日本発売間もないM40dに試乗した。
まずは、20d M Sportsとの違いを確認。
キドニーグリル、フォグランプ下のバンパーグリル、ドアミラー、サイドベントに7シリーズと同じセリウム・グレーを使用。キドニーグリルにはグリルシャッターがつく。
セリウム・グレーの色はどうなんでしょう。シャンパンゴールドよりも燻された色で、指紋などの汚れが目立ち、個人的にはxLineのクローム仕上げの方が好み。
専用のリア・エプロンとブラッククローム仕上げのリア・マフラー。
ブルーにMのロゴがあしらわれたブレーキ・キャリパーと21インチのMライト・アロイ・ホイール。
M40dの記載があるドア・シル・プレート。
ナビゲーションや車両機能は同じ。センターコンソールとメーターパネルのセンターにMロゴが入る。
X3にも早くOperating System 7.0、AIがドライバーの"Hey BMW"に応えてくれるインテリジェント・パーソナル・アシストを搭載して欲しい。(できればバージョンアップで!)
エンジンをかけると、3リッター直6が力強く吠える。アイドリング状態でぶん回すと、いきり立った動物のように車が震える。なんだか、6リッター米国車を思わせる程のアメリカンな音。
加速は獰猛でスンゴイ!馬力326ps、トルク680Nmが生み出す0-100km/h4.9秒の加速は、レスポンス性能が高く、踏んだ瞬間にシートに貼り付けられる感覚はテスラと相違ない。
8速ティプトロニックATはM40d用に変速比を設計、プログラムされているらしく、よりスポーツなドライビングが楽しめるという。確かにSportとComfortのモードの違いは、よりハッキリしている。また、シフトショックの少なさをアピールしていた点が印象的。シリーズ通してよくできており、20d同様にドライバーに変速を意識させることが無い。
ちなみに、後部座席にはサンシェードが付いていた。手動な所は7シリーズとの明確な差で、やや引き出しにくく、固定しにくい。
M40dの価格は875万円。これを検討する顧客は、きっとX4 M40i (980万円!)と比較することだろう。
ならばと展示車X4 xDrive30i (767万円)も見て見た。パッケージは、まるでグランツーリスモ。ルーフを低く抑え、BピラーからCピラーまでかなり絞込んでいる。腰下を無視すれば、しっかりクーペフォルム。もっと車高を下げたいところか。ルーフは軽く手が届く程の低さ。
日本市場では、ディーゼルエンジンのラインアップ有無で明確にシリーズ分けされたX3とX4。よりピュアなBMWを楽しみたいオーナー向けのモデルが、X4なのかもしれない。M40iも試乗してみたい。