美しき冒険旅行 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

 

 

また しらばく 休むかも…。

 

 

ドラマ系「 映画 」の紹介&感想。

 

一部「 展開バレ & ネタバレ 」に触れているんで 注意。

 

 

 

まずは この間 観た「 ノートルダム 炎の大聖堂 」(22年)

 

2019年、フランスの パリで起こった「 ノートルダム火災 」を描いた 実話モノ・ドラマ。

 

「 火災現場 」や「 消火活動 」の映像は 臨場感があったし、

 

登場人物が多いものの、上手く さばいていて それにより 現場の緊迫感も リアルタイムの様に 感じられましたね。

 

「 聖遺物 」を巡る まさかの展開※や あまり見ない「 火の粉 」の描写も 良かった。

 

( ※ 人に伝えるのって大事…というか そもそも カギが… )

 

最初の方で「 鉛に注意 」との「 注意書き 」あったんで なんの事かと 思っていたら、

 

「 火災の熱で 鉛が溶けて 頭上から ボタボタと 降り注ぐ 」という地獄のような描写に繋がっていて ビビりました…。

 

( 鉛の融点は「 327.5 ℃ 」だそう )

 

内容と関係ないけど ちょっと 気になったのが 女性の消防隊員。

 

調べると フランスでは 5人に1人が 女性みたいですよ。

 

 

 

「 13人の命 」(22年)

 

こちらも 2018年の タイで起こった「 洞窟に 閉じ込められた 少年たちの救出劇 」を描いた 実話モノ。

 

顛末は 何となく 覚えていたものの 詳しいことは 知らなかったので 観てみたんですが 予想外に 楽しめました。

 

海外のダイバーが「 少年たちは 全員 亡くなっている 」と思いながら 洞窟内を捜索していると

 

奥の空間で「 全員が無事 」で見つかり ダイバーびっくり。

 

しかし、長くて 狭い「 洞窟内の潜水 」は 熟練ダイバーでも

とても危険なため、子供たち( + コーチ )に 潜水させての脱出は ムズかしい。

 

「 雨季による浸水 」という タイムリミットが迫る中、ひとりのダイバーが 提案したのが「 少年たちを 麻酔で眠らせて 運ぶ 」という策で……。

 

という「 話 」の流れ。

 

この「 麻酔で眠らせて 運ぶ 」作戦、あまりにも 度を超えた

方法らしく「 極秘 」で進んでいたらしいですよ。

 

「 洞窟が長くて 麻酔が切れるため 途中で 再注射 」したり、

「 雨の流入を防ぐため 皆が 尽力 」したり、

 

「 ピッタリ合う ダイバーマスクがない 」など 多難な状況下で

結果は 知っているのに 手に汗握りましたね。

 

ダイバー役は ヴィゴ・モーテンセンコリン・ファレル

ジョエル・エドガートン( エジャトン )と 豪華なメンツ。

 

個人的には 救助法を提案した( 人一倍 責任を背負いこむ )

エドガートンの「 安堵の顔 」が 心に沁みたなぁ。

 

上映時間が「 149分 」と長めですが 構成力のあるベテラン、ロン・ハワードが監督なんで さほど 苦にならないかと。

 

 

 

「 オフィシャル・シークレット 」(19年)も 実話モノ。

 

2003年、国連での「 イラク攻撃の決議 」。

アメリカは「 票 」の行方を探るため 英国に「 非常任理事国 」の「 盗聴 」を要請。

 

英国の通信部の職員、キャサリンは それに憤りを覚え その情報を マスコミに リークするが……。

 

という内容。

 

リークした キャサリンを 演じるのが キーラ・ナイトレイ

彼女を弁護する 弁護士を演じたのが レイフ・ファインズ

 

当時、結局「 大量破壊兵器 」が見つからなかったわけだけど、

裏でも こういうことがあったとはね。

 

意を決して「 自分がリークした 」と名乗り出た キャサリン

 

「 仕えているのは 政府ではなく 国民 」みたいな事を捜査官に

告げる場面に グッときましたね。

 

 

〔『 オフィシャル・シークレット 』

主人公・キーラ・ナイトレイ と 弁護士・レイフ・ファインズ
 

 

「 リークと裁判 」のほか「 移民である キャサリンの夫 」や

 

「 情報を精査する 新聞社 」など 複合的な人間ドラマで 思った以上に 見応えがありました。

 

まあ、いろいろあった後の「 裁判の顛末 」には 唖然としましたけど。

 

ちなみに「 制作国 」は 当事者である 英国と アメリカ。

 

両国共 いろいろ アレな事もやっているけど、こうやって ちゃんと「 映画 」にできる( 公開できる )んだよなぁ。

 

 

 

「 ノー・アザー・ランド 故郷は他にない 」(24年)

 

イスラエル軍が パレスチナ居住区で 彼らの家を破壊しまくる、

ドキュメンタリー作品。

 

家を壊されては 建て、また 壊されては 建て…と、まるで「 賽の河原 」を思わせる 嫌がらせが ヒドい。

 

しかも 果ては「 井戸 」とか「 学校 」も ぶっ壊すんだから。

 

「 ただただ 命令に従う 」重機の操縦者や 兵士たちからは

ハンナ・アーレントの「 凡庸な悪 」が思い浮かぶのでした。

 

 

 

「 囚われ人 」(25年)
 

1575年、アルジェ侵攻により オスマン帝国 支配下のイスラム教の海賊に 捕まった セルバンテス

 

セルバンテス他の捕虜たちを 勇気づけるため 自ら創作した

連続モノの「 物語 」を 皆に披露。

 

それを聴いていた アルジェの支配者は その「 物語 」を気に入るのだが……。

 

 

というような『 ドン・キホーテ 』の著者、セルバンテスを題材にした 歴史・人物ドラマ。

 

監督は かなり久しぶりっぽい、アレハンドロ・アメナーバル

 

フィクション部分が 多めな感じだったけど、

 

セルバンテスが「 スペイン海軍の兵士として 戦争に参加 」して「 左腕の自由を失い 」、

 

「 海賊に 捕らえられ、何度か脱走を試みた 」( 捕虜は 身代金 が払われると 解放される )のは ホントらしいですね。

 

「 宗教対立を越えた 友情 」、「 信仰と 保身と 裏切り 」、

「 物語( エンタメ )の力 」など ドラマ性もあったし、

 

歴史背景も 興味深かったりで 思ったよりも 面白く観れました。

 

 

 

「 アイム・スティル・ヒア 」(24年)も 実話モノ。

 

1971年、ブラジル。

軍事政権に 批判的だった 元下院議員が誘拐され、が行方を

探すが……。

 

という 政治・人間ドラマ。

 

何となく 観たんだけど ヒドい話でしたね。

てっきり 帰ってくるのかと思っていたら そのまま…だったし。

 

最後の「 昔のビデオ映像で 記憶が蘇り… 」の場面が 切ない。

 

 

 

「 盲山 」(07年)

 

中国の山奥で 仕事をする事になった 若い女性

しかし 村の独身男性の「 嫁 」として 売られていたことが

わかり……。

 

という、人身売買モノ。

 

その内容からか、中国では 上映禁止になった作品みたい。

 

女性が 何度も 脱走を試みるも「 村ごと グル 」だから 結局

捕まってしまう、なんとも ムゴい話で、

 

後半頃 警官が来て「 これは 犯罪だ 」と言っても 聞き耳を持たないところなんかは 完全に サイコ・ホラーでしたね。

 

 

 

「 愛はステロイド 」(24年)

 

評判 良さげで 気になっていた作品だったけど、

実際「 多ジャンル的 」な内容で オモシロイ話でした。

 

あと、ラストを イイ話で 締めていないところも 好み。

 

個人的には 物事の「 良い面・悪い面 」( 表裏 )を描いた内容だったかな。

 

ステロイド使用で「 筋肉 」( 自信 )を得るも 結局 破滅しちゃうところなんか『 サブスタンス 』っぽかったなぁ。

 

エド・ハリスが演じた 父親も 印象深い 役どころ だったけど、

 

主人公・ルーに 一方的な 恋心を抱く “ウザイ” デイジーが個人的には 最高でした。

 

あれは「 人を見くびってはいけない 」という教訓でもあったかな。

 

 

 

「 ブッチャーズ・クロッシング 荒野の黙示録 」(23年)

 

1874年、知見を広げるため 大学を中退した ウィリアム

ミラーを リーダーとする「バイソン・ハンター」の 一行に 同行する……

 

ニコケイ 主演の 西部モノ・人間ドラマ。

 

「 皮 」を目当てにした「 バイソン狩り( 乱獲 )」の話なんだけど、時代背景が いろいろと興味深くて 予想外に 楽しめましたよ。

 

まあ、前半は「 移動 」が 主だったし、「 狩り 」後の 越冬サバイバル展開も「 ひたすらガマン 」「 醜い罵り合い 」だったりで 全体的に 地味でしたけど。

 

てっきり「 バイソンの群れを 引き連れて帰ってくる 」んだと

思っていたら、

 

最初に「 群れのリーダーを 撃ち殺して 」群れの移動力を弱め、

 

そのあと「 バイソンを 一匹ずつ 銃殺 」していき、その死体から「 皮を剥いでいく 」という 現地調達の流れでした。

 

( なんで メンバーの中に「 皮剥ぎ職人 」がいる )

 

残った「 バイソンの死体 」は その場に 捨てられるだけなので

( 一部 食料にもなるが )もったいない話でもありましたね。

 

ラスト、苦労し 犠牲も出しながらも 大量の「 バイソンの皮 」を持ち帰るも 供給過多で「 大暴落 」していて ほぼ価値無しに…。

 

「 何事も “引き際” が肝心 」という 教訓話かと思ったら、

「 人間の欲望・身勝手 」を 辛辣に描いた内容でした。

 

 

 

「 フレンドシップ 」(24年)

 

や 成長した子供たちに 相手にされなくなった

は 近所に住む 男性と知り合い 友情を育むことになるが……。

 

「 中年の危機 」や「 男の友情 」を描いた話かと 思いきや、

 

「 上手く 空気を読めない 」主人公のが ひたすら「 空回り 」する、“見ていられない” 話でしたよ。

 

例えると『 ケーブルガイ 』(96年)ジム・キャリー とか

『 100日間生きたワニ 』(21年)の カエル の系譜です。

 

ということで、観ていて じれったさや 居たたまれない 気持ちが

湧き、観ていて ツライ 映画でしたね。

 

 

 

「 さよならはスローボールで 」(24年)

 

新しい中学校建設に伴い 取り壊されることになった 野球場。

 

そこで よく対戦していた 2つの草野球チームによる 最後の対戦が行われるが……。

 

という 群像ドラマ。

 

「 壊されることが決まった 野球場 」での 最後の試合なのに、

両チーム しんみりせず、いつも通りってのがイイ。

 

前半は まあまあ ちゃんと試合をしていて「 野球 」として 結構 面白いぞ…と思っていたら、

 

途中から ビールを飲み始める人が出て来たりと 徐々に まったり とした ムードに。

 

選手同士の何気ない 近況報告や 軽口、何となしに観ている観客など 飾らない「 人間模様 」と、

 

「 まったり進む 試合 」が 妙に マッチしていて 観てるこちらも ベンチや 観客席に居る気分に。

 

それでも 観てるうちに だんだん ダレて来るんですが、それに

合わせて(?)試合自体も ダラダラになって来るんですよね。

 

後半、そろそろ 感動路線に シフトするのかな、と思っていると、ある程度 しんみりは するけど 変わらず グダグダ…。

 

さらには「 選手 」「 視聴者 」共に「 早く終われよ 」な空気感が漂う事態に…(?)。

 

終わり方も 徒労感 溢れる、または 日常に戻る感じで「 感動 」要素は ほぼナシ。

 

…でもね、この「 終わることを 受け入れる 」感じは 悪くないんだよな。

 

この感じは ある程度 歳を重ねた人ならば ある種の共感を覚えるかも…。

 

 

 

最後は「 美しき冒険旅行 」(71年)

 

オーストラリア。

 

ひょんなことから 荒野をさまようことになった 少女幼い弟

 

水がなくなり 途方に暮れていた 姉弟は、16歳を迎え ひとり

自給自足の「 通過儀礼の旅 」( 原題:ウォーク・アバウト )に出た アボリジニの青年と出会い 共に旅をする事に……。

 

 

みんな大好き?『 赤い影 』(73年)ニコラス・ローグ監督による、オーストラリアを舞台にした 異文化・人間ドラマ。

 

『 YouTube 』の「 広告あり無料 」で視聴。

 

『 ABEMA 』にも 無料であるっぽい )

 

ニコラス・ローグ 監督ということで 気になっていた作品だったので まずは 観れて よかった。

 

序盤、荒野でいきなり起こる「 死 」の展開に 驚愕しましたよ。

 

特に 理由は 説明されないけれど「 虚しくなった 」のかなぁ。

 

その後 荒野をさまようんだけど、姉弟 共に 結構タフでね。

 

なんで 現実味は 薄いんですが ニコラス監督「 撮影 」による

「 自然の映像 」が 目に 楽しいんですよ。

 

アボリジニ青年が 加わると「 狩り 」関係の描写も出て来るし、

ドキュメンタリー的な要素も 感じられたりで 楽しさ アップ。

 

それと「 動物 」の映像が多いのも 嬉しい。

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』  荒野をさまよう 姉弟

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』

「 自給自足の旅 」をしている アボリジニ青年との出会い 〕

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』  ひとりで 動物を狩って 解体、

マッチを使わず 火を付けることも出来る…ワイルドだろ~? 〕

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』

ニコケイ『地獄のサーファー』にも登場した「 ハリモグラ 」。

いると 撮りたくなっちゃうんだろうね 〕

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』

インコな鳥。 コッチより 白いヤツとか サソリが よかったか 〕

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』  トカゲを食う? トカゲ 〕

 

 

〔『 美しき冒険旅行 』  何かナツい「 エリマキトカゲ 」〕

 

 

あと、個人的には ニコラス監督らしい(?)「 凝った編集 」にも注目してほしいかな。

 

例えば「 カンガルーを解体する 」場面で カットインする

「 都会の精肉店での 肉の解体 」なんか キレがあったし、

 

「 性をイメージさせる カット 」も なまめかしい魅力が ありましたよ。

 

( 白人女性を思わせる「 白い木 」のカットは

後半の “アレ” で 回収されるのであった… )

 

そうそう「 ヤリなどを使った 狩り 」の描写も 今では 撮れないと思うので 貴重と言えるかもしれません。

 

(「 カンガルーに ヤリが刺さる 」場面を 載せたかったけど、

引っ掛かりそうで やめた )

 

「 ドラマ 」としても 姉弟アボリジニ青年の 言葉を越えた

「 繋がり」や「 関係性の構築 」を描く 一方、

 

「 白人文化 」の流入や「 環境破壊 」などの 文明批判も 見受けられます。

 

「 銃 」を使って 動物をあっさり仕留める 白人には 先ほどの

『 ブッチャーズ・クロッシング 』が重なりましたね。

 

そんな話の中で「 恐怖 」を感じてしまったのが 終盤間近にある

アノ場面。

 

“アレ” は アボリジニ青年の「 求愛 」行動であったんだけど、

 

文化の違いにより せっかく通じた道に「 壁 」ができてしまう。

 

序盤の「 何も 死ななくても… 」が ここでも 別の形で 再現されていて なんとも やるせない気持ちに。

 

最後、序盤の「 死 」( の再来 )を匂わしつつ「 あったかも

しれない世界 」で 締めくくるところも 感慨深かったな。

 

 

 

他にも紹介したいけど 今回は ここまで。