3作品 「 ゲヘナ 」、「 判事オリヴァー・ストレート 」、「 キラー・メイズ 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

ホラー作品、『 ゲヘナ 』

 

D・サザーランド 主演の 社会派・サスペンス、

判事オリヴァー・ストレート 』

 

ファンタジー・ホラー(?)、『 キラー・メイズ 』

 

の3作品

 

 

 

「 ゲヘナ 」 ( 日/米・2016 )

ハリウッドで 活躍している 「 特殊造形・クリエーター 」 片桐裕司

長編監督デビュー 「 ホラー 」作品。 ( 脚本にも 参加 )

 

 

「 ホテル建設 」 のため サイパン島を 訪れた

土地開発会社の社員ら が、旧日本軍が 利用していた 「 地下施設 」 に入って エライめに 遭う 話。

 

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、タイトル・バック の 「 画 」。 キモくて 良い )

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、日本語 Tシャツ )

 

 

 

「 地下施設 」 では 「 ミイラ化 死体 」 を 数体発見後、

不気味な “謎の老人” に 襲われるんですが、

 

その後の 展開には 「 そっち系か~!」 と、驚きましたね。

 

まあ、“その先” は なんとなく 読めますが…。

 

 

それでも、サイパン島の 先住民の “呪い” が原因※ なのが

面白いし、

個人的には “雰囲気” も 結構良くて、

 

社員に あっさり 殺られた “謎の老人”「 意味深な言葉 」 や、

「 “老人” は 誰か 」の ミステリーな要素も あったりと、

退屈は しませんでした。

 

あと、単純に 「 “業” の話が 好き 」ってのも あるかな。

 

ただ、「 恐怖描写 」 が 主に ビックリ系 だったのが 残念でしたね。

 

 

※「 先住民の “呪い” が原因 」

OP は 1670年 のサイパン での

「 白人の顔皮を 剥いで 洞穴に 閉じ込める ( 呪う )」場面

なんですが、

 

これは 統治していた スペイン による 「 先住民 キリスト教化 」への

反撥 により 起こった、

「 伝道師 殺害事件 」( 1670年 )を 元にしてるみたいですね。

 

「 この事件 」 が 発端となり、両者間で 戦争が勃発 して、

先住民が 虐殺 されたようです… )

 

 

一番 期待していた 「 特殊造形 」 は、

リアルでは あったけど、インパクトとしては 弱かったな~。

 

でも 現地人のペペ「 崩壊顔 」は まあまあ グロくて 良かったですね。

 

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、謎の老人。

演じるのは 『 シェイプ・オブ・ウォーター 』(17年)半魚人 を演じた

ダグ・ジョーンズ

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、子供。 ふやけた感じが イイ )

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、現地人・ペペ。

やっぱり 「 グロ系 」の方が インパクト があるな~ )

 

 

あと、ランス・ヘンリクセン も チョットだけ 出てます。

 

 

( 『 ゲヘナ 』より、社員たち の上司 役の L・ヘンリクセン

 

セリフは あるけど、顔出し程度です。

この ラストカット で 「 シリアスな余韻 」 が 消えたのは 残念 )

 

 

 

個人的には 話が好み だったので 楽しめましたが、

オススメ度としては 低め…かな。

 

 

 

判事オリヴァー・ストレート ~全米に裁かれた男~

(カナダ・2019)

 

社会派・サスペンス作品。

 

 

拉致された 2人の男 は、地下と 思しき部屋に 入れられるが、

そこには 複数のカメラ と パソコンが あった。

 

拉致犯 男の1人、元判事の オリヴァー の 「 ある罪 」 を問うため、

ここで 「 ネット公開裁判 」 を 行うというが…。

庁舎移転で 慌しい 警察署。

ハッカーの ダーンリー から 「 ネット公開裁判 」の ライブ配信の

情報を 知らされた 警部補の ロイ は 捜査を 開始するが…。

 

 

オリヴァー 役、ドナルド・サザーランド

 

 

 

「 社会派テーマ 」の作品 なんですが、

 

前半から 「 ジャンル映画 」を思わせる 「 監禁描写 」や 「 指切断 」

などで、

エンタメ・サスペンス度 が グンと 上がるんですよね。

 

そこから 「 拉致犯の目的 」 や、「 オリヴァーの “罪” 」 で ドラマを

引っ張るんですが、

 

「 警察の捜査 」の他、

「 TV局レポーター 」、 「 固唾をのんで 見守る人々 」、

「 どんどん増える ネット視聴者数 」が 良い タイミングで 映され、

 

こちらも 当事者の1人に思えてきて、結構 引き込まれましたね。

 

 

 

( 『 判事オリヴァー・ストレート 』より、

拉致された 2人の男 と、ライブ配信している 拉致犯 )

 

 

 

( 『 判事オリヴァー・ストレート 』より、元判事の オリヴァー。

 

職業を明かす のは 「 チョットした ネタバレ 」 なんですが、

タイトル にもあるので…。

原題は 『 American Hangman 』 という事で 「 執行人は誰か 」の話でもあります )

 

 

 

( 『 判事オリヴァー・ストレート 』より。

もう1人の男 は 指を切断されてしまう。 さらに… )

 

 

 

そんな中、特に 「 ジリジリ きた 」 のが、拉致犯オリヴァーの対決。

 

拉致犯は 「 なかなか 核心に 迫らない 」 事もあり、

冷静で 論理的な オリヴァー「 この裁判を 認めない 」 と言われ、

少しづつ 押される形 になるんですが、

 

後半、拉致犯「 ある告白 」で、オリヴァーを 一気に 窮地に落とすんです。

 

この 逆転の くだり には 「 ミステリー的な驚き( カタルシス )」 があって 興奮 しましたね。

 

( まあ、流れから そうじゃないかな とは 思ってましたが )

 

この場面 から 後半にかけて、

徐々に 焦りが出てくる D・サザーランドの演技も 上手かったな。

 

終盤の 「 サスペンス展開 」 は “結構ベタな ヤツ” でしたが、

「 好きなヤツ 」 でも あったので、ここも 盛り上がりましたね。

 

 

ちょっと ネタバレに なりますが、テーマの 1つは

「 ( 恣意的な )メディア情報 」 から 生まれる 「 認知バイアス 」 だったので、

 

ノンフィクション本 『 犯罪捜査ケースファイル 』

「 怪しい人物が 不利になるように 証拠を 解釈する バイアスが 働く 」

 

みたいな 記述を 思い出し、かなり 感慨深い気持ち になりました…。

 

 

テーマ的には 「 重め 」ですが、意外と 「 エンタメ性 」もあって

観やすい作品 でしたね。

 

 

 

「 キラー・メイズ 」 (米・2017)

 

ファンタジー・ホラー作品。

 

うだつの上がらない芸術家の デイブ は、リビングに

ダンボールで 「 迷宮 」を作り、その中に入って 迷子になってしまう。

 

心配した 同棲相手の アニー は、親友・ゴードン

ドキュメンタリー作家の ハリーたちと 共に デイブ の救出のため

「 迷宮 」に入るが…。

 

 

 

「 迷宮 」が ほとんど紙 ( ダンボール )で作られているという、

かなりユニークな 世界観なので、気になっていた 作品。

 

結論から 書くと、ハラハラ感が 少なく、エンタメ としては 弱く 思えました。

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、序盤の 「 迷宮 」 )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、少しの間に 大きくなった 「 迷宮 」 )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、「 迷宮 」内。

見かけによらず 「 迷宮 」内は広く、トラップ もある )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、メイン・メンバー。

真ん中が 元凶の デイブ、右端が 彼女・アニー

 

 

 

仕掛けられた 「 トラップ 」 や、「 紙の生き物 」( 折り紙の 鶴 )、

追いかけてくる 「 ミノタウロス 」 など、

 

盛り上がりそうな要素は 多いのに 描写が少なくて 物足りないし、

 

人数の割りに 残酷描写も 少なく、ちょっと ガッカリ…。

 

「 紙の生き物 」 も 「 虫 」 とか 「 動物 」 など、もう少し出てきて

ほしかったな。

 

ミノタウロスも デザインは 最高だったのに ( 体は人間ですが )

暴れる描写がない のは 勿体無い。

 

 

デイブ の 「 鬱屈 」、「 不安 」、「 焦燥 」の ドラマ としても、

「 今作に 求める物 」 が違ったからか、あまり 心に 響かなかったです。

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、ミノタウロス。

なかなか カッコイイのだが、体が 人間そのまま なのが 惜しい )

 

 

 

とはいえ、ダンボールの「 迷宮 」内の デザインや 装飾は 魅惑的 で、

 

パッケージ にあった 「 巨大な顔 」“出落ち” でしたが、インパクトは 十分あったし、

「 ピアノの部屋 」や 錯覚を利用した 「 錯視部屋 」の場面も

コント風で 愉快。

 

「 紙の人形 」になる まさかの展開は 結構 衝撃的でしたね~。

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、「 巨大な顔 」。

ボス的なヤツ だと 思っていましたが 前半で登場。

 

しかも この場面、「 巨大な 折り鶴 」と戦う 意外は、

特に 何もなかった… )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より。 「 錯覚部屋 」に迷い込んだり… )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より。 何故か 「 紙の人形 」に なったり )

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、“アレ”。

 

引き込まれるように 「 手 を入れたくなる 」 が、これも 「 トラップ 」。

みんな 引っかかりそうに なるのが 可笑しい )

 

 

 

残酷描写も 少ないながら 「 首切断 」 があったし、

「 血 」を “赤い紙” で 表現する アイデアも 素晴らしい。

 

あと、「 紙の “丸ノコ” 」の クオリティが 高く、胸が高まりましたよ。

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、切断された ジェーンの 首 と 「 紙の血 」。

 

ジェーン 役は ドラマ『 クリミナル・マインド 』ペネロープ 役、

カーステン・ヴァングスネス

 

 

 

( 『 キラー・メイズ 』より、トラップ。 この後 「 紙の血 」が飛び散る )

 

 

 

「 エンタメ 」、「 ホラー 」 としては あと 1歩って ところですが、

手作り感 溢れる 映像は 見ていて 面白かったです。

 

上映時間は 82分と 短いので 気軽に観れるかな?