4月 読書 続き。
残りは 本格ミステリー 2冊。
「 ミステリー・アリーナ 」 深水黎一郎
本格ミステリー。
タイトル から 「 推理バトル 」のような 内容かと 思っていたのですが、
少し? 違い、「 多重解決モノ 」 でした。
「 閉ざされた別荘 で 殺人事件 が起こる 」 話 ですが、
この “殺人事件” は 「 推理闘技場 」( ミステリー・アリーナ )
という、大晦日の 娯楽番組 で、
犯人が わかった 解答者 は、“話” の 要所で入る チェックポイント で
「 犯人 と 根拠 」 を 示し、その後 別室に 移動。
“話” が終わった後、正解 していれば 賞金が 貰える という
ルール です。
( なにやら 不穏さも 感じますが… )
序盤から “アヤシイ記述” が 多く、記憶力が弱い 私は チョット大変
でした。
“話” が 進むほど 推理材料が増える のですが、
解答は “早い者勝ち” なので、早い段階 でも 解答者 が出ます。
今作は 多数の “アヤシイ記述”( 伏線?) から 生み出される
「 各解答者 の ( 名、迷 )推理 」 が 楽しいんだけど、
“話” が進んで 出てくる 新たな情報 で それらが “覆った” り、
“違う方向に 発展する” のも 面白い。
終盤の展開が アレ な感じがするんですが、
ちゃんと “伏線” があった ので フェア なんですよね。
「 人間の顔は食べづらい 」 白井智之
本格ミステリー。
食物連鎖を 通じて 多数の生物に 感染し、人類にも 被害を もたらした 「 新型ウイルス 」。
それにより、人類は 肉食を 嫌うように。
日本では 議員・富士山 の 主張する 「 食用・ヒトクローン 」 構想が
進み、「 食人法 」の可決によって、
“ヒトクローン飼育施設” 「 プラナリアセンター 」( プラセン )が
作られる。
プラセン の 「 発送部 」 で働く 柴田和志 は、富士山 に送られた
「 クローンの ケース 」 に、
本来は 入っていない 「 切断された “首” 」 と 「 脅迫メモ 」 が 入って
いた事 により、脅迫者 として 疑われることに…。
なかなか攻めた 設定で、若干 「 SF要素 」 もあるのかな?
個人的には 「 残酷度 」 は それほど 高くは ありませんでした。
クローン には 人権は無く、
「 食用・ヒトクローン 」の 発注者は、「 自分の体細胞 」 を 提供
しなければ なりません。 ( つまり “自分” を食べる )
あと、「 他人に 食べさせる 」 のも 違法 なんですが、
「 庶民には 手の届かない価格 」 です。
その 「 食用クローン 」 は、出荷前に 首を切断し、廃棄する んですが、
その “首” が 何故か 「 富士山のクローン のケース 」 に 入っていて、
担当した 柴田 が 疑われます。
この 「 いつ、切断された首 が ケースに 入ったのか 」 が 謎 なんですが、
冒頭には 富士山 の ライバル議員、野田丞太郎 の 「 死亡事件 」 もあり、その 2つの事件の繋がり も 気になるんですね。
それらの話に、冒頭事件で 「 富士山の アリバイ 」 を 証明した
デリヘル嬢、河内ゐのり も 絡んできて、
さらに 柴田 には 「 ある秘密 」 があり…と、濃い内容。
基本は 柴田 と 河内、両者のパート で 話が進む 構成で、
ミステリー としては “気になる描写” が 多く、本格度 は かなり高いと感じました。
後半の 「 …探偵 」 の展開にも 興奮( 感動 )しましたし、
“その後…” も 良かったですね。
「 “首切断” の理由 」 も 個人的には 納得度は 高め でした。
あと、かなり大きい伏線 に 気づかなかったのが くやしいな…。
好みの ミステリー設定 で かなり 楽しめました。
そんなに グロくは 無いし( 多分 )、意外に イイ話 でもあるし、
実は エンタメ度 も高め なので、楽しめる人は 多そうかな。