信頼関係構築の専門

接客・社員研修講師 佐藤由利です。

理屈じゃねえんだよ!

これはドラマ「若者たち」で妻夫木聡扮する主人公が、正論を言われたときに発する決め台詞です。

正しいコト
と、その人にとって意味のあるコトは別であるということを端的に表している台詞だなぁと思います。

ノンフィクション作家 柳田邦男氏の「
2.5人称の視点」ご存じの方も多いと思います。

1人称2人称は「私だったら」「家族や大切な人だったら」というwetな感情の視点、3人称は「he・she」という自分とは関係ないところのdryな合理的・論理的な、いわゆる評論家視点です。

物事を解決しようとするとき、説得する必要があるときに、かわいた
正論だけではうまくいかないことが多いように思います。

例えば、医療従事者が難病の患者さんに病気の説明(告知)をするとき。
それがどういう病気で、治癒率はどれくらいで、余命がどれくらいなのかという専門家として持っている情報を伝えるだけでは、患者さんが前向きに治療に向き合うことは難しいということです。

説明する側=医師・看護師etcが、患者さんの抱えている問題を「自分や家族だったら」という感情「でも」視ることができなければ、心を前向きに動かすことはできないのです。

目的は、患者と医療従事者が協力し合って治癒に取り組むこと。
それを達成するには、3人称の視点だけでなく、1人称2人称の視点が必要になってくるのです。
つまり、インフォームド・コンセントに欠かせないのが、「2.5人称の視点」

医療現場での例を出しましたが、これはどんな仕事でも同じです。

やわらかい言葉に言い換えるなら
相手の感情に寄り添いながら、プロフェッショナルとしての知識とスキルを使う
ということなのですね。

あなたは仕事を何人称でやっていますか?



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