渋い犯罪サスペンス 「 ブラッド・スローン 」 | berobe 映画雑感

berobe 映画雑感

「 映画 」と「 本 」の感想

「 ブラッド・スローン 」 (米・2017)

犯罪サスペンス・ドラマ 作品かな?

 

 

刑務所から出所した ジェイコブ“マネー” )。

犯罪組織に属している は出所後、大量の 武器取引を 任されていた。

 

10年前、息子がいる 金融業を している ジェイコブ は、

飲酒運転で 事故を起こして 同乗者の友人を 亡くし、服役することに。

 

は生き残るため、犯罪組織に入るのだが…

 

 

ジェイコブ “マネー” 役、ニコライ・コスター=ワルドー

カッチャー 役、オマリ・ハードウィック

フランク “ショットガン” 役、ジョン・バーンサル

 

 

刑務所で 自分を守るため 犯罪組織に入るが、家族にも 危険が

及ぶことが わかり、

今更 引き返すことも出来ず、妻子と 縁を切る ことに…。

 

さらに 黒人を シメる ための 暴動で( 当然、強制参加 )

暴行がバレ、刑期が 延びてしまい・・・と、家族から ドンドン遠ざかる

やるせない 展開。

 

でも、そもそも 飲酒運転 なので、あまり 同情できないんだよね。

さらに 共に飲食していた 友人夫妻、誰も注意していなかったのも 問題大アリだ~。

 

( それなのに 友人妻 が訴えたのが 怖い… )

 

 

一方 現在、

武器取引は 着々と進んでいるが、警官・カッチャー

ジェイコブ に目を光らせているし、

 

組織のメンバー、フランクカッチャー に情報を 渡していて…と、

不穏な雰囲気が 漂い始めます。

 

 

すっかり 犯罪者然 とした ジェイコブ だけど、 を訪ねてきた

息子と 会った後の 悲し気な表情が 胸にきますね。

 

刑務所で始まる 冒頭、ジェイコブ の多数ある タトゥーの中に、

息子の 名前があるのも “妻子への消えない想い” が感じられ

切ないな~。

 

そして 後半には、 「 本当は組織に協力したくないんだな 」 と

推察できますが、

 

そこで なぜ ジェイコブ は組織で 成り上がったのか?が、気になり

始めます。

 

そして 終盤、その答えが 「 全て家族のため 」 だった、と明らかになり、チョット感動しました。

 

 

 

アクション場面は あまりなく

( 一応、暴行、乱闘、短い銃撃戦 はある )

 

それを 期待すると ダメで、犯罪サスペンス・人間ドラマ として

観ましょう。

あと、ナイフで サクサク刺す、チョイ残酷な場面が 多かったな~。

 

 

ジェイコブ “マネー” 役の、N・C=ワルドー の、

別人のような変わり様が 良かったし、

時々垣間見える “犯罪者じゃない面” の表出が上手かったです。

 

 

期待していませんでしたが、渋い 犯罪サスペンスで 面白かった

ですね。