“ゴジラ K・O・M”の監督の クリスマス・ホラー 「 クランプス 魔物の儀式 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 クランプス 魔物の儀式 」 (米・2015)

 

サンタ と違って 「 “罰” を与える 」怪物、クランプス を描いた

クリスマス・ファンタジー・ホラー作品。

 

監督と 脚本は

『 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 』(19年)マイケル・ドハティ

 

 

気になっていたが 鑑賞 先延ばしだった作品の 一本で、

 

「 Amazon動画 」で 100円だったのと、『 ゴジラ K・O・M 』 公開で

背中を押され ようやく 鑑賞。

 

でも、「 クリスマスもの 」 なんですよね…。

 

( 「 きちがいじゃが仕方がない 」 )

 

 

 

クリスマス・イブの夜、

少年・マックスの家に 母・サラ の妹、リンダの一家 が やってくる。

 

リンダの娘たちに 「 サンタへの手紙 」 を からかわれた マックス はその 「 手紙 」 を破いてしまう。

 

翌朝、豪雪により停電し、家からも出られなくなった マックスたち

怪物 が襲う…。

 

 

 

サラ 役、トニ・コレット

トム 役、アダム・スコット

 

マックス 役、エムジェイ・アンソニー

( 『 シェフ 三ツ星フードトラック始めました 』(14年)の 主人公の

息子役 )

 

ハワード 役、デヴィッド・ケックナー

リンダ 役、アリソン・トルマン
 

 

 

冒頭(OP)は デパートでの 「 オモチャ争奪戦 」 で、

「 人々の醜態 」 が スローモーションで 描写されていて 笑えます。

 

( クリスマス・ソング との 対比で、さらに 滑稽さが 増している )

 

そして この描写こそ テーマ でもあるんですよね。

 

 

前半は 主人公一家妹一家ドロシーおばさん

ギスギスした 雰囲気や 会話が 意外に 楽しめました。

 

サラと 夫・トム は 民主党、 リンダと 夫・ハワード は 共和党の

ようで、

 

特に ハワードD・ケックナー の 「 ステレオタイプ 」な演技 が

可笑しい。

 

もちろん(?)ハワード「 銃 」も 大好き なんですが、

 

『 サンキュー・スモーキング 』(05年)銃業界のロビイスト を演じた

ケックナー の印象が まだ 残っていて、ニヤリとしちゃいます。

 

あと、ドロシーおばさん の チクリとくる嫌味 も 地味に イイんですよ。

 

 

 

( 『 クランプス 』より。 左が T・コレット、 上が A・スコット、

右が D・ケックナー、 下が A・トルマン )

 

 

 

( マックス役 の M・アンソニー。 机の上に 『 パシ・リム 』(13年)の

「 ジプシー・デンジャー 」 の フィギュアがあるのは、

製作会社が同 じ 「 レジェンダリー・ピクチャーズ 」 だから )

 

 

で、 「 サンタへの手紙 」 を 馬鹿にされた マックス

「 手紙 」 を破ったことで 町に クランプス が やって来るんですが、

 

思ったよりも ホラー演出 は 大したことないんですね…。

 

ピョンピョンと 屋根を 飛び移る クランプス は 良かったんだけどな。

 

 

中盤も、「 “家族向け” らしい ガヤガヤとした アクション 」

期待していたんですが、そういう展開にはならず…。

 

観る前は 「 子供が活躍する ホラー 」 だと 思っていたんですが、

違いましたね。

 

 

それでも 後半は、

子供たちを 守るため 大人たち“怪物群” と戦う 場面は

楽しく、

大人たち全員 に 見せ場がある のも 良かったです。

 

その “怪物” を 手掛けたのが 「 WETA 」※ で、出来も良く

デザイン も イイんですよ。

 

特殊メイク、造形 の 「 WETA ワークショップ 」 と、

CG の 「 WETA デジタル 」 の両方が参加 )

 

 

でも、ビジュアル的 には 燃えるんだけど、 エンタメ的には

そんなには 盛り上がらなかったな…。

 

「 ハワード 対 ○○○○ 」 が、“グレムリン”“チャッキー”っぽく、

決着も 笑えて ( そして カワイイ )一番 興奮しましたね。

 

 

あと、終盤は 以外にも ダークな 展開で、

うっすら 流れる 『 Silent Night 』( きよしこの夜 ) が皮肉でしたね。

 

( まあ、冒頭から 騒がしかった わけですが… )

 

結末も 「 みんな仲良く 」※ な 「 イイ話 」で 終わるかと 予想していたんですが、

「 時すでに遅し 」(?)な 最後でしたね。

 

 

父・トムマックス に、

 

「 共通点が 少なくても 仲良くなるように 努力する 」、

「 共通点を 見つける努力 をするのが 必要なのかも…」、

 

と 言っていたから、てっきり… )

 

 

与える サンタ と違い、クランプス

 

「 クリスマスの精神( 犠牲と寛容) 」を 忘れた人々を さらい( 奪い )、

 

“個別”「 居心地の良い世界 」閉じ込めた( 多分 )わけですが、

 

見方を 変えれば 「 理想の世界を “与えた” 」って事 なんですよね。

( クランプス は 願いを叶えた イイ奴 ともいえるのだ )

 

あの 「 窮屈な世界 」 で 楽しさ が いつまで続くのかは わからないけど…。

 

 

俳優陣や ドラマ、「 怪物 」は 良かったけど、

 

エンタメ的、ジャンル的 な要素( ホラー、アクション、ケレン味 など )は

物足りなかったな。

 

なので それらを 期待すると ガッカリするかも…。

 

まあ、残酷描写はないので 気軽に観る ホラーとしては 良いのかも。

 

 

 

ここからは 「 怪物 」の ネタバレ( ギャラリー )。

 

 

 

 

( 人を丸飲み する 「 箱から飛び出る ピエロ人形 」 の怪物。

飲み込む描写は 始めから 観たかった… )

 

 

 

( 動く 「 ジンジャーブレッドマン 」。 カワイイが 結構 凶暴で、

ハワードと死闘を繰り広げる。 一番 活躍してましたね )

 

 

 

( 「 天使の人形 」の怪物。 良い画が 撮れなかった…。

T・コレット の 首を吊る活躍を見せるが、もっと 飛び回って ほしかったな… )

 

 

 

( 「 ロボ人形 」の怪物。 カッコイイ割りに あまり 活躍しないのが残念 )

 

 

 

( 「 熊のヌイグルミ 」の怪物。 遠目で見ると 結構 可愛らしい )

 

 

 

( 「 黒いサンタ 」 クランプス と 対峙する マックス。

最後 マックスは 願いを 叶えてもらうが… )

 

 

 

( ラストカット の オモチャ怪物(+エルフ )が集合した画。

“オモチャ” ( の争奪戦 )で 始まり、邪悪な “オモチャ” で 終わる )