「 ブルースチール 」 ( 米・1990 )
キャスリン・ビグロー 監督 の サスペンス作品。
警官になりたての メーガン は、スーパーを 襲う 強盗 に遭遇。
銃を撃とうとした 強盗 を メーガン は射殺するが、現場からは
“強盗の銃” が無くなっていた…。
停職になった メーガン は タクシーの相乗りで ユージン と出会い
親密になるが、ユージン こそ、スーパーにいた客の 1人で、
“強盗の銃” を 盗み去った男 だった。
メーガン 役、ジェイミー・リー・カーティス。
ユージン 役、ロン・シルヴァー。
“銃による 連続殺人” を描いた サスペンス だと 思っていましたが、
結構 殺してはいる けど、ストーカー要素 が強い作品でした。
あと、少なめですが 銃撃戦も あります。
興味深いのが、ユージン が 銃を撃つ メーガン の姿 を見て
彼女に “一目ぼれ”?したらしい こと。
監督の K・ビグロー は、89年 から 91年まで、ジェームズ・キャメロンと 結婚 していますが、
ユージン は 濃いヒゲの顔 で、“強い女性”、“銃” (と 制服?)が好き
だと 推測でき、
キャメロン も また 濃いヒゲ、“強い女性” が好き、“銃” も 好きと、
共通しているんですよね。
( WIKI によると、今作の 初上映は 89年、カンヌ映画祭 のようです )
その ユージン が メーガン を 執拗に 追い廻す・・・意味深だな。
( 脚本は ビグロー と、『 ヒッチャー 』(85年)の エリック・レッド )
女性が 受ける ストーカー の恐怖 が 話の基本だと 思いますが、
メーガン が 警官になった理由の1つに、母に 暴力を振るう 父 が
あるようだし、
( あと、「 悪いヤツをやっつけたいの 」 とのセリフ あり )
「 男社会の( 警察 )組織 」 や、警官だと知ると 男性が 避けたり、
家族を持つ 友人・トレイシー への憧れと、
女性 (や 監督自身?)の現状や 悩みも 盛り込んでいるように
思えました。
終盤、中盤から 着ていなかった 「 警官の制服 」 に 着替えるのは、メーガン の ユージンとの対決 の他に、警官を続ける 覚悟の表れ にも 思えますね。
あと、ビグロー自身の 覚悟の表れ も 垣間見える?
サスペンス性は ほどほど。
序盤の スーパーの強盗場面は メーガン の緊張感が 伝わってきたし
( カーティス の演技が良かった )、
ユージン が 鏡の前で 銃を持ち、恍惚の表情を 浮かべる場面 や、
初めて 人を撃つ場面 の、歓喜の演出など、良いところも あったけど…。
たぶん、ユージン の “メーガンへの執着” が かなり 気持ち悪く、
そっちの方が インパクトが 大きかったから だと思いますね。
殺人現場 に残した “薬きょう” に 「 メーガン 」 と 名前が 彫られていた りと、ユージン の アプローチ が 不気味で 怖いんですよ。
ちなみに OP は 超アップの拳銃(S&W) で、
重厚感と 美しさ があり、ちょっと テンション上がりますね。
ユージン 役 の R・シルヴァー の キモイ演技が 楽しい?作品でした。