「 エンタメ系 映画 」いろいろ | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

前回は「 ドラマ系 」だったんで 今回は「 エンタメ系 」の作品を サクッと紹介。

 

「 ネタバレ 」、あと いつものように「 残酷描写 」注意。

 

 

始めに、かなり前に観た『  ヘル・ディセント 』(23年)

から。


 

アフガニスタン。

 

ゲリラのミサイルに 撃墜され 不時着した 英軍の女性パイロットは 追撃から逃れ「 謎の地下施設 」に。

 

だが そこには 謎の怪物が…。

 

何とか脱出した 女性パイロット米軍の部隊に 助けられるが 部隊 彼女の話を信じてくれず……。

 

 

みたいな、そこそこ予算の「サバイバル・ホラーアクション」。

 

 

前半、中盤、後半 それぞれに しっかり( 予算に合わせた )

「 アクション場面 」を入れていて 満足感があり 面白かったです。

 

観賞中は 気付きませんでしたが、監督は ニール・マーシャル なんですよね。

 

〔「 邦題 」は 監督作『 ディセント 』(05年)からでした 〕

 

 

終盤の「 脱出 」も 結構 盛り上がったし、

 

(「 外の車両 」の場面が 緊迫感を上げる )

 

予算規模を考えれば 良く作られた「 ジャンル映画 」だと思いますよ。

 

やっぱり これくらいは 予算が欲しいよな~。

 

 

〔『 ヘル・ディセント 』  前半「 地下施設 」での怪物

 

この「 画像 」は「 最大限 明るく調整している 」ので、

ここまで ちゃんと見れません…。

 

 

〔『 ヘル・ディセント 』  中盤の怪物

 

右の女性が主人公( のハズ )。

 

中盤には「 怪物の解剖 」場面もありますよ。

 

 

〔『 ヘル・ディセント 』  後半の怪物1 〕

 

実際は もっと暗くて よく見えませんが「 残酷描写 」も

チョットあります。

 

 

〔『 ヘル・ディセント 』  後半の怪物2 〕

 

分かりづらいけど「 後頭部 貫き 」です。

 

 

 

次、特集されてた「 ミシェル・ヨー作品 」5作品。

 

 

『 レディ・ハード  香港大捜査線 』(85年)

 

…は、M・ヨー 主演の「 刑事モノ 」。

 

冒頭から 派手な「銃撃戦」だったので「 ハード・アクション 」だと思いきや、

 

その後は コソ泥3人組が「 犯罪組織の マイクロフィルム 」を盗んだ事ことから いろいろと 事態が こじれてくる、

 

香港映画らしい「 ボンクラ・コメディ 」の様相を 見せてましたね。

 

「 製作 」は サモ・ハン なので『 五福星 』『 大福星 』みたいな感じと 思っていいかもしれません。

 

そういう事で「 サモハン & ジャッキー映画 」で よく見る 面々も 出ているので 懐かしい気分にもなりました。

 

サモ・ハン自身 も ちょっとだけ出演してる )

 


そんな ボンクラたちの「 一儲けを企む 」姿が 可笑しみと 共に

憐みを誘う内容なんですが、もちろん「 アクション 」も 良かったです。

 

あまり M・ヨー の アクションを見た事がないので 結構 新鮮だったし、

 

彼女の相棒になる、英国から来た刑事を演じた、格闘家でも

あった シンシア・ラスロックの「 蹴り 」 にも シビレましたね。

 

 

先に書いたように「 ボンクラ・コメディ 」強めなので 楽しい

気分で 観ていたんですが、

 

後半は「 ボンクラたちの哀歌 」な ちょっと しんみりする流れに。

 

しかも、ツイ・ハーク が演じる コソ泥3人組のひとり

殺されてしまう、コメディらしからぬ(?) 展開も 見せるんですよ。

 

「 最後 」なんか「 証拠のフィルム 」が燃えたため、

組織のボスが「 無罪 」になるかも…という ニガい顛末。

 

さらに そのボスボンクラが撃ち殺す…という 何とも悲しい

終わり方でね…。

 

とはいうものの、5作品で 一番 好きです。

 

 

〔『 レディ・ハード 』  M・ヨーシンシア・ラスロック

 

 

〔『 レディ・ハード 』  終盤の「 ガラス残酷 」〕

 

終盤のアクション場面、ガラスが よく割れるんですよね。

 

そこらへんも「 香港アクション 」っぽくて懐かしかったな。

 

あと、何故か「 ガラス残酷 」もありましたよ。

 

 

〔『 レディ・ハード 』  エライ目に遭う ツイ・ハーク

 

コソ泥のひとりを演じた ツイ・ハーク は 後半に ボコされて、

最後に殺されちゃう、まあまあ オイシイ役どころ。

 

 

2本目『 皇家戦士 』(86年)M・ヨー真田広之

共演作。

 

「 ハイジャック 」を防いだ 刑事の M・ヨー真田広之

ジャック犯のリーダーに 逆恨みされる「 話 」なんですが、

 

中盤で 真田広之の「 妻子が爆殺される 」という ヘビーな展開に…。

 

しかも、M・ヨー の方も 後半に「 恋人が殺され 」さらに

「 その遺体を 盗まれる 」という あんまりな展開。

 

という事で 2人のアクションは 良かったものの、少々内容が

重く、後味は あまりよくなかったですね。

 

 

〔『 皇家戦士 』  チェーンソー場面 〕

 

上の「 チェーンソー場面 」、別の意味で ハラハラしたな。

 

 

〔『 皇家戦士 』  拳銃 & 土砂埋もれ 真田広之

 

真田広之にも 結構 キケンな場面がありましたね。

 

 

〔『 皇家戦士 』

前半「 ハイジャック 」場面での「 気圧残酷 」〕

 

あら、こんなところに「 残酷 」が。

 

 

ついでに、真田広之 といえば、

 

『 ジョン・ウィック:コンセクエンス 』(23年)

アクションもですが「 カメラ構図 」も 凝ってましたね。

 

ちなみに 一番 好きなのは 後半の “カット長め” で撮られた

「 建物内での 俯瞰アクション 」場面。

 

最後の方の「 階段落ち」( “振出し” に戻る… )も 展開としては 印象深かったけど、

 

ドニーの「 クルクル・パンチ 」が 脳に こびりついてます。

 

 

…戻って、

 

3本目『 チャイニーズ・ウォリアー 中華戦士 』(87年)

 

…は「 日中戦時下 」の頃、何故か「 舞台 」が ブータンの

「 戦争アクション 」。

 

序盤の「 インディー・ジョーンズ風 」の衣装( ムチもある )の M・ヨーが カッコイイ。

 

終盤は そうでもなかったけど、M・ヨーの「 アクション場面 」が多くて 満足感も 高めでした。

 

抵抗に協力する、インチキ野郎を演じるのが リチャード・ン なので コメディ部分も 安定感がありましたね。

 

後半の「 籠城戦 」も 悪くなかったですよ。

 

まあ、実際は 中国と ブータンの 関係は 良くないみたいですけど…。

 

 

〔『 チャイニーズ・ウォリアー 』

最初の方、M・ヨーの ムチ 〕

 

 

 

4本目『 ワンダーガールズ 東方三侠 』(93年)

 

…は「 ファンタジー 」というか「 ヒーロー系 」のアクション作品。

 

仮面ヒーロー・ワンダーガールトントン)役、アニタ・ムイ

 

賞金稼ぎ・チャット 役、マギー・チャン

 

最初は「 敵 」で、後に 味方に付く サンチンチン )役を

M・ヨー が演じてます。

 

「 謎の 赤ん坊 誘拐事件 」に「 愛 」や「 友情 」が絡む内容で

主演3人の魅力も 出ていましたね。

 

3人で 一番 良かったのは マギー・チャン 演じる、明るく

キュートな チャット かな。

 

『 ポリス・ストーリー 』の “刷り込み” もあるし… )

 

マギちゃん、最近 観たような…と思ったら カーウァイ監督の

『 欲望の翼 』(90年)でした。

 

こちらは 苦手なタイプの映画で まあまあ 退屈だったけど、

息子の くだり 」は 結構 面白かったです。

 

 

話は戻って「 アクション場面 」も 結構 予算を掛けていて

見応えがありましたね。

 

「 ラスト・バトル 」の「 二人羽織チック 」な戦いも ユニークで 好きですが、

 

一番は やはり アンソニー・ウォン演じる、怪人・カウ

「 血滴子 」を使った「 首チョンパ 」でしょう。

 

個人的には コレだけでも 満足感がありましたよ。

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠 』

A・ウォン 演じる「 血滴子 」を持つ 怪人・カウ

 

 

みんな知ってると思うけど「 血滴子 」は 帽子や カゴ状の

「 首切断 武器 」の事です。

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠 』 「血滴子」首チョンパ1 〕

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠 』 「血滴子」首チョンパ2 〕

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠 』

テリーマンみたい場面もあり 〕

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠 』  ラストバトル 〕

 

 

「 ラスト・バトル 」では、

 

スキを突いて ラスボスを爆破。

 

だが、炎の中から「 エンドスケルトン 」の様な「 骨姿 」で

再び 目の前に現れ、M・ヨー の身体に 巻きつき 彼女を操る。

 

そして操られた M・ヨーが「 腕が 勝手に~ 」と アニタ・ムイを ブン殴る…

 

という、楽しい展開が見られますよ。

 

 

 

5本目『 ワンダーガールズ 東方三侠2 』(93年)

 

「 続編 」ですが「 核兵器の影響で 汚染された 世界 」が舞台と、趣が ガラッと変わってます。

 

注目は 新興宗教の教祖 を演じた 金城武

 

あまり活躍はしないけど…。

 

アンソニー・ウォンラウ・チンワン も 出てますが、内容と

しては「 設定 」を 上手く 消化できていなかったような…。

 

ケレン味も 前作と比べると だいぶ落ち、ちょっと 残念さが残る 仕上がり。

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠2 』  教祖を演じる 金城武

 

 

シリーズ2作の監督は チン・シウトンジョニー・トー

 

トーさん金城武 といえば『 ターンレフト・ターンライト 』(03年)なんてのも ありましたね。

 

( 前にも書いたけど 結構好きな作品 )

 

 

〔『 ワンダーガールズ 東方三侠2 』

A・ウォン 演じる 発明家・キム( 左 )〕

 

 

A・ウォンカウ( すぐ死ぬ )と ボスの2役。

 

ちなみに 主役3人の「 画像 」は 枚数の関係で カットです。

 

 

一応『 エブエブ 』(22年)も書いとくか。

 

「 SF 」&「 カンフー 」&「 下ネタ 」な内容で 個人的には かなり 面白く観れましたよ…後半までは。

 

「 〇ィルド・ヌンチャク 」や「 “プラグ” 争奪戦 」なんかも

超くだらなくて( 画的にも ) 面白かったんだけど、

 

後半の「 娘への語り 」場面が クドくて 楽しい気分も 冷めてしまいました。

 

まあ、あの「 セリフ場面 」があったから 評価されたのだと思いますが。

 

 

 

『 死刑にいたる病 』(22年)

 

…は、分かりやすい表現で 描きがちな「 シリアル・キラー 」を リアリティーも持って描いていたし、

 

さらに「 残酷描写 」にも まあまあ踏み込んでもいて 感心しました。

 

あと「 被害者の特殊メイク 」も すごくイイ出来でしたね。

 

ちなみに 映画公開時、「 原作 」は読んでいたものの タイトルが変わっていて、既視感は覚えたものの

 

「 ブログ記事 」を読んでも しばらく気付きませんでしたよ。

 

「 改題前 」のタイトル『 チェインドッグ 』

 

「 独自に事件を捜査する主人公(と その他)」に掛けていて、

 

「 結末 」( オチ )にも すごく合っているんですが

「 映画タイトル 」としては 伝わり 難い( 弱い )んですよね。

 

そういう「 マーケティングな視点 」?も 興味深かったり。

 

 

〔『 死刑にいたる病 』  「 爪剥ぎ 」〕

 

 

榛村は サド系で、人当たりのいい、さらに 相手をコントロールしたがる※ タイプの シリアル・キラー。

 

( ※ 被害者の「 生殺与奪 」や 捕まった後「 死体の場所 」で 主導権を握ろうとしたり… )

 

個人的には ジョン・ウェイン・ゲイシーを 少し想起しましたね。

 

 

ちなみに 直接の「 爪剥ぎ 」描写は なくてもいいと 思うかもしれませんが、

 

最後の被害者の「 爪 」に関わってくるので 個人的には あった方がいいと 思いますね。

 

 

〔『 死刑にいたる病 』  最後の被害者

 

この 一歩踏み込んだ描写に チョット感動。

 

( ※ ここの「 特殊メイク 」は 中田彰輝 の方でいい? )

 

こういうところからも 制作側の意気込みを感じますね。

 

 

関係ないけど、作中、映画館で上映されていたのが

 

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『 NOTHING ナッシング 』(03年)でしたね。

 

 

 

『 忌怪島 』(23年)

 

好きな「 SF 」+「 オカルト 」の設定だと聞き、密かに ちょっぴり期待していた「 作品 」でしたが、

 

イマジョの「 暴れっぷり 」※が まずまずで 内容としても 悪くなったです。

 

中盤の『 溺殺魔 』※ みたいな場面も 楽しかったし。

 

 

〔 ※『 溺殺魔 セバスチャン・ドナー 』(14年)

「 評価 」は 低いけど 個人的には 結構 楽しめた作品 〕

 

 

〔『 忌怪島 』  イマジョ 被害者 〕

 

結構 人、死んでたね。

 

 

〔『 忌怪島 』  手に「 フジツボ 」〕

 

という、ダークブルームーン みたいな描写も。

 

 

 

『 四月怪談 』(88年)

 

“うっかり死んでしまった”、女子高生・初子中島智子 )。

 

昔 亡くなった 少年の幽霊、弦之丞柳葉敏郎 )に 付き添われ 地上に戻ったものの、初子は しばらく「 霊のままでいる 」と言い……。

 

というような、大島弓子のマンガが 原作の「 青春・ファンタジー 」。

 

「 健全 」では あるんだけど※「 シビアな現実 」を知る事になるなど 結構 「 苦み 」のある内容で 退屈はしなかったです。

 

 

( ※「 健全 」と書いたけど「 霊 」なのをいいことに

好きな男子の家に入り込むのは 結構 悪趣味 = 不健全 かも… )

 

 

最後も「 火葬されるまで 間に合うか 」の タイムリミット展開になるかと 思いきや、

 

初子が「 死んだままでいい 」と『 インディ 運命のダイヤル 』の最後みたいな心境になり こちらも ついつい 苦笑い。

 

関係ないけど この頃から ギバちゃん「 ほっぺ膨らまし 」してたんだね…。

 

 

 

メルギブ監督『 アポカリプト 』(06年)も 久しぶりに鑑賞。

 

中盤の「 過酷な移動 」は『 パッション 』(04年)を思い出しましたね。

 

「 話 」としては「 タイトル 」から「 主人公の村の、または

巨大部族の 終わり 」の事かと思いきや、

 

「 その半島 全体の終焉 」の事でね。

 

あと、冒頭の「 動物 狩り 」のあと 自分たちが「 狩られる 」側になり、

 

後半の「 逃亡 」では 逆に「 狩り返す 」と共に 動物にも

「 殺られ 」( 狩られ )たりもする、

 

「 暴力の円環 」みたいな構成になっているのも 面白かったり。

 

 

〔『 アポカリプト 』  「 夢オチ 残酷 」〕

 

 

〔『 アポカリプト 』

「 アリの頭 」による「 ホッチキス 傷口止め 」〕

 

 

すっかり忘れてた 名場面、「 アリ頭・ホッチキス 」。

 

 

〔『 アポカリプト 』  「 生贄 」場面1 〕

 

この「 建物 」やら「 装飾品 」のデザインも 素晴らしかったな。

 

 

〔『 アポカリプト 』  「 生贄 」場面2 〕

 

この場面の絶望感も たまらない。

 

「 首チョンパ 」は( 個人的に ) 意外と あっさり描写でしたね。

 

 

〔『 アポカリプト 』  ヤドクガエル 〕

 

『 アポカリプト 』といえば ヤドクガエル。

 

最後は カワイイ こいつで締めときますよ。