“愛” を描いた 3作品 「 マグダラのマリア 」、「 追憶 」、「 ダメージ 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 愛 」を描いた 3作品。

 

 

マリア視点の キリストの話 「 マグダラのマリア 」

〔 キリスト教は 「 愛 (と 赦し )の宗教 」 〕

 

B・ストライサンドR・レッドフォード 「 追憶 」

 

J・アイアンズ、不倫しちゃう 「 ダメージ 」

 

 

 

 

「 マグダラのマリア 」(英/米・2018)

 

「 イエス・キリストの話 」を 「 マリアの視点 」で 描いた ドラマ。

 

しかも 「 娼婦じゃない マリア 」バージョン※

 

〔 ※ ( 記述は無い みたいだが )多くの 映画では 娼婦 として登場。

 

それに 対する作品でも あるみたい ( 最後に 字幕が出てた ) 〕

 

 

かなり前に 映画雑誌で

 

「 マリアが 主役の キリスト映画が 製作される 」 みたいな 記事を

読んだ 記憶が あるんですが、これの事かな~?

 

 

私は 無宗教者 ( で、かなり広義の 無信仰者 )ですが、

 

浅く広い知識が 信条 なので 「 キリスト( 教系 )の映画 」も そこそこ 観てはいます。

 

それでも 今回は 観なくても いいかな、と思ったんですが、

主演( マリア 役 ) は ルーニー・マーラ だし、

 

イエス 役も ホアキン・フェニックス だし…って事で※ 鑑賞。

 

( ※ 2人は 婚約 してる。

それを 踏まえて 観れば 若干、感慨深い 気持ちに…? )

 

 

まあ、興味が無い人が ほとんどだと 思うので サラッと 紹介。

 

 

なので 「 何となく 鑑賞 」でしたが、

 

「 どの ( 好きな )エピソードが 使われるか 」 と 「 その演出 」は

 

少し 楽しみに してましたね。

 

 

私が 好きな話の 1つは 「 ラザロ復活 」 なんですが

( なんせ “ゾンビ” ですからね ) 今作にも ありましたよ~。

 

イエス「 死体ラザロ の 隣に 寝転び、ブツブツ つぶやく… 」 と、

なかなか 面白い 「 蘇生 」場面 でしたが、

 

個人的には 普通の 「 洞窟状の 墓 」から 出て来る方が

( ホラーな 雰囲気があって ) 好き ですね。

 

あと、「 エルサレム神殿で イエス激怒 」※も 好き で、

それも ありましたが、

「 怒り 」描写の 迫力がなく、若干 物足りなかった です…。

 

〔 ※ 「 過ぎ越しの祭 」時、神聖な神殿で

“業者が 商売している”( 生贄の動物 などを 売っている )のを 見た

イエスが 憤慨 )

 

 

終盤は 「 居眠りして 怒られる 弟子たち 」、

「 私を 知らないと 3回言う 」 が無かったのが 残念 でしたが、

 

「 マリア視点 」なので 仕方ないかな。

 

でも、メインの「 磔刑 」「 イエス一人だけ 」で チョット寂しかった

ですね。

 

 

ちなみに 「 ユダの密告の 動機 」は、

「 イエスを 苦境に 追い込むため 」バージョン※ でした。

 

( ※ ユダイエス民衆が 立ち上がるのを 期待した。

いろんな説 があるのが メンドイ… )

 

 

 

〔 『 マグダラのマリア 』より、マリア 役の ルーニー・マーラ

 

ちなみに ペテロ 役は キウェテル・イジョフォー

 

 

 

〔 『 マグダラのマリア 』より、イエス 役の ホアキン・フェニックス

 

若干 体格が良く、個人的には なんかイマイチ 〕

 

 

 

〔 『 マグダラのマリア 』より、「 ラザロ復活 」場面での 添い寝。

 

この後、ムクッと 起き上がるぞ。

 

盲目を治したりも するが、そうでも しないと ( 奇跡でも 起こさないと ) 信じてもらえないってのが 切ないやら 情けないやら…。

 

( というか ここまでしても 疑心を 抱かれる… )

 

そもそも 「 現世利益 」じゃないんですけどね… 〕

 

 

 

この作品のあと、『 ジョーカー 』(19年)を 観たんですが、

終盤の 「 アーサー ( ホアキン )が民衆の前に立つ 」 くだり が、

 

「 イエスの磔刑 」と 重なり、「 これは ヤバイ… 」と 思いましたよ。

 

でも 結局は 無難な オチ でしたね。

 

 

 

〔 『 マグダラのマリア 』より、イエス磔刑。  もちろん、その後 復活 〕

 

 

 

〔 こちらは 『 ジョーカー 』の 終盤、

死んでるようにも見える、気を失っている アーサー

その後 復活、立ち上がる。

 

この前の 「 パトカーに載せられ 移動している 」 アーサー も、

「 ゴルゴダの丘を上る イエス 」を 想起させる? 〕

 

 

 

〔 『 ジョーカー 』より、終盤、起き上がり 喝采を浴びる アーサー

 

ここで 「 イエス磔刑( 復活、救世主 )」と ダブってしまった。

 

個人的には あの オチ は残念 〕

 

 

この後 『 容疑者、ホアキン・フェニックス 』(10年)を 観たら…

 

 

 

〔 『 容疑者、ホアキン・フェニックス 』 より、

トーク番組に 出演している ホアキン

 

今度は 『 ジョーカー 』の 「 トーク番組 」場面と ダブってしまった…。

 

 

 

 

「 追憶 」(米・1973)

 

理想主義者な女性・ケイティ と、上流階級の男・ハベル

何もかもが違う 2人の 恋愛ドラマ。

 

 

監督は シドニー・ポラック

 

ケイティ 役、バーブラ・ストライサンド

ハベル 役、ロバート・レッドフォード

 

 

 

もともとは 興味がない作品 でしたが、

 

映画本 『 怖い、映画 』

 

「 跳んでる女が落ちる時 」の項( 真魚八重子 著 ) を読んで

チョット 気になりました。

 

 

 

〔 『 追憶 』より、ケイティ 役の B・ストライサンド

 

髪は ストレートにしているが、学生時代は モジャモジャ髪

 

ラスト場面では モジャモジャ髪に 戻している( セリフ あり )が、

それは “自分らしさ” の 体現 でもあった 〕

 

 

 

〔 『 追憶 』より、ハベル 役の R・レッドフォード

 

ほぼ 完璧な男。

唯一 目立つ 欠点(?)が、

 

「 人を 揶揄する 冗談が 好きな JJ が 親友 」、「 政治に無関心(?)」

ってところ くらいか。  あと 意外と 責任感は ないのかも… 〕

 

 

 

前半の 「 学生時代 」のパート は

ケイティの 「 乙女 」な描写が 面白かったですね。

 

ハベルに 酒に誘われる 場面なんかは、

「 気さくな 態度 」の ハベル に対し、

 

ケイティは “照れ” を感じてか 「 ほぼ 俯き加減 」 だったり、

 

緊張のため 「 ウィンザー公 が 結婚したって 」※と、2回 言ってしまうなど、微笑ましいんですよね。

 

自信があった 小説も ハベルには 敵わず、

自作を捨てる ケイティ は 結構 切なかったけど。

 

 

※ 「 ウィンザー公が 結婚 」

 

「 ウィンザー公( エドワード8世 )と シンプソン夫人の結婚 」 は

元国王 と 平民の 「 身分違い 」の結婚。

 

なので 「 場を つなぐ 時事ネタ 」( 年代を 示す )と 共に、

 

上流階級のハベル と 中流?のケイティ の、

その後の展開の暗示 にも なっている…のかも。

 

ちなみに、結婚のため 退位した エドワード8世 の後に 即位したのが

『 英国王のスピーチ 』(10年)ジョージ6世

 

 

 

ただ、ハベル 「 信念に 愚直で、ひたむき な姿勢 」

ケイティの 内面に惹かれたのに 比べると、

 

ケイティは 「 容姿 」や 「 男らしさ 」、「 才能 」と ハベルの表面的な

要素に 惹かれている 節 があるので、

 

ケイティの設定が 類型的に感じ、若干 鼻白む 気持ちも。

 

 

 

〔 『 追憶 』より、

学生時代の パーティで、委員のケイティ を ダンスに誘う ハベル

 

最初に踊っていた 委員・フランキー 役( 真ん中 )は

ジェームズ・ウッズ

 

すごすご引き下がる ウッズの顔が 可笑しい 〕

 

 

 

年月が 経ってからの バーでの 再会では、

逆に ケイティが グイグイ来ていて、その 「 想いの強さ 」には

少し恐怖心も 感じますね。

 

「 お持ち帰り 」時、自分の家に 先に入って ワチャワチャする様や、

 

その後の 「 酔って寝ている 」ハベルの隣で 「 裸 」になり、

そっと ベッドに潜り込む くだりも 可愛らしくも 滑稽 だったな~。

 

でも、 かなり 酔っている様子の相手と そのまま ヤッちゃうのは

今観れば  若干、犯罪臭もしますね…。

 

 

 

 

〔 『 追憶 』より、

服を脱ぎ、酔って寝ている ハベルのベットに コソッと 潜り込んだ

ケイティ

 

ここの 「 お持ち帰り 」場面が 一番 面白かった 〕

 

 

 

〔 『 追憶 』より、朝、連絡先を教える ケイティ

 

ここは ケイティの 「 朝食の準備 」と 「 アイロン掛け 」の

せかせかした姿が 必死に見え、痛々しい…。

 

ハベルの 反応も 薄くて 心配になりましたが、後の展開を 見ると、

「 本心を あまり面に出さない タイプ 」 なのかもしれませんね 〕

 

 

 

そんな 左翼傾向の ケイティと 思想を持たない ハベル でしたが、

 

結婚後は 衝突はありながらも お互い 妥協したり、我慢したりと

予想以上に 仲睦まじくやってましたね。

 

 

しかし、そんな 2人の関係に 亀裂を入れた のが、

個人では どうにもならない 「 赤狩り 」ってのが やるせない。

 

ハベルケイティ の 「 強い信念 」に 惹かれ、

ケイティも 脚本家としての ハベルを 「 応援したい 」のに、

 

それが 「 すれ違いの要因 」に なってしまうのも 皮肉 なんですよね。

 

 

最後、「 久しぶりに 2人が再会する 」場面 は、

 

「 互いの想い 」が 今だ残っている のが 垣間見られ 悲哀を 覚えるも、

 

お互い 「 いい感じに 収まった 」ようで、結構 清々しい ラスト。

 

…と、思いきや ハベル「 自分の子供ほったらかし 」疑惑が

浮上し、 最後の最後で モヤモヤ…。

 

 

 

「 ダメージ 」(英/仏・1992)

 

ルイ・マル 監督の 恋愛サスペンス・ドラマ。

 

 

英国の下院議員・スティーヴン は、

パーティで 息子の恋人・アンナ と知り合い、後に 関係を持ってしまう。

 

 

スティーヴン 役、ジェレミー・アイアンズ

アンナ 役、ジュリエット・ビノシュ

 

 

これも 興味は 無かったのですが、

週刊誌の 「 映画紹介 小記事 」で 若干 気になり 鑑賞。

 

 

いわゆる 「 不倫モノ 」ですが、

「 相手が 息子の恋人 」って事で パンチ力が あるんですよね。

 

 

アンナと 関係を 持ってからの スティーヴン

「 ウキウキ & ソワソワぶり 」や、

 

息子と 仲良くする 様子を見て 「 ヤキモキする様 」が 愉快 だったな。

 

 

あと、携帯がない時代 らしい 「 サスペンス 」も あったりと、

思ったりよりも 「 スリリングな 展開 」 なんですよね。

 

 

前半、スティーヴンは プレイボーイ気味な 息子

「 自分を コントロール しろ 」 みたいな事を 言うんですが、

 

そういう自分が 「 自制 出来ず 愛に ハマってしまう 」 という、

 

「 抑えられない 感情や 性、本能 」 が、

実に 人間( 生物 )らしくて 心に 響きましたね~。

 

どんどん ハマっていき、「 妻とは別れる 」アンナに 告げる 場面は

笑ってしまったけど。

 

 

 

〔 『 ダメージ 』より、アンナ 役の J・ビノシュ

 

 

 

〔 『 ダメージ 』より、下院議員・スティーヴン( 右 : J・アイアンズ )と

アンナの “知人”・ピーター 役の ピーター・ストーメア

 

ウキウキ気分で アンナに 会いに 行ったら、すでに 男 が…という、

「 緊迫&笑える 」 場面 〕

 

 

 

中盤以降は ( 何となく 予想できたが )「 サイコ・サスペンス 」の要素も

加わり、

エンタメ としても(?)少しずつ 盛り上がって来るんですよね。

 

 

しかも 始めは スティーヴン の 「 愛の話 」かと 思っていましたが、

実は アンナの 「 愛の話 」 でね。

 

 

そんな 自分本位で 常軌を 逸した 「 想い 」を持つ アンナは もちろん、

 

「 代替の 愛 」と 気づいても 尚、

「 それでも 止まらない スティーヴンの 想い 」 にも 「 愛の怖さ 」を

覚えましたね。