残り2冊 は ミステリー と、青春・ミステリー? 作品。
「 ドロシイ殺し 」 小林泰三
ファンタジー・ミステリー 作品で、
『 アリス殺し 』、『 クララ殺し 』 に 続く、「 殺し 」(?)シリーズ 第3弾。
前の2作は 読んでます。
というか 今作から 読むと、「 世界観 」 に ついていけないような…。
あと、この シリーズの カバー絵( イラスト ) は 好きですね。
トカゲの ビル は 「 オズの国 」 の砂漠で、ブリキの樵・チョッパー、
臆病ライオン、“案山子”( カカシ ) を 引き連れた ドロシイ に助けられる。
ビル は 一緒に 「 エメラルドの都 」 に行くが、
オズマ女王 の誕生パーティーが 行われている 宮殿で 将軍と
ドロシイが 殺される 事件が 起きる。
“宮殿小間使い” の ジュリア は、オズマ女王 から 事件の捜査を
命じられ、ビル と共に 犯人探しをすることに…。
1、2作で やれることは やった感 が ありましたが、今作も “設定” を活かした 展開を 上手く 作り上げていました。
でも、“密室殺人” は 起こるものの、ミステリー としては 思ったよりも 濃くは ないかな。 ( でも 一応、本格 かな?)
被害者の顔が “潰されている理由” と、“案山子” の “証言” の
繋がりや、“以外な犯人” は 良かったけど、
“ネジ巻動力” の チクタク や、奇妙な人物、魔法生物 など、
面白そうな要素が 多く あったのに、そんなには 考察に 絡んで
こなかったのは、チョット残念。
( 真相を 知ると、その理由が なんとなく わかるが… )
個人的に このシリーズ の 魅力は、
人物たち の 不毛、不条理な 会話 や 行動 に あると思っていて、
今回も 主人公・トカゲの ビル の 会話は なかなか 進まず、
時には 話が戻る ので 脱力します。
( 褒めてます。 “場” を読まない 質問は 結構痛快…? )
それと、自称 「 オズの国 1番の知恵者 」 の “案山子” は 普通に
腹が立つし、
ライオン は 「 証拠の死体 」 を食べ、血を 舐め、
ブリキの樵・チョッパー は、鉞(まさかり)を 振り回す など、
いろんな 意味で 恐ろしく、あきれます。 ( ビル は どエライ目 に 遭う )
でも それが 愉快でもあり、読んでいて 楽しいんですけどね~。
あと、今シリーズ の 特色?でもある、“残酷描写” もあり、
ライオン の起こす “惨殺” の場面は 楽しくて、ニヤついて しまい
ます。
それと、他の 小林泰三 作品の 人物が 登場するのですが、
出番も 多く、 話にも 絡んで、本筋が ぼやけちゃう のが
気になりました。
( てっきり 真相に 関係がある と “また” 思ってしまった )
無理に 他の作品と 深く 繋げなくても いいのに…。
本の最後に 『 オズの魔法使い 』 についての
簡単なガイド ( 概要、登場人物一覧 ) が 載っていて、
それによると、『 オズ 』シリーズ は 13編+短編1冊も あるんですね。
ミステリー を 主目的 とすると 物足りないかな?
でも、ミステリー + ブラック・ユーモア な 「 世界観 」 が 好きなら
楽しめそう。
「 エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子と着せ替え密室 」
佐藤友哉
青春・エンタメ・ミステリー?
「 鏡家・サーガ 」 の 2作目 で、1作目 『 フリッカー式 』 は読んでます。
かなり 前に 読んだので 覚えてないけど、『 フリッカー式 』 は
たしか 全然 ノレなかったんだよな~。
でも、“SF?ミステリー” 『 ベッドサイド・マーダー・ケース 』、
“子供が主役” の 短編集、『 子供たち怒る怒る怒る 』、
は 結構 楽しめたし、
“姥捨山( うばすてやま )・エンタメ” 『 デンデラ 』 は、個人的には
かなり面白かったので、「 サーガ 」 に 挑戦してみました。
話としては、
自己変革 を望む コスプレ少女 香取羽美。
「 人肉 」 しか食べられない 山本砂絵。
古川千鶴 を イジメ ている 中村弘。
“自分” に殺された 少女 と、それを 助けた 王田克秋。
の4人の視点で 進み、それに 鏡稜子 も 絡んできます。
前半は イジメ描写 が 壮絶で ( 拷問や それ以上も… ) 読んでいて
かなり ツライ…。 ( 後の 人肉食の 描写は 平気 )
でも、空腹の 山本 が コスプレイヤー を 食べるため 殺し、
美少女・須川綾香 が 転校 してきて、
イジメ・グループ の パシリ、島田 が 図工室 で死亡している事件 が
起きてから 面白くなってきました。