「 クイズ・ショウ 」 (米・1994)
WOWOW と TSUTAYA のコラボ、「 発掘良品 」 での放送。
実際に あった、クイズ番組 「 21 」 の スキャンダル を 描いた
ドラマ作品。
監督は ロバート・レッドフォード。
でも 「 発掘 」 といいながら 結構 有名作品 ですよね?
興味が湧かず 未見 でしたが・・・。
なので あまり 期待しないで 観たのですが、面白かったですね~。
1950年代。
米NBC の クイズ番組、「 21 」 に出場し、勝ち進んでいた ハービー。
視聴率の 横ばいに 不満を持った スポンサー の要請を受けた
プロデューサー は、視聴者に人気 がない ハービーに わざと 負ける
よう 持ちかける。
負けた ハービー の代わりに チャンピオン になった チャールズ は
その後も 勝ち続ける。
だが 彼は あらかじめ 正解を 知らされていた…。
ハービー 役、ジョン・タトゥーロ。
チャールズ 役、レイフ・ファインズ。
グッドウィン 役、ロブ・モロー。
主人公は ハービー と、新王者 チャールズ、
立法管理委員 の グッドウィン の3人です。
ハービーが わざと 誤答 させられる 問題 が
「 1955 年 の アカデミー作品賞は?」 で、
答えが ハービー自身も 好きで 数回観ている 映画、『 マーティ 』
なのが切なく、
解答を 間違えるときの 彼の葛藤 が 胸に迫ります。
そして 誰からも 注目されなくなり、プロデューサー との 約束も 反故 にされ、落ちぶれていく姿 が 痛々しい。
始めは 勝利したことに 思い悩む チャールズ が、
「 ( 子供たちの ) 教育のためだ 」 と 自分に言い聞かせ、
すぐに 「 賞金 2万ドル だ 」 と 浮かれる 現金な様子が 可笑しいけど、物悲しさも 覚えます。
ハービー も 連勝で 浮かれていましたが、「 金 」 と 「 人気 」 は
人を調子に乗らせるんですね。
あと、夫の人気に 冷静だった ハービーの妻 が、彼を 1番 評価していた事も 切ない…。
その後の チャールズの “人気上昇” と、ハービーの “凋落” が
カットバック で 対照的に 描かれる演出が 秀逸でした。
そして 連勝し続ける チャールズ が、
「 教えてくれるのは 問題だけでいい 」
と、少しでも 罪悪感を 和らげようとする ところに 苦悩を 感じます。
こういう 人間味ある 描写は 好きだな~。
一方、立法管理委員会 の グッドウィン は、
ハービー が告発した “大陪審が封印される” 新聞記事 を読み、
興味を引かれ 調査に乗り出します。
大陪審に 出た 証人たち に訊いて回る様子は 「 刑事ドラマ 」 のようで、
過去の チャールズ の 番組(フィルム)映像を 見て、チャールズたち
のポーカーに 参加し、彼のウソ を 見破る 観察眼に シビれます。
しかし、ハービーも “答えを 知らされていた” 事が 判明し、
事の根深さ と 人の欲深さ が浮き彫りに。
ハービーが 自分を信じ 評価してくれていた 妻 を裏切っていたのが
やるせない。
後半は 「 聴聞会 」 で、ここでは 調子に乗って喋る ハービー が
ムカつくぞ。
そして 弱気になる グッドウィン を 奮い立たせる
彼の妻( ミラ・ソルヴィノ )の 言葉、
「 あなたは チャールズ より 10倍 頭が良い 人間的にも 10倍よ 」
に、グッと 来ます。
これに対し、チャールズ の 「 ヤラセ告白 」 を聞いて 唖然とする
父親 の表情 は悲しかったな…。
結局、「 テレビ局 」、「 スポンサー 」( 社長 役 マーティン・スコセッシ ) は 罪には問われず、
罪に問われた ( トカゲの尻尾切り ) プロデューサー も 後に 復帰
( エミー賞も 取る)と、“よくある 結末”。
チャールズ はその後、百科事典の編纂 を 経て 作家に、
グッドウィン は JFK の 「 スピーチ・ライター 」 に なり、
JFK暗殺後 は 作家に なっているようです。
J・タゥーロ、 R・ファインズ、 R・モロー、3人それぞれの 葛藤の演技が 身に染みるようで 良かったけど、
デヴィッド・ペイマー 演じる、“ヤラセ が 当たり前になった”
プロデューサー が 地味に 怖くて 楽しかったですね~。
社会派ドラマ でしたが、エンタメ性が 高く、テンポよく まとめ ていて、
観やすい作品でした。