エンドレス学園祭準備「 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

まずは 関係ない話から。

 

 

子供の頃に 観に行った『 子猫物語 』(86年)を 観たんですが、今観ると「 映像( 演出 )」が かなりヤバいですね。

 

観てる途中で 思い出しましたが

「 動物虐待 疑惑 」があった作品※ なんですよね。

 

 

( ※「 虐待 」を 頭に入れて 観ると ちょっと オカシな場面や

演出が…。

 

ちょっとだけ「 なぜ、放送禁止になったのか 」を考える、

ミステリー・ドラマ、『 放送禁止 』シリーズぽっかったです )

 

 

作中の動物たちは 可愛かったし、不謹慎ながら「 映像 」も

面白かったんだけど( 熊 や ヘビと対決!)、

 

「 虐待 」が チラつき 居心地が 悪いんだよな…。

 

「 音楽 」が 坂本龍一 だったりと 関係者が豪華なのも 何気に引っかかります。

 

あと、それらと 関係ないけど「 ポエム 」が スゲー邪魔でね。

 

ちなみに、子猫・チャトランよりも パグ犬の プー助 派 です。

 

 

本題。

 

 

「 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

(日/1984)

 

押井守 監督・脚本 作品。

 

その他 いろいろ省略。

 

今回は 好きな「 画 」や「演出」の 画像がメインです。

 

一応、ネタバレ注意。

 

 

 

〔『 うる星やつら2 』  最後に出るタイプの「タイトル」。

 

最後に「タイトル」が出る事で「 ループ感 」が増しているな。

 

流れる 主題歌は『 愛はブーメラン 』

 

「 もしか、もしか、愛は もしかして~

放り、投げた ブーーメラン~ 」〕

 

 

 

前に チョット書きましたが、『 うる星やつら 』は「 原作 」も

「 旧アニメ 」にも ほとんど 触れてきませんでした。

 

(「 令和版 」は 観てる。  新OP・ED曲も イイね。

 

キャラは 面堂の妹 が ヤバいな…。

あと、あたる が 想像以上に ゲスだった…

 

と、ほとんど知らないため、旧作だけど 思った以上に 新鮮 )

 

 

そんな感じでしたが、映画雑誌などの記事で

 

度々『 うる星2 ビューティフル・ドリーマー 』の タイトルが出てきていたので 気になってはいたんですよね。

 

最初に読んだのは たぶん、

映画『 ダークシティ 』※ の記事だったような…。

 

 

〔 ※『 ダークシティ 』(98年)

…は、「 SF・サスペンス 」になるのかな。

 

劇場で観た作品。

あと、TSUTAYAの「 発掘良品 」作品でもありましたね。

 

監督は アレックス・プロヤス

主人公の妻 役は ジェニファー・コネリー

博士 役で キーファー・サザーランド が 出演。

 

少し ネタバレになりますが、『 ダークシティ 』の紹介では

『 AKIRA 』の タイトルも よく挙がりますね 〕

 

 

初鑑賞は 結構前、「 BS 」での放送。

( 今回は 3回目の鑑賞 )

 

前半の まさかの「 幻惑的で 不条理な ループ 」の展開は

「 幻想 & SF好き 」として 心を掴まされましたよ。

 

その「 映像・演出 」も 不気味で「 ホラー 」としても すごく

楽しかったし、

 

押井監督 らしい? パラノイア・チックな言動から 醸し出される不穏感も「 気持ち 良い & 悪い 」で 最高でしたね。

 

個人的には 終盤の あたるラム

それぞれの お互いへの「 執着 」にも「 恐怖 」を 覚えたな。

 

その「 執着 」は ループの「 納得感 」にもつながっていたので 断然 OK ですけどね。

 

 

ここから「 画像 」。

 

 

 

〔『 うる星やつら2 』  ヒロインの ラム

 

取り敢えず、ヒロインくらいは ちゃんと 載せとくか。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  あたる面堂 の買い出し 〕

 

「 ビックリ描写 」を 挟んでからの、

さらに 不穏を煽る このカット。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  温泉マークの部屋 〕

 

最初に “異変” を感じたのは 温泉マーク

 

ある手違いから サクラ先生温泉マークの家を尋ねると…

部屋が「 カビ 」だらけ。

 

長い時間の経過を「 カビ 」で表現する アイデアが 秀逸。

 

チョット『 こち亀 』日暮っぽくもありましたね。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  「 喫茶店 」場面 〕

 

このカット好き。

この後の「 カメラの回転 」演出も イイんだよな。

 

後ろの「 緑の光 」が なんだか 大林宣彦チック。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  学校1 〕

 

ちょっとモダン?な 黒塗りの学校。

 

 

〔『 うる星やつら2 』

帰宅する 面堂しのぶ、「 道路寸断 」と「 迷路状の道路 」。

 

「 画像 」じゃ 楽しさが伝わらんな…  〕

 

 

「 各々が 一旦、帰宅させられる 」場面の「 寂しい感じ 」も

好きですね。

 

特に「 面堂と しのぶが 町を彷徨う 」描写( 上画像 )は最高。

 

アレって『 世にも怪奇な物語 』(67年)の 一遍、

『 悪魔の首飾り 』の オマージュでいいんだよね?

 

 

〔『 うる星やつら2 』  サクラ先生「 タクシー 」場面 〕

 

ここの「 “時間の流れ” を講釈する 」場面も 良かった。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  諸星家での 朝食 〕

 

ここ、みんなチョコマカ動いて 地味に 面白い場面。

 

 

〔『 うる星やつら2 』

みんなで登校中、水たまりに沈む あたる

 

「 水 」が出てくるのは 事の発端が「 水族館 」だからかな。

「 魚が横切る 」描写も 幻想的でね。

 

 

〔『 うる星やつら2 』 「しのぶ の幻惑」と「あたる?」〕

 

意味深。

 

ここ、たしか『 アニメ夜話 』で やってたような気がするが

忘れた。

 

 

〔『 うる星やつら2 』

学校での「 無限 」演出、「 点灯前 」と「 点灯後 」〕

 

 

〔『 うる星やつら2 』  学校での「 錯視 」演出 〕

 

 

〔『 うる星やつら2 』  学校2 〕

 

“歪さ” を感じさせる「 湾曲 」表現。

 

「 お化け屋敷 」( ゴシック )的な感じも。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  戦闘機ハリアーで「 友引町 脱出 」〕

 

中盤の ハイライト。

 

ついに 友引町を脱出するのだが…

 

 

〔『 うる星やつら2 』  巨大な亀の石像 〕

 

なんと 町は「 巨大な亀の石像 」の上にあった。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  荒廃した世界の学校 〕

 

ここも「 水 」に浸かっている。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  しのぶ の怪力

「 シャッターこじ開け 」の方が カッコよかったかな? 〕

 

 

しのぶ の「 怪力 」設定(?)は「 令和版 」で気付きました。

 

個人的に しのぶの「 怪力 」場面は かなり好きなんですよね。

あと、レイの「 大食い 」も。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  あたる の 不完全な「 夢 」〕

 

あたるラムを出せ 」。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  バク

 

 

〔『 うる星やつら2 』

フランケンの怪物姿の あたると、時々出てきていた 白服少女

 

 

押井監督が 原作・総監督のアニメ、『 ぶらどらぶ 』でも

Fの怪物 が出てきてたな。

 

これだけ しっかりと話に 組み込んでいるって事は

余程 思い入れが あるんでしょうか。

 

 

〔『 うる星やつら2 』  夢の終わり 〕

 

少女ラム 「 責任とってね 」。

 

 

終盤頃の あたるの「ラムを出せ」と ラムの「責任とってね」、双方の「 セリフ( 欲の強さ )」に ゾワっとしたな。

 

白服少女ラムだと わかると その前の「 Fの怪物 」のくだりに 深い意味( “怪物”を愛せるのは… )が出てきそうですね。

 

 

というように、前半は「 ホラー 」(?)で、後半は「 SF 」でしたが、

 

先に 挙げたように 個人的には 後半も「 執着 ホラー 」でしたよ。

 

結局、互いの「 夢( 想い・願い )」は 合致しないという、

「 すれ違い 」の結末は チョット切なくも あったかな。

 

まあ、これからも「 アニメの世界 」で 繰り返すんですけどね。