berobe 映画雑感 -2ページ目

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

「 ブレインスキャン 」(米/1994年)

 

『 ターミネーター2 』エドワード・ファーロング 主演の

SF&ホラー系・サスペンス。

 

 

今回も「 自動翻訳 」案件。

 

( アップされていた ほとんどが “字幕ナシ” で 諦めかけたけど、スペイン語字幕のがあった )

 

 

むか~し 某レンタル店で もらった「 シネマハンドブック 」に載っていた 本作、

 

E・ファーロング主演 」の「 スプラッター 」というところに 興味を惹かれて 鑑賞。

 

 

 

子供の頃に 事故で を亡くし、自らも 右足に ケガを負った

テック&ホラー映画・オタクのマイケルは 今も その事故の悪夢に うなされていた。

 

その心と 身体のキズの影響もあってか、向かいに住む キム

キンバリー)に 想いを伝えられないでいる マイケルのもとに 友人のカイルから ある情報がもたらされる。

 

それは「 体感型の恐怖を体験できる 」という 触れ込みのゲーム「 ブレインスキャン 」の広告。

 

さっそく 詳しく話を訊こうと 連絡先に電話した マイケルだったが、話しているうちに “謎の衝撃” が身体を走り 会話は終了。

 

後日、マイケルのもとに 注文していないはずの「 ブレインスキャン 」のディスクが 送られてくる。

 

夜、キムの家のパーティーを しり目に「 ブレインスキャン 」を起動した マイケルは「 現実と見紛う 」世界へと入り込み、

 

ナビに従って 家に侵入して そこに住む 男性を惨殺する。

 

翌日、「 リアルな体験 」を カイルに報告した マイケルだったが、ニュースで 放送された 殺人事件が 自身が体験した殺人と

まったく同じであったため 激しく動揺。

 

そんな マイケルの前に「ブレインスキャン」の画面から 謎の男が出現。

 

その男、“トリックスター” は ディスクは 4枚あり、全てを

プレイしなけらばならないと マイケルに告げるのだった……。

 

 

 

という「 現実と 虚構を巡る サスペンス 」を描いた内容。

 

先の「ハンドブック」では ホラーのページの「 スプラッター 」の項に載ってたんですが その要素は「 最初の殺人 」だけで、

 

全体としては『 世にも奇妙な~ 』に ありそうな「SF怪奇」系の話でした。

 

でも その「 殺人 」場面、一人称視点 & 黒手袋 & 惨殺 と

「 ジャーロ 」っぽい感じで すごく良かったんですよね。

 

その後の「 サスペンス展開 」も まあまあ 緊張感があったし、

 

E・ファーロング の “あたふた振り” も 見ていて 楽しかったりで思ったよりも 面白く観れましたよ。

 

 

その エドが演じる マイケルは テック&ホラー映画・オタクと

『 T2 』ジョンを思わせる キャラ造形だけど、 

 

あっちよりも 少しだけ 闇が深くなって( こじらせて )いるのが特徴で そこが 見どころでもあります。

 

エドが 主演ってことで ほぼ 出ずっぱりなので、エド目当てでも

楽しめる…かも?

 

 

ここから「 画像 」。

 

あと、例によって ところどころ テキトーなんで 注意。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  「 マイケルの家 」と タイトル 〕

 

 

「OP」&「 タイトルバック 」は「 マイケルの家 」と

子供マイケルの事故 & の事故死 」と「 その他 風景 」。

 

 

OPで サクッと マイケルの背景( トラウマ )を説明しているんだけど、

 

1カットだけなのに「 少年マイケルの足のケガ 」の描写があって 好感が持てます。

 

 

( この頃のハリウッドの 中規模「 ジャンル映画 」は 予算が

ほどほどで、安っぽさを感じないのが イイんですよね )

 
 

〔『 ブレインスキャン 』

悪夢で目を覚ました マイケルエドワード・ファーロング )〕

 

 

子供の頃に起きた「 を亡くした事故 」の悪夢で 目を覚ました「 テック&ホラー映画 」オタクの マイケル

 

その事故では マイケル自身も 右ひざに 傷を負っていたが、

を救えなかったことも また 心の傷として残っているようだ。

 

 

ちなみに、父親は 仕事で家にいません( ひとり暮らし )。

あと、そこそこ 金持ちっぽい感じ。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

向かいに住む キムを盗撮 & ビデオ鑑賞する マイケル

 

 

そんな マイケルは 向かいに住む キムキンバリー )に想いを寄せていたが、

 

できる事といえば「 ビデオカメラで盗撮 」して その「 録画 」を観たり「イタ電話 」することだけ…。

 

当のキムも その事に うっすら気付いているようだが 悪い気は

感じていない様子。

 

 

「 下画像 」の マイケルは “アンニュイ顔” だけど、やっていることは「 盗撮映像 」の鑑賞だったり。

 

盗撮・エド が見られるのは( たぶん )『 ブレインスキャン 』だけ!

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

届けられた「 ブレインスキャン 」のディスク 〕

 

 

マイケルは 同じく ホラー映画 好きで 共に「 映画クラブ 」に

も所属している 友人のカイルから

 

「 体感型ホラー 」を謳う「 ブレインスキャン 」の広告を教えてもらい さっそく そこに電話。

 

だが「 謎の衝撃 」が身体を走ったものの、詳しい内容は わからないまま 通話は 終了してしまう。

 

…が 後日、注文していないはずの「 ブレインスキャン 」の

ディスクが 家に 届けられる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  ブレインスキャン起動 〕

 

 

その夜、キムの家で パーティが行われていたが マイケル

それには 参加しないで「 ブレインスキャン 」を起動。

 

そして「 殺人を体験する 」という内容を知らされてから プレイを開始。

 

すると、画面を見ているうちに “現実” のように見える どこかの家の庭に マイケルはいた。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

黒手袋と 凶器の選択、凶器の包丁 〕

 

 

ディスク起動時にかけた「 電話 」のナビに従い 家の中に入ったマイケルは 台所で「 凶器 」を選択して 2階へ…

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

マイケルによる「 男性の殺害 」と「 足首の切断 」〕

 

 

寝室では 男性が寝ており、マイケルは 一旦 躊躇したものの、

ナビの指示に従って 男性の背中を メッタ刺しにして殺害。

 

さらに 甲にタトゥーが入っている 右足を切断する…

 

…というところで 現実( 自分の部屋のイス )へと戻って来た マイケル

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  マイケルカイルの会話 〕

 

 

「ブレインスキャン」( 以下「BS」)の リアルさに興奮した マイケルは 翌日、その事を カイルに報告。

 

カイルの「 貸してくれ 」を断り 家で再び「 BS 」を起動するが 反応ナシ。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  殺人事件の報道 〕

 

 

マイケルは 気が大きくなったのか キムと話をするため 彼女の家に行くが テレビのニュースで 取り上げられていた 殺人事件が

 

昨夜の「BS」での 殺人と酷似している事を知り 急いで 帰宅。

 

その後、事件があった家にも行ってみるも そこにいた ヘイデン刑事に 見咎められてしまう。

 

 

端折ったけど、マイケルは その数日前にも 事故の現場で ヘイデンと会ってます。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  切断した足 〕

 

 

「 BS 」内で「 切断した足 」を 保管したことを思い出した

マイケルが 保管場所である 冷凍庫を確認。

 

すると そこには「 切断された足 」があった…。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

「 BS 」の画面から登場した トリックスター

 

 

混乱する マイケルの前に「 BS 」の画面から 謎の男が出現。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  「 殺人 」の証人がいるぞ 〕

 

 

マイケルは その謎の男、“トリックスター” から

 

「 現実と 非現実の違いは ナイ 」うんぬんを言われ、さらに

 

「 あと 3枚ディスクがあり それも プレイしないといけない 」

 

「 先の殺人の “証人” がいるので このままだと 捕まる 」

 

みたいな事を言われてしまうのだった……。

 

 

…というところまでが だいたい「 前半 」。

 

 

最初に書いたように「 殺人 」場面が「 ジャーロ風 」で すごくイイんですよね。 

 

なんで このあとも 期待したんですが コレって 最初だけなんですよ。

 

あとは 普通の「 サスペンス描写 」( 一人称視点ですらない )

で ガッカリ…。

 

 

おそらく 誰も観ないと思うので この後も サクッと紹介。

 

( ネタバレあり )

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  「 切断足 」を加えた

 

 

取り敢えず「 証拠隠滅 」をしに「 切断した足 」を 森に埋めに行くが に「 足 」を取られてしまう。

 

何とか「 を説得して 」足を返してもらい、直後に やって来た 飼い主も やり過ごして なんとか目的を 完遂。

 

あの時 着ていた服も 家の暖炉で 焼却。

 

 

ここのくだり、「 埋めた 」描写が なかったので 暖炉で「 足 」を燃やしたのかも?

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  2枚目の「BS」〕

 

 

学校を休んだ マイケルのもとに キムが 配布物を届けに訪れる。

 

しかし マイケルは 配達物の中に「BS」があったことで キムに そっけない対応をしてしまう。

 

届いた 2枚目の「BS」を 破壊(?)した マイケルだったが、またしても トリックスターが現れ、ディスクを出現させる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

カメラをセットしてから「 BS 」を開始 〕

 

 

結局 マイケルは “目撃者” を始末するため、事前に ビデオカメラをセットしてから 2枚目の「 BS 」を開始。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  録画映像を確認する マイケル

 

 

「BS」終了後、さっそく 録画を確認する マイケル

 

その映像には「BS」起動後に 席を立つ マイケルの姿が…。

 

それを見た マイケルが 冷凍庫を確認しに行くと…

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

冷凍庫にあった「 カイルのネックレス 」〕

 

 

そこには「 カイルのネックレス 」が…。

 

2枚目の標的を マイケルは “目撃者” だと思っていたが、実際は

「 BS 」の事を知っている “証人”、カイルのことだった。

 

すぐに カイルに電話すると 出たのは ヘイデン刑事

 

後に この時の「 マイケルの声 」と 先の「 被害者宅 訪問 」により マイケルが疑われる事に。

 

 

2回目の「 BS 」の模様は 丸っとカット。

 

これにより「 カイルを殺した 」事が わからないため カイルのネックレスを見て 衝撃を受ける…という演出になってるんですね。

 

( あと「 子供殺し 」を映すのを回避するためでもあるかも )

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  足跡を消す マイケル

 

 

いろいろと 葛藤はあったのの「 今回は 人は殺さない 」ということで 3枚目の「BS」をプレイすることにした マイケル

 

目標は カイル殺害時に 家の庭に残した「 足跡 」の証拠隠滅。

 

足のケガにより マイケルは 足を 少し引きずるため「 足跡 」は重要な証拠になるのだ。

 

マイケルは「 足跡 」を消すことに成功するが トリックスターの電話により 鑑識員にバレてしまい 急いで逃走。

 

付近をパトロールをしていた 警察ボランティアに見つかり

そうになるも 上手く やり過ごした マイケルであったが、

 

参加していた 校長に 工事現場でつかまり 取っ組み合いになってしまう。

 

そのことで 足場が崩れ 資材が落下、それが校長を直撃して 校長は 倒れてしまう。

 

( 話の流れから 校長は 死んだっぽい感じ )

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

廃屋に隠れていた マイケルを見つけた

 

 

その「音」で 皆が 集まって来たため 廃屋に隠れた マイケル

 

そこに またしても が現れるが、最初の時と 同様に「

説得して 」見逃してもらう。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

帰宅した マイケルを目撃した キム

 

 

マイケルは 無事に 家にたどり着いたが、実は ボランティアの

誤射・勘違い(?)で ひとりが銃により死亡していた。

 

しかも 帰宅を キムに見られてしまう。

 

 

結局 3回目も 犠牲者が出たけど、トリックスターが言っていたように「 殺してはいない 」んですよね。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  キムを殺害しにきた マイケル

 

 

というわけで 4枚目、最後の「BS」の目標が 目撃者・キムの殺害となってしまう。

 

夜、マイケルキムの家に侵入するが 殺すことができない。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

マイケルトリックスターの部分融合 〕

 

 

そこに 現れた トリックスターキム殺害を そそのかす中、

 

マイケルが「 お前は誰だ 」と問うと トリックスターは「 お前自身だ 」 との返答する。

 

それを受けた マイケルトリックスターの腹を刺すと マイケルの手と トリックスターの腹が 融合、顔も 融合しそうになる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

トリックスターに飲み込まれてしまった マイケル

 

 

最終的に マイケルトリックスターに 飲み込まれてしまう。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

やっぱり殺せない マイケルと 愛を告白する キム

 

 

“飲み込まれた” マイケル だったが、キムの「 愛の告白 」を聞き

殺害を思いとどまり、さらに「 もうやめる 」事を決意。

 

トリックスターは「 これで終わり 」と ばかりに 廊下に控えていた ヘイデン刑事を招き入れる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

マイケルに 銃を向ける ヘイデン刑事

 

 

ヘイデンは「 人殺し 」と つぶやき マイケルに 銃弾を発射。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  撃たれて 起き上がった マイケル

 

 

その銃弾を 胸に受けた マイケルが ハッと 身を起こすと…

 

そこは「 自室のイス 」で 向かいの家では 今も パーティが行われていた。

 

そう、全ては「 BS 」が見せた 虚構だったのだ。

 

その後 訪ねてきた カイルに 歓びを隠せない マイケルは 彼から「 BS 」が 催眠術みたいなモノだと 聞かされる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  キスする2人 〕

 

 

話は 途中だったが、ふと マイケルは思い立ち、パーティをやっている キムの家へと向かい、キムをデートに誘う。

 

キムマイケルが 好きだったらしく、曖昧ながらも?「 話 」は成立、軽く キスを交わした後 部屋を出ていく キム

 

残された マイケルが 何気なく テーブルに目をやると その上に「 写真 」があることに気付く。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  キムの「 マイケル盗撮 」写真 〕

 

 

中を見てみると それは 隠し撮りした「 マイケルの写真 」。

 

キムもまた、マイケルを「 盗撮 」していたのだ。

 

 

ここ、まさかの「 ヒロインも 盗撮していた 」という どんでん返し(?)には チョット 唖然としましたね。

 

そういう意味では お似合いのカップル なのかも…。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

「 BSを渡しに 校長室を訪れた マイケル 」のくだり 〕

 

 

翌日、マイケル校長に「 BS 」のディスクを 持って行き

「 コレを 映画クラブで見せたい 」と 渡す。

 

すると 校長の後ろに トリックスターが現れ マイケルに 挨拶。

 

それを見つつ マイケルは 校長室を出ていく……

 

 

そして「 クレジット 」が表示されるのだが、

そこに「 何か忘れてないか 」と ナレーションが入り、

 

「 切断された足 」を咥えた の映像が始まる。

 

 

〔『 ブレインスキャン 』

最後の「 足を咥えた 」のくだりと「 ラストカット 」の

 

 

それは「タイトルバック」に 出て来た が歩いた 道筋と同じで、

 

最後は「 マイケルの家 」の前に到着、咥えた「 足 」を 家の前に置くのであった……(終)

 

 

 

〔『 ブレインスキャン 』  タイトルバックの「 」場面。 よく見ると は 何かを咥えている 〕

 

 

「タイトル」に がいるのが わかるけど「 タイトルバック 」の時にも「 が歩いている 」場面があって、

 

よく見ると が「 足 」を咥えているのも わかるんですよね。

 

( 実際は よく見えないのだが… )

 

最後の「 忘れてないか 」は 順番からして コレの事らしいんだけど、意図が よくわかりません。

 

個人的には「 最初から 全てが虚構…? 」みたいな「 含み 」と推測しときましたけど。

 

最初から「 虚構 」なら キムが「 オタク・盗撮男 」を 好きに

なる流れにも 強い 説得力が 出てきますしね。

 

( 電話の時に 流れた “謎の衝撃” からも 虚構性を感じる? )

 

 

それとも シンプルに「 最初の殺人 」だけは “本当にあった” ってことかな。

 

そっちの方が「 OP 」とは繋がらないけど「 ホラー 」らしいかもしれませんね。

 

 

それよりも「 オチ 」。

 

まあ「 夢オチ 」系では あるんだけど、ラストの展開を見ると

 

『 クリスマス・キャロル 』( の「 未来 」パート )みたいな

「 if…( もしも~ したら、しなかったら )」の系譜、

 

もっと言うと「 改心 」が このオチの本質なんだと思います。

 

 

( 若者向けらしく「 悪の誘惑 」への注意喚起もあるのかも。

誰の心にも トリックスターはいるのだ…みたいなヤツ )

 

 

この手の「 改心モノ 」って キリスト教の影響が色濃く、実際

「 ハリウッド映画 」で 何作か 思い浮かぶかと思います。

 

( アジア圏だと「 仏教 」の影響という事で?

「 業 」とか「 因果 」系の話になる )

 

有名どころでいえば フランク・キャプラ監督『 素晴らしき哉、人生 』(46年)とか。

 

なので あのマイケルを「 思いとどまらせる 」ための存在だったんじゃないかな。

 

 

まあ、最後に「BS」を「 映画クラブ 」で流す事で クラブの皆に「 改心 」を促そうとするところ なんかは

 

「 もっと 外に出ろ、“現実” を楽しめ 」と言っているようにも

取れるので 少々 鼻に付きましたけどね…。

 

 

 

という事で 今回は 終わり。