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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

ここから 本題。

 

 

 

「 リサと悪魔 」

( イタリア・西独・スペイン / 1973年)

 

 

マリオ・バーヴァ 監督の「 幻想怪奇なドラマ・ホラー 」。

 

 

 

「 YouTube 」公式・映画配信の「 広告あり・無料 」で鑑賞。

 

 

これまで 観たいのはないだろうと、気にしていなかったものの

 

『 ザ・カー 』(77年)が 配信されていたので 観てみたら

他にも マニア向けの作品があって 驚きましたよ。

 

知っている人も 多いと思いますが 一応 説明すると、

 

無料を「 探す 」には 左側の「 映画とテレビ番組 」から入り、

 

すぐに 表示される「 無料のPrime~映画 」の右側にある「 すべて表示 」に入ると「 広告あり無料 作品 」が表示されます。

 

追記:初っ端だと 出ないっぽい。

映画の予告とか、テキトーに 映画を再生すると 出るようになる

みたい?

 

 

(『 ザ・カー 』は 配信停止したようす。

気になるヤツは 早めに 観ておこう )

 

作品数も 思ったよりあったし、かなりバランスの良い(?)

ラインナップなんで チェックしといても いいかも。

 

まあ、映画によっては アカウント必要ですけど。

 

( 結構「 エロ 」系の描写で 引っ掛かるんだよなぁ )

 

他の「 公式の無料配信 」と併せると 結構な数 観れそうですね。

 

 

ちなみに、私が使っている ブラウザ『 Firefox 』では「 広告ブロック 」で 広告カット出来ましたよ。

 

(『 Chrome 』『 Edge 』は知らん )

 

 

で 本題。

 

 

スペインの古都、トレドを旅行中の リサ

 

リサは ツアーを抜け出し 古物店を訪れるが そこにいたと目が合ったあと 店を出ると なぜか 迷子になってしまう。

 

町をさまよう リサは「 エレナ 」だとして 語りかけてきた 

突き飛ばし、その後 運転手がいる 夫妻の車に助けを求める。

 

リサは その車に 同乗させてもらうが しばらくして 車は故障。

 

目の前にあった 伯爵夫人の「 屋敷 」に 修理が済むまで 滞在させてもらう事となった リサたち

 

だが、その屋敷の執事は 古物店にいた あの男だった……。

 

 

 

というような 内容。

 

 

序盤は「 街をさまよう 」という「 不条理・幻想 」な場面。

 

個人的に ここが 楽しくて このまま行って 欲しかったんですが、

 

その後は「 屋敷 」を舞台にした「 愛憎のメロドラマ 」展開になって ちょっとガッカリ。

 

バーヴァということで「 映像・演出 」は すごくイイものの

 

最初の「 幻想的 」な場面から 急に 古色蒼然な「 画 」になったのと、

 

「 過去 」に行く展開( 正確には 少し異なる )に 気付けなかったのもあり しばらくは ノリづらかったですね。

 

 

中盤頃からの「 殺人 」により「 ジャーロな雰囲気 」が漂い出してからは 気分的に アガったし、

 

後半の展開も 嫌いじゃないものの 少々 思わせぶりな描写(?)で 思ったよりは ノレなかったかな。

 

それでも「 終盤 」の展開や「 画面 」から発せられる 空気感は やっぱり良くて、

 

「 オチ 」も 途中で 思い出していたものの 結構 “刺さる” 演出で

なんだかんだ 楽しかったですね。

 

 

 

ここから「 画像 」。

 

 

 

〔『 リサと悪魔 』  タイトル 〕

 

 

邦題は “そのまんま” だった。

 

ちなみに、映画祭での評判は 良かったものの「 時代遅れ 」感からか 買い手が付かず、

 

後に『 エクソシスト 』にあやかり「 悪魔憑き 」場面を追加し、再編集してます。

 

そっち方の邦題は『 新エクソシスト / 死肉のダンス 』で、

コレの方で 知っている人が多いのかも。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

「 タイトルバック 」での リサ 役:エルケ・ソマー の紹介。

カードの「E」と「S」は 彼女の頭文字、ニクイね 〕

 

 

カードを使った「 タイトルバック 」が なんとも シャレてる。

 

昔のタイトルバックは アート色が強いのが多くて 見て楽しいのも 結構 ありました。

 

今は 風景とか CGが多くて ちょっと ツマラン。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

「 壁画 」の悪魔と よそ見をする( 音に気付いた?)リサ

 

 

舞台は スペインの トレド。

 

旅行中の リサが 何か( オルゴールの音色っぽい )に 導かれるかのように ツアーを離れ…

 

 

主人公・リサ を演じるのが エルケ・ソマー

 

次の年に『 そして誰もいなくなった 』(74年)に出てたり。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

古物店で オルゴールが気に入った リサ

 

 

そして 古物店(?)へ。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  リサを見て 困惑する? 客のハゲ男

 

 

そこにいた ハゲ男の客が リサを見て 何やら驚き顔に…。

 

 

このハゲ男、屋敷の執事で ○○でもある レアンドロ を演じるのが テリー・サバラス( 略すと テリサバ )。

 

たくさん出てるけど 個人的に 記憶にあるのは『 ダイヤモンドの犬たち 』(75年)かな。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  「 ハゲ男と 悪魔の顔が重なる 」演出 〕

 

 

リサの方も さっき見た「 壁画 」の悪魔の顔が その男の顔に

重なるのだった…。

 

 

私は「 視覚派 」なんで こういうの好き。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  街をさまよう リサ

「 構図 」が バッチリで 見てると 心に沁みる 〕

 

 

とっさに 店を出てしまった リサだったが そこは 見覚えのない道で 人の姿も見えない。

 

店に戻ろうとするが その扉は 閉まっていて リサは 街をさまよう事に…。

 

 

ここの「 迷子・迷宮感 」ある「 画 」も良かった。

 

まあ、フツーに 海外の風景が 好きってのもありますが。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  ハゲ男 再登場 & 男の人形。

左手にあるのは オルゴール 〕

 

 

…と、そこに あのハゲ男が「 等身大の男の人形 」と オルゴールを持って登場。

 

リサの目には「 男の人形 」が 急に 生々しく映り…?

 

 

〔『 リサと悪魔 』

リサ“エレナ” と呼ぶ男、振りほどかれて階段から落ちた男 〕

 

 

ハゲ男から 広場への道を聞いた リサが それに従って進むと、

 

さっきの「 人形 」に似た ヒゲの男が「 エレナ 」と呼びかけてきて リサに 近づいて来る。

 

ヒゲ男に掴まれた リサが それを振りほどくと バランスを崩したヒゲ男が 階段から落下。

 

リサヒゲ男の 生死も確かめず その場を離れるのだった。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  屋敷の前で 故障した 車。

左から レーンリサ運転手レーン夫人

 

 

辺りが暗くなる中、リサ夫妻が乗る 停車中の車を発見。

 

リサは その運転手付きの その車に乗せてもらうが しばらく走ると 車は故障し 停止してしまう。

 

目の前に「 屋敷 」があったため 4人は 助けを求めるが 断られてしまう。

 

…が、それよりも リサには 屋敷から出て来た執事、この後

レアンドロという名だとわかる ハゲ男の姿に 驚くのだった。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

右端が 伯爵夫人の息子、マッシミリアーノ( マックス )〕

 

 

そこに現れた 屋敷主の伯爵夫人の息子、マッシミリアーノ

マックス )の説得により

 

4人は 車の修理が済むまで 屋敷に 滞在できることに。

 

そのマックスには リサを 知っている様子が窺えるが…。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  窓を開ける ヒゲ男

 

 

その後、リサの前に あのヒゲ男が現れたり、

 

運転手が レーン夫人の「 愛人 」だと わかったり…

 

 

〔『 リサと悪魔 』

伯爵夫人息子、執事・レアンドロと 帰還を匂わすセリフ 〕

 

 

食事の席で 伯爵夫人が「 誰かの帰還 」を匂わせたり…

 

 

〔『 リサと悪魔 』

誰かに ケーキを差し入れする マックス

 

 

マックス“喋らない誰か” を見舞ったり…

 

 

〔『 リサと悪魔 』

リサそっくりの エレナから カルロへ向けてた「 写真 」〕

 

 

リサと そっくりの女性、エレナの「 写真 」があったり…

 

と 不可解で 誰もが「 秘密 」を抱えているかのような様子なのであった……

 

 

と、ここまでが だいたい「 前半 」。

 

 

補足すると 車両のデザインから わかりますが 屋敷は「 過去 」みたいなところです。

 

あと、伯爵夫人が「 目が見えない 」のも しばらくして わかります。

 

 

 

ここから「 超超ザックリ 」、ネタバレまで 紹介。

 

意外と「 場面 」が多く、端折らないと 長くなるんでね…。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  殺されていた 運転手

 

 

その後、いろいろと ありつつ 車の修理が完了するも 運転手

みつからない。

 

そんなところ、レーン夫人運転手の「 愛人関係 」に 気付いていた レーンが ここぞとばかりに を問い詰め 口論に。

 

に 突き飛ばされた レーン夫人の手が触れたことで 車のドアが開くと そこから 運転手の死体が ボロり…。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  血濡れのハサミを持つ 伯爵夫人

 

 

すると 場面が「 血の付いたハサミを持った 伯爵夫人 」に切り

替わる…。

 

 

 

と、いきなり「 ジャーロ風 」な展開に。

 

地味だけど 一応「 犯人当て 」要素も チョットだけあったりも

する…のかなぁ?

 

 

〔『 リサと悪魔 』

レーン夫人に轢かれ、さらに 何度も タイヤで潰される

 

 

その後「 運転手を弔ったり 」( レーン夫人は 周りも憚らずに

号泣 )など いろいろあった後、

 

レーンは 帰るため 悲しむ レーン夫人を 強引に連れて 車へとやってくる。

 

レーンレーン夫人を車内へと押し込むが「 鬱憤 」を抱えていた レーン夫人は 運転席に移り を「 ひき殺して 」しまう…。

 

 

この「 レーン夫人を轢き殺す 」場面、

 

「 車を 何往復もさせる 」という 恨みを強く感じる「 轢殺 」

描写になっていて 見応えがありましたね。

 

 

 

… 一方「 場面 」が変わって 屋敷に忍び込んでいた ヒゲ男こと

カルロ


どうやら カルロエレナは「 恋人関係 」だったらしい。

 

(「 回想 」場面がある。

キス場面では『 愛のメモリー 』風に 少し回転していた )

 

しかし、エレナは 伯爵夫人の息子・マックスとの関係も深そうで…?

 

 

〔『 リサと悪魔 』  カルロ「 撲殺 」。

ガラスを使った「 下アングル 」が エモいね 〕

 

 

そんな カルロも「 カルロ 本人&死体 」に 混乱して 気絶した

リサを見守る中、

 

「 杖 」のような棒によって 何者かに 撲殺されてしまう。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  見えそうで見えない 赤い服の犯人

 

 

その「 赤い服を着た人物による カルロ殺害 」現場を 屋敷に戻って来た レーン夫人が 目撃してしまう。

 

悲鳴を上げた レーン夫人は その場から逃げるが 赤い服の人物

に追いつかれ…

 

 

〔『 リサと悪魔 』  レーン夫人「 撲殺 」〕

 

 

「 撲殺 」されてしまうのだった。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

カルロレーン夫人を殺したのは マックス

 

 

その「 赤い服の人物 」の正体は…マックス

 

 

〔『 リサと悪魔 』

「 カルロ人形 」を修理する レアンドロ

 

 

一方「 壊れた カルロ人形 」を修理する レアンドロ

 

ここで「 死者は 人形となり 残り続ける 」との説明が語られる。

 

さらに レアンドロが言うには 自分は「 貧しい悪魔 」らしい。

 

( なんか 伯爵夫人に 雇われているっぽい感じだった )

 

 

〔『 リサと悪魔 』

リサの寸法を測り、カルロの説明をする、レアンドロ

 
 
レアンドロは 目を覚ました リサの身体の「寸法」を測りつつ、

カルロ伯爵夫人の「 2番目の夫 」だったと説明。

 

 

 

何となく わかってはいたけれど、ここのくだりで よくやく

カルロは 人形でもある 」ことが判明。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  エレナの「 白骨死体 」〕

 
 

しかも この後の場面で、エレナマックスの「 恋人 」だったことも知らされ、

 

さらに マックスを裏切って「 カルロと 駆け落ち 」しようとしていたことも マックスの口から語られる。

 

マックスは そんな エレナを殺したあと 部屋に安置しており、
 
食事の時に 抜け出して 語り掛けていた “喋らない人物” とは
エレナの白骨死体 」だった。
 
どうやら マックスエレナを「 憎んで 」いるが「 愛情 」も 今だに 持っている様子…?
 
それと 運転手レーン夫人の殺害も 彼だが それは「 夫への裏切り 」が許せなかったからのようだ。
 
それらを聞いていた リサだったが 隙を突かれ マックスから薬品で 眠らされてしまう Zzz……
 

 

〔『 リサと悪魔 』  伯爵夫人の後悔「 全て 私のせい 」〕

 
 
その事を 伯爵夫人は すべて 気付いていたようで、息子を止められなかったことに 後悔していることを マックスに語る。
 
 
あの「 ハサミ 」は おそらく 息子を庇うための 証拠隠滅。
 
( ミスリードの意図もあったね )
 
あと、マックス自身は 伯爵夫人が「 眼が見えない 」ので「 エレナの死体 」の存在に 気付いていないと 思っていたっぽい?
 
 

〔『 リサと悪魔 』  息子に刺された 伯爵夫人

 
 
その 伯爵夫人マックスによって 殺されてしまう…。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

「 死体 全員集合 」と 歩いてくる 伯爵夫人に驚く マックス

 

 

そして マックスも また 食堂で 死者たちと遭遇し、

 

さらに 殺したばかりの母、伯爵夫人が こちらに 歩いてくるのを見て 激しく狼狽…

 

 

〔『 リサと悪魔 』  窓から落下して 亡くなった マックス

 

 

「 窓から落下 」して 命を落とすのだった…。

 

 

これだけ見ると 屋敷の場面は かなり「 ミステリー風 」だけど

それは「 怪奇 」場面を ほぼカットしてるから。

 

実際は「 怪奇 」描写や「 意味深カット(?)」もありますし、テリサバ の出番もあります。

 

それと、テンポも ゆったり目なので 今観ると ダルいかも。

 

 

ここだけでも オチていますが(?)「 本オチ 」は こっから。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  廃墟だった屋敷で 目を覚ました リサ

 

 

…薬品で 眠らされた リサが 目を覚ますと、そこは「 廃墟 」と

なった あの屋敷。

 

どうやら あれは「 過去 」の出来事、「 夢 」だったらしい…?

 

 

〔『 リサと悪魔 』  子供から 幽霊にされてしまった リサ

 

 

とりあえず 屋敷の外へと出た リサ

 

そこで リサが 子供たちが遊んでいた ボールを拾ってやると、

その 子供のひとりから「 その人は 幽霊 」と言われてしまう。

 

リサは チョット訝しむも そのまま 広場へ…。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

リサを目撃した レアンドロリサそっくり?の人形 〕

 

 

そして 広場に着いた リサレアンドロが気付く。

 

そこに 男がやってきて「 人形を急いで 作った 」と語り掛けるが レアンドロは「 もう手遅れ 」と そっけない返答。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

タクシー使い 空港へと行き、飛行機に搭乗した リサ

 

 

リサは その後、広場で タクシーを拾い 空港へと行き、飛行機に 搭乗。

 

機長のアナウンスを聞き、ふと あたりを見回すと…

 

 

〔『 リサと悪魔 』  無人の飛行機内1 〕

 

 

リサ以外に 乗客は おらず…。

 

不審に思った リサが 他の席を見てみるが そこも 無人。

 

 

〔『 リサと悪魔 』  無人の飛行機内2 〕

 

 

さらに 後ろへと進む リサ

 

そこで 彼女が 目にしたのは…

 

 

〔『 リサと悪魔 』

レーン一向、カルロ伯爵夫人たち( 伯爵夫人 見切れてる )〕

 

 

あの「 屋敷 」に集った 人物死者たち

 

 

〔『 リサと悪魔 』  機長に助けを求める リサ

 

 

それを見て 恐怖に慄く リサは「 機長のアナウンス 」を思い出し(?)操縦席へと向かい 助けを求める。

 

操縦席の扉が 開くと そこに 機長の「 後ろ姿 」が見えたが…

 

 

〔『 リサと悪魔 』  機長は レアンドロ

 

 

振り向くと その顔は レアンドロ だった…。

 

レアンドロリサを見て 帽子を脱ぎ、ニコっと微笑む。

 

 

〔『 リサと悪魔 』

へんじがない。 リサは しかばね のようだ。〕

 

 

それを見た(?)リサは「 死体 」となり( 気付き? )、

その場に 崩れ落ちるのだった……(終)

 

 

ラストは「 死んでたオチ 」。

 

 

旅行に来た女性が「 因果な女性に そっくりだった 」ことで?

悪魔に( ある種の「 地獄 」に )“引き込まれ” 命を落とす…

 

という「 話 」でいいのかな。

 

「 みんな死んでいた 」ので 見ようによっては「 幽霊譚 」とも言えるのかも。

 

それと、レアンドロが「 リサの 身体の寸法を測っていた 」のは「 彼女の人形 」を作るためっぽい。

 

当初は(?)その人形を「 身代わり 」にする予定だったのかな?( …が 間に合わなかった? )

 

 

ということで 個人的には、前半と終盤の「 不条理・幻想 」と、

 

真ん中の「 過去の ドロドロ愛憎 サスペンス 」が イマイチ

噛み合っていない印象だったけど 面白くは観れましたよ。