BMW XM。
元シトロエンのチーフデザイナーを迎えて、X7同様に、ピカソと同じ上下2段のスプリットヘッドライトを採用。ブラックアウトされたフロントマスクはi8に通じているようにも見える。歩行者安全保護の為に高くなるフードを低く見せる為のデザインなのだとか。ヘッドライトまでもをブラックアウトしているのもこの為。ピアノブラック調のパーツは歪みがでやすく、プラスチッキーな為に、安っぽく見えがちだが、遠く目には気にならない。
このモデルカラーはケープ・ヨーク・グリーン。Mカーボン・ブラックか、ブラック・サファイアなら、2トーンが全く気にならないか。
デイライトは、ウィンカーと共用。ウェルカムライト時は鼓動しているかのように、ブリンクする。ライト形状が少しレンジローバーぽい。
レーザーヘッドライトのコストダウンが進まない為か、採用を見送り、X7同様のプロジェクター型LEDとなる。アウト側がロービーム、イン側がハイビームとなり、対向車に眩しく無いよう、かつ、ドライバーが変化に気が付かない程度に光軸が変化する。
ギドニーグリルはMならではの横フィンにすることで、ワイド感があり、これは安定感が増して見える。相変わらずグリルの中まで見えてしまうが、Vブレースはブラック。
キーを解錠したウェルカムライト時と走行時、キドニーグリルが光る。X6とは異なり、キドニーグリル内部ではなく、ネオン管がグリルを囲うように光るのはXMが初めて。メニューでオンオフの設定が可能。
フロントバンパーサイドに開いたエアカーテンは大型で、タイヤのトレッドまで丸見え。センターはフェイク。この辺りの質感は、あまり意識していなさそう。
X7 M60i。こうしてみると、共通点は多い。
このデザイン、過去にレーザーヘッドライトのコンパクト化により、超薄型ヘッドライトができるという開発者の話を聞いたことがあるので、本来なら上段だけでデザインを完成させたかったが、実現不可能になったことによる副産物なのでは、とも思えた。
一方、サイドリアビュー。ブラックな大型ホイルアーチと高めなショルダーライン、ゴールドのアクセントバンドとホイール、薄型の逆L字型テールライト、リアウィンドウ左右にレーザーで掘り込まれたBMWロゴ。いろいろな点でNew Genである。
X8として企画されていた頃もあり、デザインはX2にも似て見える。
リアのマフラーはリアル。おそらくエンジン回転数で変化させる排気バルブも見える。
タイヤサイズは、フロント275/35R23、リア315/30R23。この他選べるのは22インチ。デカすぎる
X8に搭載される新開発のV型8気筒エンジンをファインチューンしているらしく、電気モーターの組み合わせで653ps、500Nmを叩き出す。0-100km/h加速は僅か4.3秒!
EVモードでは最高140km/h、エンジンで最高270km/h走行が可能とのこと。
❸へ続く