「 ダークマン 」 (米・1990)
「 WOWOW 」 と 「 TSUTAYA 」 のコラボ、「 発掘良品 」 での放送。
サム・ライミ 監督の ヒーロー・アクション 作品。
監督は 後に アメコミ・ヒーロー 『 スパイダーマン 』 3部作 を撮って
ますね。
「 人工皮膚 」 を研究している 科学者・ペイトン。
同棲している 弁護士の恋人・ジュリー が 持つ 「 ワイロの 証拠メモ 」を奪うため、デュランと 一味が 研究所を襲撃する。
ペイトン は 顔と両手に ヤケドを負わされ、さらに 研究所の爆発で
吹き飛ばされてしまう。
身元不明で 病院に運ばれた ペイトン は 一命を 取りとめたが、
ペイトン は 死亡したことに なっていた。
ペイトン は 廃墟で 「 人工皮膚 」 の研究を続けるが、ある日 研究所を襲った男を 見つけ、デュラン の名を訊きだし、復讐を開始する…。
ペイトン 役、リーアム・ニーソン。
ジュリー 役、フランシス・マクドーマンド。
初見は 深夜放送でした。 3回は 観てるかな?
作品としては コミック、怪奇趣味 な趣の 「 ダーク・ヒーロー もの 」。
アクション の他に、サスペンス や 恋愛 の要素 も あり、内容としては
結構 充実 してるかな?
あと、オーバーラップや 合成を 使った コミカルで 過剰な 演出も
特徴的 でしたね。
ペイトン は 病院で 痛みを 取るため 神経を遮断 され “痛み” を
感じなくなり、
その 副作用で 感情の抑制力 が 低下し、“力も強く” なります。
外見は 顔や手は ヤケドのため、包帯で 巻かれ、
黒コート と 黒帽子を 着用 していて、「 怪人 」 ようで、
また ハードボイルド な 雰囲気も あり 結構 シブイ。
そして 自分の 顔と手の皮膚 を 治すため、隠れて 「 人工皮膚 」 の
研究を 再開 するのですが、「 人口皮膚 」 は 光の下 では 99分しか 持ちません。
この “99分” が 「 復讐 」 では サスペンス に、
「 ジュリー と 会う時 」 には 悲哀 になります。
前半は ペイトン の 苦しみ や 苛立ちを 丁寧に 描いているので、
少し 退屈かも。
でも “包帯姿” の ペイトン が ジュリー に 会いに行き、
気持ち悪がられる など 孤独な場面 は 切なくて 結構 イイですよ。
あと、写真1枚から モデリング できる 「 人工皮膚 」 の生成 も
時代を 感じる 風情が ありましたね。
それと、話を進める ための ちょっとした伏線 が、後半にも 使われる のが上手いな~。
中盤は 「 復讐 」 と ジュリー との 「 再会 」。
ジュリーとの 遊園地デート での 「 射的 」( 投的?)場面の
「 ピンクのゾウをよこせ 」 は、
壁のヒビ割れ と 炎 での “怒りを表現” や、
L・ニーソンの “怒りの表情” が 楽しく、
( 安直な演出 だが、コミック的な 作品なので 合っているのだ )
その後の、 店員の 「 痛みの顔 」、 ペイトンの 「 怒りの顔 」、
ジュリーの 「 驚きの顔 」 を
順番に 映していく カメラワーク も 笑えて 素晴らしい。
( 撮影は ビル・ポープ。 この間 取り上げた 『 バウンド 』 や、
『 マトリックス 』 シリーズ、最近だと 『 ベイビー・ドライバー 』 に参加 )
で、後半は 怒涛の ( 80、90年代的 )アクション展開に。
ペイトン が ヘリ からの 銃撃を受けたり、
ヘリ から 垂れる ロープに つかまり 振り回されたり と 盛り上がります。
あと、デュラン が グレネード を バンバン撃ち、爆発も 多くて
結構ハデ!
その前の場面での 『 ミッション・インポッシブル 』風な罠や、
( 『 M:I 2 』 で やってなかったっけ?)
「 ある装置 」 を使い、 騙して “やり返す”場面 が 子気味良い ですね。
最後に戦うのが 黒幕の ストラック ですが、見た目 弱そう。
しかし、戦う場所が 建設途中の 「 高層 鉄骨ビル 」 で、
ストラックは 若いとき ビル建築現場 で 働いた 経験があり、
「 鉄骨の上 」 では 身軽なんですよ。
対して ペイトン は 「 鉄骨の上 」 では 足元が おぼつかず、
ジュリー も 『 スパイダーマン 』的な “定番のピンチ” になり、
「 ヘリ戦 」 とは また違った スリリングさ が ありますね~。
その ストラック は、
「 巨大・ピン打ち機 」 で ピンを 撃ちまくり ( 全然 当たらないが…)、
ペイトン の手を “ピン付け” に する 活躍も見せます。
( この 「 鉄骨 ビルでの 戦い 」 は、 『 ジョジョ 4部 』、鉄塔 での
「 鋼田一豊大 との戦い 」( スーパーフライ )の 元ネタ?)
対決の最後は ペイトン が “自身の現状 を受け入れる” かのような
終らせ方で、少し悲しいけど それが イイんだよな。
そして ラスト、ジュリー の 前向きな 「人工皮膚は完成するわ 」 に、
ペイトン が 「 仮面を作ると 邪悪に なった。 君には 耐えられない 」
と 返す “2人のすれ違い” と、その後の 別れ が切ない。
けど、この “すれ違い” は 相手への 想い から 生じているんだよな…。
今作は 「 強欲と暴力 」で 「 愛と夢 」 を 壊された者の、「 復讐譚 」
ですが、
異貌になった者の 痛切で 悲しい 「 恋愛ドラマ 」 でも ありましたね。
L・ニーソン は 「 包帯顔 」 が多く、包帯が 取れても
ほとんど 特殊メイク ( 口元は “歯” が むき出し 見所です )
なので、“眼” での 表現が 印象深いですね。
F・マクドーマンド も 良かったけど、個人的に ヒロイン としては
弱いな~。
あと、デート場面 での ソフトフォーカスな映像 に 少し笑っちゃう。
それでも ペイトン との 再会での 動揺 は 良かったし、
最後の ペイトン を 見つめる 慈しみの眼差し は 素晴らしかったです。
あと、ブルース・キャンベル も チョットだけ 出てます。
S・ライミ らしい コミカルさ は 抑え目(?)なので、
「 80、90年代 アクション 」 が 好きなら 普通に 楽しめるかな?