シリーズ4作目、ひとまず完結?「 ヘルレイザー4 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

 

「 ヘルレイザー4 」(米・英/1996)

 

「 完結作 」っぽい感じが 漂う、

「 幻想・スプラッター 」シリーズ4作目。

 

 

結局、異次元の「 ヘルレイザー月間 」になってしまった…。

 

 

本作後も「 シリーズ 」は 制作されていますが、

個人的には「 一段落 」した感じですね。

 

 

監督は「 映画 クレジット 」だと、

アラン・スミシー 表記( 架空の監督名 )ですが

 

実際は ケヴィン・イェーガー が 初監督。

 

「 WIKI 」によれば「 編集段階 」で 降ろされたらしく、

「 追加撮影 」も 行われたようですね。

 

ちなみに「 予告編 」で「 カットされた 一部 」が見られます。

 

 

シリーズ初見は レンタル店で『1』~『4』と 立て続けに

借り、その後も 放送で『1』~『3』は 鑑賞してましたが、

 

本作『4』は 放送されておらず( たしか )、今回が2回目の

鑑賞です。

 

 

冒頭は なんと「 2127年の 宇宙基地 」。

 

初見時は まさかの「 宇宙から始まる 」展開で 驚いた記憶が

ありますね。

 

最後の 宇宙を舞台にした「 結末 」も 覚えてますよ。

 

その「 宇宙基地・ミノス 」を奪い( 他の人は 避難させる )、

遠隔ロボ を使って「 パズルボックス 」を解いた、

 

「 基地の設計者 」でもある マーチャント博士の「 思惑 」が ちょっと ミステリー風だったし、

 

「 SF 」+「 オカルト 」の設定が 好きなんで ワクワク

しましたね。

 

その「 基地 」を奪還しに来た 兵士たちのひとり、

リマー( 取調官?)と 博士との会話から、

 

「 18世紀 」に「 パズルボックス 」を制作した

マーチャント博士の先祖で、玩具職人の マルション の話に

ジャンプ。

 

「 パズルボックス 」の秘密が 明かされるかと 思いきや、

そこらへんは 詳しくは 説明されず※ ちょっと残念。

 

 

( ※「 予告編 」を見ると「18世紀 」の場面が 多そうだったので、元々は 詳しい説明が あったのかも )

 

 

「 パズル 」制作の依頼主による「 地獄 開き 」、生贄女性

「 全身の皮 」を ”入れ物” にした「 女性悪魔の召喚 」場面も、

 

「 雰囲気 」自体は イイんだけど「 アップ多め 」、

「 特殊効果・演出 弱め 」※で 盛り上がりは 低調 気味。

 

 

( ※ この年代から 考えれば おそらくは

「 予算 」や「 制作期間 」の不足が 要因かも )

 

生贄女性の “全身の皮” に 肉が入っていく 」ところは

もっと おどろおどろしい 描写で 見たかったな。

 

一応、依頼主・貴族側近?を 演じている アダム・スコット

チョットした 見どころ…かも。

 

 

次は「 現代・1996年 」が舞台。

 

今までは「 ヘルレイザー 」らしさが ”少なめ” でしたが、

ここから「 ピンヘッド登場 」って事で それっぽい描写もありましたね。

 

「 演出が チョット弱め 」なのは 変わりませんが、

「 顛末 」が 好みだったので まあまあ 楽しめた パートでは

あったかな。

 

最後は 最初に戻り「 宇宙基地・ミノス 」が舞台。
 
ようやく 他の魔導士セノバイト )も 登場するんだけど
ここは「 兵士たちが 殺られる 」展開が 楽しいんですよね。
 
「 シリーズもの ホラー 」で「 宇宙 」に舞台を移すのは
おそらく『 ジェイソンX 』(01年)よりも 早い。
 
そういう意味では「 画期的な脚本 」だったのかも…?
 
あと「 ホラー映画 」らしからぬ「 壮大な SF的結末 」
個人的には 超・好きですね。
 

 

 

ここから「 画像 」。

 

また 多くなってしまったな…。

 

今回は 大したことないと思うけど、一応「 残酷 」注意。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

冒頭( ファースト・カット )の「 宇宙基地・ミノス 」〕

 

今回も「 タイトル 」は割愛。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

「 パズルボックス 」を持つ、遠隔操作ロボ

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

マーチャント博士による 遠隔ロボを使っての「パズル解き」〕

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  「 呼ばれて来たぞ 」ピンヘッド

 

「 パズル 」を解くと 遠隔ロボが 爆発、魔導士・ピンヘッド が出現。

 

が、そこに「 基地 」を奪還しに来た 兵士たちが乗り込んでくる。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

リマーと 意味深な発言をする マーチャント博士

 

 

何か( 心理?犯罪?設計?)の 専門家らしい リマー

マーチャント博士を 尋問、博士は「 自身の祖先 」について しゃべり始める…

 

みたいな 導入。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

玩具職人・マルションと「 パズルボックス 」〕

 

 

「 18世紀 」、玩具職人・マルションは オカルトに傾倒する 貴族の依頼を受け「 パズルボックス 」を制作。

 

身重の妻の静止を聞かず 依頼主の貴族に 渡しに行く。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

貴族と 吊るされた「 女性の全身の皮膚 」( 見えづらい )、

呼び出された 女性悪魔・アンジェリーク

 

 

貴族側近と共に さっそく 女性の「 皮膚 」を剥いで 吊るし、

「 地獄の扉 」を開き、その「 皮膚内 」に 女性の悪魔を 召喚。

 

マルションは 密かにそれを 目撃しており 激しく後悔、

解剖医の助言を受け「 地獄を閉じる パズル 」を 研究。

 

 

ここは「 地獄の扉 」や 皮膚の内部に「 肉体が宿る 」

「 ホラー描写 」が 迫力不足なんだよな。

 

「 皮剥ぎ 」時の「 残酷 」描写がないのも 残念。

 

ちなみに アンジェリーク 役は『 薔薇の名前 』(86年)

“少女” を演じてた人です。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

アダム・スコット 演じる、貴族の側近・ジャック

 

これが 側近 役の アダム・スコット

まさか 初お目見えが『 ヘル4 』だったとは…。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  死にそうな貴族

 

マルションは「 パズル 」を奪いに行くが、貴族を裏切った

アンジェリーク側近 に殺されてしまう……

 

で、「 18世紀 」パートは 終了。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  「 パズルボックス 」〕

 

気になるのが ここの「 デカい幼虫 」。
 
なぜか「 蝶 」とか「 蛾 」?の 色味のある幼虫を 使用してるんですよね。 ( 調達できなかったのか? )

 

「 みどり色 」も 妙に 映えていて、

キモイというより カワイイらしい 場面に。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

1996年の祖先、建築家のジョン

 

博士、玩具職人、建築家と 一人三役。

 

「 閉じるパズル 」は 代々「 夢 」で 伝えられていた…みたいなヤツ。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  アンジェリークに殺される 側近

 

一方、パリで暮らしていた アンジェリーク

マルション一族 の 存在に気づき ジョンに接近するため

アメリカに。

 

「 上の画像 」は それに反対した 側近が殺される場面。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

ビルの柱から 取り出された「 パズル 」〕

 

アメリカに来た アンジェリークは ビルの地下の「 柱 」から

「 パズルボックス 」を取り出す。

 

お~、『3』の最後と 強引に つなげた感じに。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  ピンヘッド登場 〕

 

さっそく を生贄に ピンヘッドを召喚。

 

 

どうやら アンジェリークは「 地獄の姫 」らしい。

悪魔と 魔導士の関係性は よくわからないけど。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

マルションが製図した「 閉じるパズル 」と

それを基に ジョンが作成した「 3D(CG)モデル 」〕

 

 

アンジェリークは「 誘惑 」で ジョンに 接近。

 

だが、ピンヘッドは「 誘惑より恐怖 」と それに反対。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

双子の警備員 登場と、ピンヘッドの「 説教 」〕

 

ビル地下を そのまま アジトにしていた ピンヘッドたち

そこに 双子の警備員が。

 

ピンヘッドは「 苦痛の悪魔 」なのか?

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  双子警備員、結合 〕

 

その 双子の警備員ピンヘッドにより 強制的に

『 ふたりにクギづけ 』※状態に。

 

「 片側マスク 」同士で 挟む感じなのが 面白いね。

 

 

※『 ふたりにクギづけ 』(03年)

「 結合双生児の兄弟 」を描いた コメディ作品。

 

監督は ファレリー兄弟

主演( 結合双子 )は マット・デイモングレッグ・キニア

 

好きな作品で 2回観てますよ 〕

 

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』 地獄の犬

 

ピンヘッドの ペットみたいな 犬。

たぶん、一番イイ「 造形 」&「 活躍っぷり 」かな。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  「 地獄 開き 」装置の起動 〕

 

ジョンの妻子を 誘拐した ピンヘッド

 

その目的は「 完璧な地獄の扉 」を ジョンに 開かせること

だった。

 

いろいろあって「 装置 」を起動させるが、

ジョンは わざと「 出力オーバー 」させ 失敗させる。

 

 

ここ「 セット 」は ショボいけど、迫力は まあまあ あるんで

結構 好きな場面ですよ。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  ジョン死亡 〕

 

その結果を受け ジョンは殺されることに。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

「 パズル 」を持つ ジョンの妻ピンヘッドの「 地獄戻り 」〕

 

 

だが、ジョンの妻が持っていた「 パズル 」で

ピンヘッドアンジェリーク は 地獄へ送り返され、

「 装置 」も 爆発。

 

ここで「 現代 」パートは 終了、

最初の「 宇宙基地 」パートへ。

 

 

ここからは ポンポンいくぜ。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  一人目 〕

 

「 宇宙基地 」最初の犠牲者

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  ピンヘッド 御一行 〕

 

ピンヘッド、魔導士になった 双子アンジェリーク

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

アンジェリークのアップと「 鏡 引きずり込み 」〕

 

 

アンジェリークは「 脳 」も 見せてほしかったな。

 

あと「 鏡に引きずり込む 」描写自体は 結構ありますが、

 

ここでは よくある「 液体 」表現ではなく、

「 ひび割れた ガラス 」表現なのが 斬新。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  分裂した双子と「 双子サンド 」〕

 

「 挟みこみ 」って…地味。

 

せめて「 全身 」が 映っていれば 面白い場面になっていたとは

思うけど、「 “顔のアップ” 止まり 」なんですよね。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  騙された ピンヘッド

 

今回の「 偽装 」は 未来らしく「 ホログラム 」。

 

そのスキに リマー博士は 脱出船に乗り込んでいた…

という 流れ。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』

「 宇宙基地・ミノス 」の「 地獄の扉 閉じ 」起動 〕

 

博士、起動条件の「 惑星の直列 」範囲ギリギリに

「 宇宙基地・ミノス 」の「 地獄 閉じ 」を起動。

 

どうよ、このダイナミックな 展開と 描写。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  動けない ピンヘッド

 

ピンヘッドも その過程で 吹っ飛ばされ 身動き取れず。

 

 

〔『 ヘルレイザー4 』  「 宇宙基地 」爆発 〕

 

個人的には「 爆発 」よりも「 収縮 」する方がよかったな。

 

この後は「 リマー博士が 乗った船が 地球を目指し…」

で、終わります。

 

 

 

いろいろと 物足りないところもありましたが、

制作時のゴタゴタを 考えれば「 スケールの大きな話 」を

上手く まとめていたと 思いますね。

 

「 シリーズ 」の “締め” としても 個人的には しっくりきます。

 

 

という事で『 ヘルレイザー 』は終わり。

 

ん、全然 “異次元” じゃない?

取り敢えず “異次元” ってつけときゃ それでいいんだよ。