実話モノ「 ダーク・ウォーターズ 」「 テッド K 」「 ブラックホーク・ダウン 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 実話モノ 」3作品。

 

 

 

「 ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

(米/2019)

 

 

マーク・ラファロ が 制作・主演した 社会派ドラマ。

監督は『 キャロル 』(15年)トッド・ヘインズ

 

 

 

1998年。

 

祖母の知り合いの 農場主からの訴えで ウェストバージニア州の町の農場に行った 企業弁護士の ロブ

 

その農場では 巨大企業・デュポン社 の工場から出る

「 廃棄物 」の影響で 多数の牛が 奇形や 病気になり 亡くなっていた……

 

 

 

たしか「 記事 」で 読んだ 記憶がありましたが 内容は 思い出せず。

 

「 タイトル 」から「 水質汚染 」の話だと思っていたら

( その話でもあるが ) まさか「 テフロン 」の話だったとは。

 

 

個人的には 「 ホラー映画 」で 恐怖を覚える事は ほとんどないけど、

 

こういった ヒドイ話の「 実話系・ドラマ 」は 実話が基だけに 恐怖を覚えますね。

 

この話も そもそもが「 ヒドイ話 」ではあるんですが、

 

企業側が「 有機フッ素化合物 」( PFOA、PFOS )の

「 危険性を知っていた 」り、

 

「 昔、従業員を実験台にしていた 」りと 悪質度は 高め。

 

さらに「 テフロン 」自体も フライパンだけではなく、

身近な物にも 使われて どんより気分にもなるし、

 

フィクションでもよく見かける、企業側の

「 塩対応 」や「 弁護士 対応 」※も エゲツなく、観ているこちらの 心も折れそうに。

 

 

( ※ 終盤の「 時間稼ぎ」 は悪辣。

ラジウムの被害者、「 ラジウム・ガール 」の裁判も 時間稼ぎ されてた…と、よく使われる手段。

 

とはいえ「 資料 」はちゃんと「 保管してる & 渡してくれる 」んだよな )

 

 

あと、副題が「 巨大企業が恐れた 」となってますが、企業側は

 

「 めんどくせ~ 金払いたくね~ 売上減るのイヤだな 」

 

くらいのものでしたよ。

 

 

〔『 ダーク・ウォーターズ 』

マーク・ラファロ 演じる、主人公・弁護士の ロブ

 

農場主からの「 依頼 」を受けた ロブであったが、

 

長引く 訴訟で「 給料は 減らされ 」、からは「 仕事ばかり 」と言われ、さらに「 重圧から体調を壊し 」…

 

と 満身創痍の 状態に。

 

 

〔『 ダーク・ウォーターズ 』

農場主の話を聴きに行った ロブ

 

その 依頼主、農場主の「 牛 」は 腫瘍や 奇形が多発、

大量死していた。

 

 

〔『 ダーク・ウォーターズ 』

ティム・ロビンス 演じる ロブのボス

 

ロブの会社は「 企業を守る 」企業弁護士の 事務所。

 

なので「 企業を訴える 」事に いい顔はしない ボスだったが、

結局は 許可を出す。

 

 

〔『 ダーク・ウォーターズ 』  「 PFOA 」? 〕

 

ロブデュポン社の「 大量の資料 」を精査、

謎の単語「 PFOA 」に 興味を抱くが、デュポン社の弁護士は 教えてはくれず。

 

結局、専門家から「 長鎖 フッ素化合物 」だと教えてもらう…

という 流れ。

 

 

今現在、売っているのかは わからないけど、

「 PFOA、PFOS フリー 」を謳う フライパンはあるみたいですね。

 

あまり 気にしすぎるのも アレですが、古い テフロン加工の

フライパンは 調べておいた方がいいかも…。

 

あと、新聞に「 国の PFAS( 有機フッ素化合物 )対策 」の記事が載ってましたね。

 

 

 

〔『 ダーク・ウォーターズ 』

同僚弁護士役の B・プルマンロブ妻A・ハサウェイ

 

他に 同僚の弁護士 役で ビル・プルマン が、

ロブの妻 役で アン・ハサウェイ が出てます。

 

「 健康 」関係の話なので 機会があったら 観てほしいですね。

 

 

 

 

「 テッド K  ユナボマー狂気の目覚め 」

(米/2021)

 

 

1978~1995年にかけて「 連続爆破事件 」を起こした、

セオドア(テッド)・カジンスキー、通称「 ユナボマー 」を

描いた「 犯罪・人間ドラマ 」。

 

その テッドユナボマー )を演じているのは

シャールト・コプリー で「 制作 」にも携わってます。

 

 

ユナボマーは かなり前に「 実録犯罪モノ 」で読んだかな。

あと 少し前に「 BS 」の番組でやったのも 観てます。

 

 

てっきり「 テッドの犯罪 」と「 捜査 」の両方が描かれるのだと 思っていたら、

 

テッドに焦点を当てた、サスペンス “薄め” の「 ドラマ作品 」

でした。

 

ですが、ザックリとした「 反テクノロジーの人 」くらいしか

なかった テッドの「 人となり 」や「 爆破事件の行動原理 」が ある程度 知る事は 出来たので まあ、良かったのかな。

 

ただ「 上映時間 」は チョット長い。

 

 

〔『 テッド K 』

S・コプリー 演じる、セオドア(テッド)・カジンスキー

 

「 反テクノロジー 」の思想を持ち 森で暮らしていた テッド

 

テッドは「 IQ 」が高い、所謂「 ギフテッド 」の少年で

「 飛び級 」したみたいですが、本人曰く それが 良くなかったようです。

 

「 頭が良すぎる 」ってのも いろいろと大変みたいですね。

 

あと「 折り合いをつける 」のも 苦手だったのかな。

 

 

ちなみに テッドは 自分の行動に「 自覚的 」だったみたいなので、「 副題 」の「 狂気 」は 少し違う感じがします。

 

「 論文 」の評価も 高いみたいですしね。

 

 

 

「 ブラックホーク・ダウン

エクステンデッド・カット版 」

 

(米/2001)

 

リドリー・スコット 監督の「 実話 戦争モノ 」。

 

 

1993年、10月3日の ソマリア。

 

米国アイディード将軍による「 独裁政権 」に打撃を与える

ため、将軍の部下の「 拉致作戦 」を決行。

 

「 奇襲 」から30分ほどで 終わる作戦だったが、

米軍のヘリ「 ブラックホーク 」が 撃墜させられた事で 事態は

一転、軍は「 兵士の救出 」に動く事に。

 

だが、民兵たちの 反撃に遭い 救出は難航、

さらに ヘリがもう一機 墜落するなど 長時間化、状況は悪化の

一途をたどる……

 

 

「 劇場 」と「 放送 」で観てますが、

「 エクステンデッド版 」って事で 3回目の鑑賞です。

 

( あと「 綺麗な画質 」で 観たかったってのもあり )

 

 

俳優が多く出演していますが、これまでは あまり 気にしていなかったので 今回は 俳優にも注目して 観てみました。

 

 

ざっと「 感想 」から。

 

やっぱり「 米軍 失敗モノ 」は 興味深くて 面白いです。

 

( 一応、作戦としては 成功しているが、

当初の計画を 鑑みれば 失敗 でもいいよね…? )

 

本作は 登場人物が多い「 群像劇 」ですが「 人物の 交通整理 」( 編集、構図、カメラワーク )が 巧みで見やすいんですよね。

 

「 上映時間 」も 2時間半くらいと 長丁場ですが、

テンポが イイのもあり 気になりませんでしたよ。

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』

エヴァースマン を演じる ジョシュ・ハートネット

 

「 班 」を任された エヴァースマンが 一応、主人公らしい。

 

こちらにも 伝わってくる「 不安顔 」が印象に残ってますね。

 

 

ちなみに「 たしか 出演してたよな 」と探していた

オーランド・ブルーム は、エヴァースマンの「 班 」に配属された 新人で、

 

「 作戦 」開始早々に「 再起不能( リタイヤ )」になってましたね。

 

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』

ユアン・マクレガー 演じる グライムズ

 

グライムズは、元々「 デスク 」だったが「 ケガ人 」が出た

ため 急遽「 作戦 」に参加する事に…と、

 

結構 カワイそうな 立ち位置の 不運キャラ。

 

こちらも「 不安な面持ち 」が 印象的。

「 コーヒーを入れる 」ほのぼのとした場面が 好きです。

 

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』  準備する グライムズ

 

「 作戦 」に向け、いろいろと準備する グライムズ だったが

「 すぐ終わるから不要 」と言われ 取りやめ。

 

油断や 侮りが 感じられる、地味に重要な場面。

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』

「 作戦 」に 危惧を覚える ベテランの マクマイト

 


〔『 ブラックホーク・ダウン 』

「 車両が襲撃を受けた 」後の マクナイトの指示 〕

 

 

トム・サイズモア 演じる ベテラン兵士・マクナイト がすごく “熱く” て イイ・キャラでしたよ。

 

結果「 行って、戻る事になる 」くだりの 冷徹&冷静さに

グッと来たな。

 

「 上画像 」の セリフも ベテランっぽい着眼点で シブい。

 

ちなみに「 民兵がラリっている 」は

「 麻薬成分のある 葉っぱ 」を 噛んでいるから。

 

戦闘で「 民兵 」が あまり怖がっていないのも これが要因。

 

 

その マクナイト よりも 好きなのが、

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』

取り残された( 忘れられた )ネルソントゥオンブリー

 

トム・ハーディ 演じる トゥオンブリー

ユエン・ブレムナー 演じる ネルソンの 置いてきぼり・コンビ。

 

「 耳元で 撃つなよ 」が コントみたいな 前振りでね。

 

 

〔『 ブラックホーク・ダウン 』

エリック・バナ 演じる フート

 

E・バナ 演じる、「 戦う理由 」を深く考えない フート

 

「 米国の “世界の警察官” 疲れ 」を体現した キャラっぽかったな。

 

 

という事で 今回は 終わり。