マンガ「 風の谷のナウシカ 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

今月読んだのは

 

 

マンガ( 全七巻 )

「 風の谷のナウシカ 」  宮崎駿

 

 

SF(特殊設定)・本格ミステリー

「 インソムニア・プロジェクト 」  結城真一郎

 

 

本格ミステリー

「 図書館の殺人 」  青崎有吾

 

 

の3作品。

 

まずは マンガから。

 

 

 

「 風の谷のナウシカ 」  宮崎駿

 

有名なんでいろいろ 省略。

 

 

図書館には 漫画も置いていますが『 ナウシカ 』もあるんですよね。

 

アニメ版『 ナウシカ 』は「 原作の途中まで 」みたいな事は 知っていたので そこらへんが 気になっていました。

 

という事で「 リスト入り 」は していたんですが、

なかなか( 脳内での )順番が 回ってこず。

 

…でしたが、年末の「 貸出期間 延長 」に ちょうどいいなと

思い立ち、今回 ようやく『 ナウシカ 』全7巻に 挑戦。

 

ちなみに アニメ版『 ナウシカ 』は 子供の頃と 若い頃、

2回くらいしか 観てないので “記憶は薄々” です。

 

 

詳しくはないですが「 絵 」関係から書くと、

 

読み始めて 感じたのは「 バンド・デシネっぽいな 」でしたね。

 

「 風景や 飛行船の 緻密な描写 」も もちろん スゴかったんですけど、

 

個人的には「 蟲たちの 造形の細かさ 」に驚き、感動しましたよ。

 

そういう事で「 絵 」の情報量が 多かったため、ページ数は

そう多くないのに 意外と読むのに 時間が掛かりました。

 

 

ここからは ちょっとした ネタバレもありますが、

各巻の 見どころ(?)や 感想など。

 

 

「 一巻 」

 

「 表紙の裏 」が「 火の七日間 」( 巨神兵軍団の アノ絵 )の説明。

 

次は「 ポスター 」の様な、

折りたたんである「 ナウシカの絵 」なんだけど、

 

裏が「 トルメキア古地図 」( 腐海周辺 全図 )になっていて、

これにより 周辺諸国の位置や 進軍など 把握しやすかったです。

 

『 アニメ版 』では「 イヤなヤツ 」的な印象を 抱いていた、

クシャナクロトワでしたが、

 

クシャナの方は「 第四皇女 」という事で「 王位争い 」に巻き込まれていたり、

 

クロトワも「 平民出 の 貧乏軍人 」でありながらも 感が鋭く、

飛行船の操縦も 上手かったりで 共に魅力的な キャラでしたね。

 

「 話 」的には「 ペジテ市の( 巨神兵を起動させる )秘石 」を巡る展開が チョット『 ラピュタ 』っぽかったな。

 

あと、レビューで「 戦争 」漫画だという事は 知っていましたが、

 

風の谷 が「 古い盟約 」により トルメキア軍( の進軍 )に

加わる展開になったりと、想像以上に「 戦争 」で驚きました。

 

当然「 人死に 」も 多くでるんですが、意外と「 エンタメ度 」もあり(?)、

 

さらに なかなか「 エグい死に方 」もあったりで ヘンな満足感がありましたよ。

 

ちなみに「 一巻 」では

 

「飛行船から落ちる兵士たちを ガンシップで ひき殺しちゃう」

 

ところが エグくて 印象に残りましたね。

 

 

 

「 二巻 」

 

「 表紙の裏 」は ナウシカの「 腐海装束 」の解説。

( これまた 設定が細かい )

 

「 ポスター 」は 表「 ナウシカ 」、裏は「 クシャナ 」。

 

 

トルメキアが 侵攻しようとしているのが、

『アニメ版』には出てこなかった「 土鬼(ドルク )諸侯国 」

 

その ドルク が行う 戦略が『 アニメ版 』後半の

「 子オーム( 王蟲 )を 使った オーム群の暴走 」でしたね。

 

( アニメ版はどこが…?と 調べたら ペジテ市の市民 だった )

 

しかも「 二巻 」の中盤で 早くも この展開 ですよ。

 

『 アニメ版 』では ナウシカが「 オームに 轢かれて 」いましたが、こちらは別の流れに…。

 

前半は「 蟲蟲パニック 」だし、

 

“蟲の群の津波”「 大海嘯 」( だいかいしょう )の逸話

( 危惧 )も出てきたりで、盛り上がり&期待が 高まります。

 

 

ちなみに「 二巻 」表紙で ナウシカが 来ている服は

「 ドルクの娘の “形見の服” 」でしたね。

 

後半は ナウシカの師匠・ユパ先生「 大活躍 & 大ピンチ 」の展開。

 

ユパ先生、つえ~! )

 

さらに「 アスベルとの共闘、脱出 」や「フォース対決」(?)も あったりと 盛りだくさん。

 

まあ、アスベルが ボコボコにされるところは 笑いましたけど。

 

 

 

「 三巻 」

 

「 ナウシカ、ヨダレまみれ 」に…。

アレが 伏線とは 恐れ入りましたね。

 

( しかも キー・アイテムっぽい立ち位置 )

 

表紙は、唯一 ナウシカ以外の人物 クシャナ

 

「 ポスター 」は

ナウシカと “トリウマ”( チョコボっぽい )の カイ

 

この「 構図 」が また イイんですよね。

 

「 ポスター裏 」は なんと「 トルメキア 戦役戦線 全図 」

 

このおかげで 戦況がわかりやすい。

 

今回も クシャナの「 友軍合流 」や「 ドルクとの戦闘 」、

ナウシカ 参戦 」と 熱い展開が目白押し。

 

クシャナの 部下からの慕われっぷり 」が 印象深かったな。

 

あと、「 南進命令 」など「 王位 」関係や、

「 ドルクの ○○兵器 」の登場など きな臭い展開も。

 

 

 

「 四巻 」

 

ドルク が運ぶ、不完全・巨神兵 」、「 蟲の群の大移動 」、

 

クシャナの激怒 と クロトワの機転 」※、

 

( ※「 三巻 」の表紙が この場面だった )

 

またしても「 蟲蟲パニック 」( 人間への蹂躙、超・楽しい )

 

と、前半だけでも このありさま。

 

あと「 クシャナの母 エピソード 」もあったり。

 

後半は まさかの『 ブロブ / 宇宙からの不明物体 』(88年)的 展開に!

 

 

 

「 五巻 」

 

ドルクの“皇兄”(神聖皇帝)登場&「 ナウシカ 食べられる 」

 

「『 ブロブ 』& 蟲蟲パニック( 大海嘯 )」も 続くし、

あと「 サボテン人間 」みたいな?、ヒドラ も登場。

 

ここらへんから「 破滅のムード 」が 強く 感じられてきましたね。

 

 

 

「 六巻 」

 

表紙は「 船の上のナウシカ 」。

「 ポスター 」は「 ナウシカ と 巨神兵 」!

 

中盤の「 精神世界 」が 少々退屈でしたが、

 

( とはいえ、オームの「イルカっぽい行動」が見られるけど )

 

クロトワが 黒チョコボ( クイ )に乗った 」り、

「 僧官・チヤルカが 処刑されそうに 」なったりと

 

イベントは目白押し。

 

クイの子供( 子トリウマ )が カワイイぞ。

あと、“皇兄” も 結構 好きだったり。

 

大物として、

トルメキアの ヴ王、「 ポスター 」通り 巨神兵も ついに登場。

 

その 巨神兵の暴れっぷりも 楽しい場面でしたね。

 

ナウシカ巨神兵の関係性は

真逆(?)だけど、エヴァっぽかったな。

 

 

 

「 七巻 」( 最終巻 )

 

巨神兵、「 肩に突起 」が出てきて、ますます エヴァっぽく。 ( 使徒っぽい?描写も )

 

あと、ナウシカによって 名前も付けられてましたね。

それにより 急に巨神兵が…な展開も良かったな。

 

最後って事で

「 腐海 」関係も 明らかになるし、「 シュワの墓所 」も 登場。

 

何となく「 曖昧な結末になるのかな 」と 思っていましたが、

しっかりと 終わらせていました。

 

個人的な 見どころは「 墓所 対 巨神兵 」かな。

 

あと、「 健気な 蟲使いたち 」や「 ユパテト関係 」も。

以外にも ヴ王も イイ味だしてましたよ。

 

 

 

という事で 全体の感想としては「 すごく面白かった 」ですね。

 

好きなキャラは「 クシャナクロトワ 」コンビ(?)かな。

 

他にも “トリウマ”のカイ(ネタバレになるので 書いてない)、

神聖皇帝の兄弟、 “狂言回し”の 僧官・チヤルカ

 

あと、“空飛ぶムカデ”みたいな蟲( スゲー活躍するのよ )、

粘菌 」と「 墓所 」なんかも ハズせない。

 

もちろん 巨神兵も 好きですよ。