2作品 「 スリー・ビルボード 」、「 シェイプ・オブ・ウォーター 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

アカデミー賞 2作品。

 

 

「 スリー・ビルボード 」 (米・2017)

評判通り 面白かったです。

 

ディクソン 役、サム・ロックウェル が 最高でした。

 

ディクソンレッドを 放り投げる 場面の 1カット、好きだな~。

カットが 変わらないのに 気づいて、徐々に テンション が 上がりましたね~。

 

でも 一番 グッと 来たのは 警察署の 放火場面で、

「 事件ファイル 」 を見つけた ディクソン が それを 自分の服に しまうところ。

事件に 対する 姿勢( 想い )が 感じられて 良かったんですよね。

 

あと、後半の “皮膚片 採取” の くだり も ディクソンなり に

よく頑張っていて チョット 感動しました。

 

さりげな~く 車を 確認するところ も 地味に カワイイぞ。

 

今作は ディクソン の 成長譚でも あるんですね・・・多分。

 

署長・ウィロビー 役、ウディ・ハレルソン は、

いろんな意味で オイシイ役 で、手紙の場面は グッと きました。

 

でも、ディクソン には 生きているうちに 言っておいても 良かったんじゃないかな。

 

ミルドレッドフランシス・マクドーマンド ) は 事件が

解決されない 理由を 警察の捜査に あると 考えていた訳だけど、

 

やり場のない 「 怒り 」の原因 を 「 何か 」に 見出し、

それに 「 怒り 」を ぶつけるのは 良くある事 ですね。

 

結局、解消されない 「 怒り 」 や 「 憤り 」 は、

内に向く か、 外に向く か、しかないんだよな。

ディクソン の 差別 も 「 憤り 」 から 来ているみたいだし。

 

その 「 怒り 」 が 過激になったり、広がっていくのが 面白く、

 

最後は 娘の事件 とは 関係のない “男” に、

「 怒り 」 を ぶつける か、やめる か の問いで 終わるのも 良かったですね。

 

今作は 「 人間・ドラマ 」 ですが、笑える所も 多く あったので

個人的には 「 悲劇・コメディ 」( トラ・コメ )として 観ていました。

 

ミルドレッド が 医者の指に 歯の治療ドリルで 穴を開ける場面 が

一番 笑えましたね。

あと、女子への 股間蹴り も 珍しくて 良かったな~。

 

 

気になったのが ディクソン母親と 観る、

「 D・サザーランド が 娘を亡くす 」 映画

 

画面 は映らないけど、曲と 内容から 今年観た 『 赤い影 』(73年) を思い浮かべましたが、それで いいみたい。

 

『 赤い影 』「 娘を亡くした 夫婦 の話 」 でしたが、

それを 観ていた ディクソン ( と 母親 ) は、この映画を 観ている

私たち と 重なります。

 

なので 「 傍観者 も いつか 当事者に なるかも… 」 の意味がある

のかも しれません。

 

 

 

「 シェイプ・オブ・ウォーター 」 (米・2017)

 

ギレルモ・デル・トロ 監督の ファンタジー・恋愛 作品。

 

映像は 素晴らしかったけど、話としては 結構 普通だったな。

 

( 人間と 非人間 との 恋愛の話 自体は 結構 あるんですよね… )

 

主人公・イライザサリー・ホーキンス )たち よりも、

 

職場や 家での “男らしさ” や、“成功” の重圧 に 苦しむ、

ストリックランドマイケル・シャノン ) の方が 楽しめました。

 

印象深いのが ストリックランド の “男らしさの象徴” としての 新車 が

破損する事。

 

修理をしない その 新車 は、今の ストリックランド

「 報われない、終わらない 努力 」 を表しているように思えました。

 

あと、要らないんじゃないかと 思った、魚人の治癒&発毛 )能力

でしたが、

 

ストリックランド「 接合した指の 腐敗 」 との対比( 祝福 と 呪詛 )と、

「 他者への 行い が そのまま 返って来る 」 の意味、

( だから イライザ を 殺した(?) ストリックランド魚人 に 殺される )

あと、「 “ファンタジー” の提示 」 でも ありました。

 

なので、最後の 「 イライザ の魚人化 」 に 説得力が 出るんですね…

多分。