幻想ホラーの続編 「 ヘルレイザー2 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 ヘルレイザー2 」(英・米/1988)

 

ファンタジー系の スプラッター・ホラー 2作目。

 

個人的には「 シリーズ 」で 一番 好きな作品ですね。

 

 

C・バーカー は「 制作総指揮 」にまわり、

監督は『1』の編集をしていた トニー・ランデル が担当。

 

ちなみに ランデル実写版『 北斗の拳 』(95年)の監督でもあります。

 

 

「 音楽 」は『1』と同じく クリストファー・ヤング

 

調べたら本作、「SF/ホラー作品」に送られる「 サターン賞 」で「 音楽賞 」を取ってましたね。

 

その ヤング は「 ジャンル映画 」を多く担当している作曲家で、本作の後は『 ザ・フライ2 』(89年)に携わってます。

 

ちなみに、この間 再鑑賞した ビル・マーレイ主演の

『 知らなすぎた男 』(97年)※ の音楽も ヤング でしたよ。

 

 

あと「 GYAO!」で「4作 」まで 無料になっているので

興味があったら。

 

( 定期的に?「 無料配信 」されているっぽい )

 

 

 

父の家で起こった、叔父・フランクと 継母・ジュリアによる

惨劇後( 前作 )、精神科専門の病院「 チャナード 研究所 」に 入院させられてしまった カースティ

 

だが、院長・チャナードは 長年「 脳 」と「 パズルボックス 」の謎を探求している男だった。

 

チャナードは「 ジュリアの亡くなった マットレス 」に 患者の「 血 」を流し、「 異界 」から ジュリアを復活させ、

 

さらに パズル好き少女・ティファニーに「 パズル 」を解かせ

「 異界 」への扉を開かせるが……

 

 

と、前作からの続きの内容。

 

まあ、『1』の最後から考えると 少々強引な気もするけど。

 

『1』の ダイジェスト 」映像も 多めに流れるので、

今作『2』だけ 観てもいいのかもしれません。

 

あと 前作は「 苦痛こそ 快楽 」みたいな アブノーマル的な

( 愉快な )テーマ でしたが、

 

今回は「 人の欲望 」と 少し変更され 普通っぽくなってます。

 

 

大まかな話としては「 医師・チャナードが 異界を開く 」みたいな感じですが、今回も ジュリアが「 軸になる人物 」なんですよね。

 

内容としては 前作より「 情感 」は減りましたが、

 

悪夢っぽい雰囲気の「 異界・地獄 」も ちゃんと出てくるので

「 幻想 」や「 エンタメ 」的な要素は 増えていますし、

 

ジュリアの復活・再生 と 企み 」、

チャナードの 魔導士化( セノバイト化  )」

ピンヘッド軍チャナード 」と

 

「 見どころ 」も 多めです。( “あっさり”のもあるが )

 

もちろん「 特殊造形 」も 素晴らしいですよ。

 

個人的に テンションが上がるのが、

 

ジュリアの最後 」と「 前作の展開 」を活かした

カースティの作戦 」ですね。

 

あと リバイアサンの放つ「 黒い光 」も 禍々しくて 好きだな。

 

 

ここから「 画像 」。

 

今回も「 厳選 」…だけど、それでも かなり枚数が 多くなってしまったな。

 

おまけに「 画像 」だけだと あまり面白そうには 見えない…。

 

「 ほぼネタバレ 」、あと 一応「 残酷 」も注意。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー2  冒頭、ピンヘッド誕生 〕

 

「 タイトル 」画像は カット。

 

冒頭は「 魔導士・ピンヘッド の誕生 」。

 

「 頭に軽く刺した ピン 」を

「 触手?で しっかり打ち付ける 」描写が “痛”・最高。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  入院させられた カースティ

 

カースティは「 継母・ジュリアが死んだ マットレスの処分 」を訴えるが、これが 院長のチャナード に伝わり…

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

カースティ・パパ からの “助けて” メッセージ 〕

 

 

『 前作 』“散々な目にあった” カースティ父・ラリー だったが、今作で「 死後、地獄に行った 」事が判明。

 

しかも「 皮膚 無し 」らしい…。

 

一番 カワイそうな人物だな…。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ジュリア復活1 〕

 

チャナードは くだんの「 マットレス 」で 患者を自傷させ、

「 血 」を流させる。

 

すると、血を吸った「 マットレス 」から 腕が…

 

ここ 割愛してますが、「 患者が見る “体を這う虫” 」の「 画 」がちゃんと カットインされてるんですよね。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ジュリア復活2、「 筋肉が輝いて見える 」状態 〕

 

この「 “筋肉” 造形 」も 見どころ。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ミイラ状態 ジュリア

 

包帯で 外見の応急処置。

その後、「 患者たちの血 」で 皮膚を取り戻す( 割愛 )。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ジュリアに 血を吸われる カイル

 

カースティの理解者だった 医師・カイル だったが、

 

チャナードを探っているとき見つかり、あっさりヤラれる。

 

ここも ちゃんと「 特殊メイク 」してるんですよね。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ティファニーの「 パズル 」解きによる「 異界 」開き 〕

 

チャナードは 自身への被害を回避するため「 パズルボックス 」を 自分では解かず、

 

自閉症気味の パズル好き少女、ティファニー に 解かせるが…

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ピンヘッド登場 〕

 

ピンヘッドには「 丸っとお見通し 」であった。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  再会 〕

 

「 異界 」が開き ピンヘッドカースティは 再会。

 

すぐ「 パズル 」で追い返そうとするが、すでに「 異界 」に

いるため?不発。

 

 

「 今回の 魔導士は 感が鋭いな 」と 思っていると、

今度は「 カースティが “呼んだ” 」と 誤解…。

 

まあ、カースティには『 前作 』の前科があるからな。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  「 パズルボックス 」の変形 〕

 

何故か知らないが(「 異界 」に来たから元に戻った? )

「 パズルボックス 」が トランスフォーム。

 

この アニメーション?が 地味に イイんですよね。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

「 異界 」の( 欲望の )神らしい存在の リバイアサン

 

 

ジュリアと共に「 異界 」に入り込んだ チャナードは、

彼女から「 異界を統べる神 」・リバイアサン を見せられる。

 

「 灯台の灯 」のような リバイアサンの「 黒い光 」は、

それを 浴びた者に 自身の「 心の傷 」や「 残虐性 」を見せる?のだった。

 

 

「 “善” を払う 」ような「 黒い光 」が すごく邪悪感があって

イイんだよな。

 

「 書き割り 」( というか、イラスト?)の「 迷宮 」も

「 幻想アート的 」で 見応え十分。

 

これによって リバイアサンの存在感が グッと増してますね。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ジュリアによって リバイアサン

「 魂を捧げられ 」てしまった チャナード

 

チャナード生贄に。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

「 皮膚がなくなった 」&「 心臓 取られた 」伯父・フランク

 

「 父を探す 」カースティティファニー は、

 

「セックス禁止地獄」(「 リバイアサン セックス禁止令 」)?にいた、フランク伯父さんに 遭遇。

 

フランクには “皮膚” はあったが、カースティにより剥され、

さらに ジュリアによって「 心臓( 魂?)を捧げられ 」てしまう。

 

 

『 前作 』で あんなに フランクを愛していたのに、

あっさり リバイアサンに「 鞍替え 」。

 

ジュリアの「 悪女っぷり 」が際立つ エピソード。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  強風で飛ばされそうな 3人

 

さらに カースティたちを 襲う ジュリアだったが、

3人とも「 謎の強風( 吸出し?)」で飛ばされそうに。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ジュリア、「 全身ズルムケ 」〕

 

ジュリアの手を取った ティファニー だったが、

 

「 皮膚 」が 耐え切れずに裂け、全て脱げてしまい、

ジュリア本体は 飛ばされてしまう…。

 

 

皮膚が弱かったのは「 血 」しか飲んでない事からくる

「 壊血病 」( ビタミンC 不足 )だったからかな~。

 

( と、さっそく仕入れた 情報を使ってみる )

 

ここは「 キレイに 皮膚が剥け 」ていて、気持ちイイ場面に

なってましたね。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  チャナード、覚醒 & 触手と合体 〕

 

一方、チャナード「 魔導士化 」していた。

 

さらに 自身の「 頭 」と「 触手 」を合体させ、

「 触手 」の回転金具?で「 頭の中を グチャグチャ 」に。

 

 

ちなみに、

「 頭を繋いでいる触手 」は「 男性器モチーフ 」のデザイン。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

チャナード、「 おうおう ひれ伏せ人間 」 〕

 

〔『 ヘルレイザー2 』

チャナードの「 手の触手 」と、殺される患者

 

病院に還ってきた カースティたちの前に 魔導士・チャナードが現れ、患者たちを殺しだす。

 

「 手の触手 」は ストップモーション。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  「生前の写真」を見る ピンヘッド

 

なんと 魔導士は 元人間だった。

 

まあ、冒頭で「 ピンヘッド誕生 」を描いているので 驚きはないですけどね。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ピンヘッド軍チャナード 」開始 〕

 

何だかんだで「 ピンヘッド 対 チャナード 」の展開に。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  「 鎖フック 」攻撃 〕

 

先手、ピンヘッドの得意技「 鎖フック 」攻撃を チャナード

食らわせるが…

 

あっさり「 触手の先端の刃( メス )」で「 鎖 」は切断され…

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  チャナードの「 手の触手 」2 〕

 

チャナードの「触手」からの「ヤリ(?)攻撃」であっけなく…

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

魔導士・フィメールの 丸わかりの“弱点” に ヤリが命中 〕

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  バターボールチャタラーの最後 〕

 

3人死亡し、「 人間の姿 」に戻る。

 

チャタラー、若かったのね…。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  ピンヘッドの最後 〕

 

残った ピンヘッドも「 無力化 」され、あっさり ヤラれてしまう…。

 

 

皆、薄々気付いていたと 思うけど、ピンヘッド以外は

「 弱い 」んですよね…。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ペラペラな「 ジュリアの 全身皮膚 」〕

 

ソフトマシーン!

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

「 パズル 」を手にした ティファニー

 

2人は 再び「 異界 」へ。

 

ティファニーが「 パズル 」を入手、扉をふさぐため「パズル」を解こうするが…そこに チャナードが現れる。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  チャナードジュリア

 

さらに、ジュリアも 再登場?

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ティファニーの「 パズル 」解きと、チャナードの攻撃 〕

 

 

チャナードジュリアが イチャついている間に ティファニーは 「 パズル 」を解こうとするが、再び チャナードに邪魔される。

 

その攻撃「 手の触手の刃 」は 床に突き刺さり 抜けなくなり…

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  チャナードの最後 〕

 

ついには「 引っ張り 」に堪えられず、チャナードの「 顔 」がちぎれてしまう。

 

チャナードの 意外な、そして チョット間抜けな 最後。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』

ジュリアの皮膚 」を剥いだ カースティ

 

ジュリアも「 ジュリアの皮膚 」を被った カースティだった。

 

 

『 前作 』で「 皮膚被り 」に騙された カースティが 今回は

逆に騙す、痛快な展開。

 

ここら辺の “繋がる脚本” が上手いよね。

 

きっちり「 映像化 」しているところも評価。

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  リバイアサンの変形 〕

 

「 パズル 」を元に戻すと、リバイアサンも変形、

「 異界の扉 」も閉まり始める。

 

カースティティファニーは 何とか間に合い「 異界 」から

無事 脱出。

 

 

 

〔『 ヘルレイザー2 』  エピローグ「 柱 」〕

 

しばらく経った後?カースティティファニー の2人は病院を後にする。

 

……片づけられる「 チャナードの部屋 」。

 

「 血まみれマットレス 」を運び出そうとした男が そこから出た 「 皮膚の無い 両腕 」により 引きずり込まれる( 切断かも )。

 

その「マットレス」から「 欲望(異界)に囚われた者たち 」?が飾られた「 柱 」が現れ……( 終 )

 

 

 

「 マットレス 」から出てくる「 腕 」は ジュリアなのかな。

 

最後の “柱の男”『 前作 』ホームレスを踏襲したんで

しょうか。

 

その “柱の男”の顔に「 縦に 三匹のバッタが並ぶ 」仕掛けが

気になりますね。

 

あと、「 話 」的には「 ばっさりカット 」しましたが、

ティファニー の トラウマ理由 」が判明する描写も ちゃんと

ありますよ。

 

まあ、カースティに 助けを求めた 父・ラリーは そのままみたいですけど…。