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berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

「 ピノキオ・シンドローム 」(米/1996年)

 

サイコロジカル系・人形怪奇・ホラー。

 

 

またまた「 自動翻訳 」案件。

 

そこでの タイトルは 原題『 PINOCCHIO'S REVENGE 

そのまま訳した『 ピノキオの復讐 』だったけど、

 

ビデオ邦題が『 ~・シンドローム 』なので そっちを採用。

 

 

 

林で 殺害した息子を埋めているところを パトロール警官に見つかり逮捕された 彫刻師・ヴィンセント

 

そこには 息子のほか、何故か「 ピノキオの操り人形 」も埋められていた…。

 

5年後。

 

ヴィンセントの弁護を担当している シングルマザーの弁護士、ジェニファー

 

ヴィンセント息子以外にも 子供たちを殺害していていた容疑が掛けられていたが、

 

絞殺された息子と違い、他の子供たちには 凶器を使用していため それには 別の犯人がいると ジェニファーは主張。

 

しかし、その主張は 通らず ヴィンセントに 死刑が求刑されることに…。

 

ジェニファーの娘の ゾーイの誕生日、持ち帰っていた 証拠品の

ピノキオ人形 」が たまたま 彼女の手に渡ってしまう。

 

しばらくし、ゾーイをイジメた ベスが乗った 自転車が転ばされ

彼女は 大ケガを負ってしまう。

 

その近くには ピノキオ人形を抱えた ゾーイの姿があった……。

 

 

 

パッケージから『 チャイルド・プレイ 』(88年)っぽい話

( 人形殺人鬼 )を想像したけど、

 

この頃が「 サイコ・サスペンス & ホラー 」の時代( または

その名残 )だからか「 サイコロジカル 」的な話でしたね。

 

 

「 内容 」も地味で ペースも ゆったり、“人形絡み” の整合性も あまりなかったりで、

 

出来としては「 フツー 」とか「 イマイチ… 」くらいだとは思うんですが、

 

終盤の『 チャイプレ 』みたいな展開は 結構 盛り上がったし、

 

整合性が無いが 故に「 怪奇性 」が感じられたりで 個人的には 面白く観れましたよ。

 

「 演出 」も 丁寧だったり 工夫があったりで 雰囲気も ありましたしね。

 

 

ここから「 画像 」。

 

自動翻訳という事で ところどころ テキトーなんで 注意。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  タイトル 〕

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

パトロール警官に見つかる、息子を埋めていた ヴィンセント

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

その息子の近くに 埋められていた「 ピノキオの操り人形 」〕

 

 

ある夜中、パトロール警官が 殺した息子の遺体を埋めている

彫刻師・ヴィンセントを発見、現行犯逮捕する。

 

後日、ヴィンセントが 息子を埋めていた場所から「 ピノキオの操り人形 」も発見されることに…。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

弁護士・ジェニファーと 証拠品のひとつの ピノキオ人形

 

 

5年後。

 

シングルマザーの弁護士・ジェニファーヴィンセントの弁護を担当していたが、「 息子殺し 」の他にも 子供たちを殺していた疑いも あったことから 死刑が求刑されることになる。

 

その後、ジェニファーのもとに 事件の証拠品が送られてくるが、その中には くだんの「 ピノキオ人形 」もあった。

 

後日、ヴィンセントに面会に行った ジェニファーは 彼から、

 

ピノキオ人形は 自分が作り、息子の誕生日に 彼に贈ったこと、

他の子供たちを殺したのも 自分だと 告げられる。

 

 

この ピノキオ人形が フツーっぽいのが 個人的には良かったですね。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ベスに絡まれた ジェニファーの娘・ゾーイ 〕

 

 

父親絡みで(?)「 カウンセリング 」を受けさせられている、ジェニファーの娘・ゾーイ。 


ある日、ゾーイは 誕生日会への招待を巡り イジワルな ベス

絡まれ、怒りから 彼女に飛び掛かり 耳を噛み切ってしまう。

 

ジェニファーゾーイを注意するのだが…

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形に喜ぶ ゾーイ 〕

 

 

忙しい ジェニファーの代わりに 恋人のデイヴィッドと 家政婦のソフィアが準備した ゾーイの誕生日会。

 

しかし、プレゼントの人形は 届かず、さらに 証拠品のピノキオ人形ゾーイに見つかり プレゼントと思われてしまう。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形の「 目 」を使った 演出 〕

 

 

この「 誕生日会 」場面での「 ピノキオの目のアップ 」と

「 よろこぶ ゾーイ 」が重なる編集が 不穏で 実にイイ。

 

しかも、ゾーイの場面が変わると ピノキオの目も「 右目から左目 」へと パンするなど 細かいんですよ。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

「 ドア影から 2人を覗く ピノキオ人形 」のくだり 〕

 

 

誕生日会が終わって まったりムードの ジェニファーヴィンセント

 

その様子を ピノキオ人形が ドア影から覗く…が、それは 人形を持った ゾーイだった…。

 

 

ここ「 くつろぐ2人 」から「 覗くピノキオ人形 」の場面は

1カットの演出で 少し ゾッとしましたね。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ゾーイ「 人形じゃなく 生の男子だったらな~ 」〕

 

 

は 忙しく、さらには恋人もいるからか ゾーイピノキオ人形に 夢中に?

 

朝、何故か ソフィアの部屋に ピノキオ人形が 置いてあったが ゾーイは 持ち込んではいないらしい…?

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  遅れた プレゼントの人形 〕

 

 

夜には 誕生日に プレゼントされるはずだった 人形が到着するが

ゾーイは 嬉しくなさそう。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

いつの間にか 移動している ピノキオ人形

 

 

就寝時、ゾーイは飾られた ピノキオ人形に「 離れる事はない 」と言葉を掛ける。

 

一旦 寝ころんだ ゾーイが ふと起き上がると、彼女のすぐ近くに ピノキオ人形がいた…。

 

 

ここも 1カットで 結構 不気味。

 

まあ、ベタな演出では あるんですけどね。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ベット下からのぞく「 人形 」の足 〕

 

 

次の日の朝。

 

ベッドの下に「 人形 」の足が。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  破壊された 人形 〕

 

 

ジェニファーが 引っ張り出してみると 人形は ズタボロ状態だった…。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ベスに 投げ捨てられた ピノキオ人形

 

 

ゾーイは 学校が終わってから またもや ベスから ちょっかいを掛けられ ピノキオ人形を フェンスの向こうへと 投げ捨てられてしまう。

 

その ピノキオ人形の手には 熊手( レーキ と言うみたい )が。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

「 自転車に乗った ベスが 転ばされる 」くだり 〕

 

 

自転車で 帰宅しようとした ベスだったが 車輪に「 棒 」を

かまされて 転倒、向かってきた バスの下敷きに。

 

しかし 幸いにも 命には 別状はなかった。

 

 

ここ、ベスが バスに 轢かれそうになる場面、よく見ると ベス

「 スタンドダブル 」なのがわかりますよ。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

フェンス越しに ベスの事故騒動を見つめる ゾーイ

 

 

バスの周りで ちょっとした 騒動が起こるなか、フェンスの裏では ピノキオ人形を抱えた、困惑顔のゾーイの姿が…。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ゾーイを迎えに来た ジェニファー 」1 〕

 

 

その後、ゾーイが アポも取らずに カウンセラーのところに 行っていたため、ジェニファーが 迎えに行く事に。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ゾーイを迎えに来た ジェニファー 」2 〕

 

 

ゾーイが言うには ピノキオ人形が 悪気なく 何か悪い事をしたらしい。

 

 

この車内の場面、最初は ピノキオ人形の目が「 左側 」を見ているけど、

 

ジェニファーが ルームミラーで ピノキオ人形を確認した時は

「 真っすぐ目線 」になってるんですよね。

 

こんな感じに 細かい演出が 結構 あるんですよ。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオから「 誰にも話すな 」と クギ刺される ゾーイ 〕

 

 

仕事のジェニファーの代わりに デイヴィッドが家にいる 夜。

 

ピノキオ人形と 会話をしているらしい ゾーイピノキオから

「 誰にも話すな 」と言われる。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形 探し 」を申し出る デイヴィッド

 

 

その ピノキオ人形が いなくなったため ゾーイが 捜そうとすると「 自分が探すから 」と デイヴィッドに止められる。

 

地下に ピノキオを探しに行った デイヴィッドだったが、そこには 何もなかった。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

階段から転落し 頭を打った デイヴィッド

 

 

デイヴィッドは 上へ戻るため 階段を上り 出入口に向かうが

ドアが 突然 閉まり 弾き飛ばされてしまう。

 

そのまま 階段を転げ落ちた デイヴィッドは 床に 頭を打ち 気を失い、出血。

 

そして ドアは 静かに 閉まっていく…。

 

この後、ゾーイが緊急に電話、運ばれた デイヴィッドは入院。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形に「 デイヴィッドの件 」を尋問する ゾーイ

 

 

夜、ゾーイピノキオ人形に「 デイヴィッド 転落 」の経緯を問いただす。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

鼻が伸びたかのように見える「 影 」演出 〕

 

 

ピノキオ人形が「 突き落とし 」を否定した その時、

家の前を走る 車のライトが ピノキオ人形を照らす。

 

それにより 出来た「 ピノキオの影 」は まるで「 鼻が伸びた 」かのように 見えるのだった…。

 

 

「 鼻が伸びる 」のを「 影 」で 表現するとはね~。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ゾーイが捕まえた、“ピノキオの良心” である「 コオロギ 」〕

 

 

不審を ぬぐえない ゾーイは 一計を案じ、ピノキオを 正しい道へと導いた「 コオロギ 」を用意する。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

「 口を動かして しゃべる ピノキオ人形 」のくだり 〕

 

 

ピノキオを連れだっての ゾーイの カウンセリング。

 

エドワーズ医師が 席を外したのを見計らって ゾーイピノキオ人形に「 加害 」を問い詰めるが、

 

逆に「 そっちが やったのでは 」と 問い詰められ 錯乱。

 

その様子を 戻って来た エドワーズ医師が見つめていた…。

 

 

ここ「 画像 」なんで わかりませんが 今まで 動いていなかった ピノキオ人形の「 口 」が動いてます。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

糸を切ってもらい 自由に動き出した ピノキオ人形

 

 

夜、ゾーイピノキオ人形の要望を受け「 糸 」を切ってやることに。

 

すると ピノキオ人形が 立ち上がり 外へ。

 

それは 入院中の デイヴィッドを 始末するためであった。

 

ゾーイは 途中まで ピノキオ人形を追うが 見失ってしまう。

 

病院へと たどり着いた ピノキオ人形は 昏睡中のデイヴィッドが 繋がれている装置を切り 彼の息の根を止めてしまう。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形に 話しかけていた ゾーイ 」の録画映像 〕

 

 

デイヴィッドが亡くなり 憔悴する ジェニファーのもとに

エドワーズ医師から連絡が入る。

 

クリニックで 先の「 カウンセリング 」の録画を見せられるが、

 

そこには ピノキオ人形に 話しかけて ひとりで 錯乱する ゾーイの姿が映し出されていた。

 

事態を重く見た エドワーズ医師ゾーイの抑留を提言するが ジェニファーそれを 突っぱねる。 

 

 

カウンセリングでの会話では ピノキオ人形の「 口 」が動いていたけれど、「 ゾーイの録画 」では ピノキオの口は 動いてないんですよね。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ピノキオ人形…と思ったら ゾーイだった 」場面 〕

 

 

「 テレビが犯行を そそのかした 」という 凶悪犯罪者の弁護をしている ジェニファー

 

ピノキオ人形が そのような悪影響を ゾーイに もたらしていると思った ジェニファーピノキオを車のトランクにしまい込む。

 

その夜、寝ていた ジェニファーが 目を覚ますと ピノキオ人形がいた…と、思ったら ゾーイ

 

しかも ゾーイの手には 包丁が握られていて…。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  潰されていた コオロギ 〕

 

 

その ゾーイも「 “良心” である コオロギ 」を思い出して 急いで 確認すると… コオロギは 潰されていた…。

 

 

この「 コオロギ 」回収(?)の 流れも 好きだったり。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  殴打される ソフィア

 

 

場面が変わって ソフィア

 

ゾーイを探していた ソフィアだったが 何者かにより 転倒させられて 撲殺されてしまう。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

帰って来た ジェニファーと、様子がおかしい ゾーイ

 

 

夜になり 帰って来た ジェニファーが 倒れている ソフィア

発見。

 

ゾーイも 姿を見せるが 様子がおかしい。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ヌッと現れた ピノキオ人形

 

 

目を離した隙に フッと 姿を消した? ゾーイ

 

代わりに ソファの影から ピノキオ人形が のっそりと登場、

ジェニファーに 襲い掛かってくる。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  終盤の場面いろいろ 〕

 

 

そして「 追っかけられ 」たりを経て…

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  終盤の取っ組み合い 〕

 

 

「 取っ組み合い 」になり…

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』

ガラステーブルに 投げられて 停止した ピノキオ人形

 

 

最後は ジェニファーピノキオ人形を「 ガラステーブル 」に投げ捨てて 襲撃は 終わる。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  倒れていたのは ゾーイ

 

 

しかし「 ガラステーブル 」に 横たわっていたのは ピノキオではなく ゾーイであった…。

 

それを見た ジェニファーは そのまま 気絶…。

 

 

〔『 ピノキオ・シンドローム 』  隔離された ゾーイ

 

 

エピローグ。

 

ゾーイは 命に別状がなかったものの 心を失った状態で そのまま 隔離入院。

 

一連の「 出来事 」や「 事件 」は ゾーイによるものだと 結論が 付けられていたが、

 

“動く” ピノキオ人形を見ている ジェニファーは それを受け入れてはいなかった……( 終 )

 

 

 

とまあ、こんな風な内容です。

 

ちなみに、あの後 ピノキオ人形が どうなったのか 説明はありません。

 

あと、ばっさりカットしたけど、ヴィンセント

 

「 子供たちを殺していた 息子を殺し、その罪を かぶった 」

 

みたいです。

 

「 話 」的には ゾーイがやったのか、ピノキオ人形がやったのかが 曖昧で モヤモヤするけど、

 

個人的には そこに「 怪奇性 」を感じたので これはこれで 悪くないと思ってます。

 

子供が抱える 寂しさや 不安、怒りに「 悪童 」たる ピノキオが入り込む…みたいなところも 上手く描けていましたしね。 

 

 

という事で 終わり。