「 オフィスキラー 」 (米・1997)
写真家・シンディ・シャーマン 監督 の サスペンス・ホラー 作品。
個人的には ホラー・コメディ かな。
シンディ は写真家としては 「 コンセプチャル・セルフ・ポートレイト 」 で
有名みたいです。
「 Amazon動画 」 で鑑賞。
雑誌の出版会社で 働く 内向的な 中年女性 ドリーン。
彼女は 残業中、誤って 上司の ゲイリー を感電死 させてしまうが、
警察に 連絡せずに 死体を 自宅の地下に 運び込む。
ドリーン は さらに 死体を増やしていくが…。
ドリーン 役、キャロル・ケイン。
キム 役、モリー・リングウォルド。
ノラ 役、ジーン・トリプルホーン。
あと、同僚・ダニエル 役で、ドラマ 「 ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア 」 の クリス役、マイケル・インペリオリ が出てましたね。
主人公の ドリーン が 「 自宅で 死体を蒐集する 」 話ですが
個人的には ホラーや サスペンス要素は さほど 感じませんでした。
そのかわり、“会社の ゴタゴタ” は 結構 面白かったです。
興味深いのが
16年 勤め、結構 仕事が出来るっぽい ドリーン が、
会社の 経営不振で リストラされ 非正規社員 になるところ。
なんだか 今日の日本 みたいですね。
人が居なくなり 社内が ギスギス していくのは 面白いけど、少し
いたたまれない気も…。
あと、自宅と 会社を 回線をつないで 在宅仕事を するんですが、
( 結構 会社にも 行ってるが )
パソコンの 回線が 普及し始めたのは この頃だったな~と、
懐かしい 気持ちになりました。
ドリーン は、自宅から 「 偽装メール 」 を 出すんですけど、
今だと バレバレですね。
気になるのが ドリーン が 「 殺人&死体蒐集 」に 至る 経緯の説明 が 少ない事。
一応、ドリーン が 父親から 性的な目 で見られている 描写( 回想 )があるから、
それが 人格形成( 内向的な性格 )に 強く 影響を 与えたのは 分かるんけどね…。
母親との 関係が もう少し 欲しかったかな。
中盤、ドリーン が 死体に 話しかけたり、死体と テレビを 一緒に見る 場面は、狂気を 覚えますが、本人は かなり 楽しそう。
終盤の 「 ドリーンの視点?」 では “みんな 生きてる” のが わかるんですよ。
最後は 野暮ったい 服装だった ドリーン が、着飾って 車に乗っているんですが、
モノローグ で 「 自分の弱点 を 認めながらも 長所を強調する 」 と
言っていて、その姿は 自信に満ちているように 見えます。
ドリーン の “死体収集” は、
「 ブリグズビー・ベア 」(17年)の “番組制作” と似たような
「 自己セラピー 」 にも 思えますね。 ( かなり 強引… )
あと、最後に 映っている 手首ごと バックに 入っている 「 指環 」 は、
会社の金を 横領していた ノラ の物なので、
( 髪( 頭皮?)も入ってる )
ドリーン も 「 強欲に なった 」って事でも あるのかな?
「 恐怖、殺人 の描写 」 は、
殺される側、 殺す側 のサスペンス演出が 物足りなかったですね。
でも 良いところもあり、
ドリーン が 大量のタバコを 燃やして、
社長・バージニア に 喘息の発作を 起こさせ “窒息死” させるんですが、
わざわざ 「 薬が カラの 吸入器 」 を準備 しているところが、
チョット残酷で イイんですよ。
ビジュアル的 な 「 残酷描写 」 は 予算相応な 感じ。 ( 褒めてます )
でも、首を切られた 若い男の 首の傷 から出る、
血の出方が 結構 リアル で、地味に 良かったですね。
あと、切断され、“干からびた手” の造形も 素晴らしかったな。
演技も みんな 良かったのですが、
やはり キャロル・ケイン の 内向的な ドリーン の演技が 上手かった
ですね。
チョット 冷静な 狂いっぷりも 味がありました。
個人的には 普通の作品でしたが、「 ホラー好き 」 としては
観ておいて 良かったですね。
でも、オススメ度 は かなり 低いです。