初めに “意味無し” 引用。 ( 無視していいです )
「 ~ コーラと お茶と、あとは なっちゃんと アルギンZしかないです。
アルギンZ押すと リアルゴールド出てきますけどね。」
京極夏彦『 猿 』
『 美濃牛 』や『 コード・ブッダ 』に やたら引用があってマネしたくなった…。
残りの「 ミステリー 」1冊。
「 動物城2333 」 荷牛 / 王小和
下訳: 阿部禾律 訳: 島田荘司
島田荘司 が翻訳に携わった「 華文ミステリー 」。
“知能を持った” 動物たちが 築いた国「 動物王国 」。
その後、支配者であった人類と 動物たちの戦争が勃発、それが 120年間 続き、西暦・2333年の現在は「 冷戦 」状態。
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動物王国の首都「 動物城 」で 探偵事務所を営む ロバの探偵・
ブレーメンは、「 和平派 」である ワニのネロ将軍から
「 和平交渉 」のために訪れた 人間の大使が ホテルの部屋で
「 不可解な死 」を遂げた事件の解決を依頼される。
その事件には「 戦争派 」の将軍、トラの王老鉄が雇った アライグマの探偵・ポチも 捜査にあたっているという。
現場となった 大使の部屋は「 火災 」で 焼け焦げており、
さらに 死体の発見時、大使の身体は「 上半身しかなかった 」という……。
「 知能を持った 動物たちの国 」が舞台となる 奇想( SF、
ファンタジー、特殊設定 )本格ミステリー。
「 人間がいない世界 」だと 思っていたら ちゃんといて、それどころか「 戦争 」もしていたりと チョット重めな設定。
事件の方は「 火災と 上半身しかない死体 」と インパクトがありますが、
著者のひとり 荷牛が「 古典ミステリー 」が 好きなためか、
本作もそれっぽい「 関係者たちへの聴取 」が 基本の “流れ” となっており 内容自体は 思ったよりも 地味め。
ミステリーの傾向も「 トリック 」とかではなく「 動物たち それぞれの思惑・秘密 」が絡む「 動機 」系となっています。
なので「 話 」の出だしから 興味を惹かれたものの その後は 少々 退屈に感じる面も。
それでも「 世界観 」は 嫌いじゃないし、
「 不審な様子を見せていた 大使 」や「 超兵器 」の存在、
謎の組織「 オレオ党 」や「 動物失踪 事件 」などなど、
気になる要素や「 謎 」も多いため なんだかんだ 飽きずに 読み進められましたね。
「 中盤 」には 結構 エグい展開もあったし。
でも、『 ベニスの商人 』みたいな “とんち” の展開は 少々 浮いていたかな?
…と、ここで ほんのちょっぴり ネタバレになりますが、本作で知った「 トリビア 」を紹介。
血液型につく「 Rh 」( プラス、マイナスのヤツ )は
「 アカゲザル 」( Rhesus Monkey )の頭文字が由来。
アカゲザルの血液から共通の「 血液型( 抗原 )」が発見されたことから付けられたらしいですよ。
戻って “動物”( キャラ )関係。
主人公の 若くて優秀な ロバの探偵、ブレーメンの キャラがイマイチ定まっていない印象を持ったけど、
動物たちの種類も多く、それぞれ よく表現されており、キャラも 立っていましたね。
特に ブレーメンの助手、カエルのアグアの 感情表現が とても
豊かで 可愛らしいんですよ。
アグアが 彼女の金美( かなみ )を たびたび 持ち出してくるところなんか、
刑事コロンボの「 うちの カミさんがね 」みたいで 微笑ましいかったなぁ。
しかも「 立ち位置 」的にも 結構 重要なキャラでもありましたね。
あと、警察署長の助手、アルマジロのアケンの「 優秀さ 」も読んでいて 気持ち良かったり。
ただ、ライバルの アライグマ探偵・ポチ の出番が少なかったのは残念。
「 話 」の方は 上記通り 少々 地味な流れでしたが「 真相 」は それらを払拭する「 特異な展開 」で 盛り上がりましたよ。
“最初のヤツ” は アレな感じもあると思うけど「 伏線 」は ちゃんとあったし、
問題となりそうな “次のヤツ” も 個人的には( パーツとしては
何個か 気付いたので )アンフェア感は なかったかな。
まあ、コレは 人によっては ダメそうだけど…。
で、“最後のヤツ” には ヤラれましたね。
「 伏線 」も良かったけど( ここも 評価が割れそう )、顛末が 少々 悪趣味なところも 好きです。
あと、コレによって メッセージ性が さらに深まってもいましたね。
ということで 個人的には「 話 」の流れが 少々 合わなかったものの「 本格 」としては 面白かったです。