6月読書 その1 「 夕陽はかえる 」 「 モザイク事件帳 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

今月は 4冊。

まずは ミステリー 2冊。

 

 

「 夕陽はかえる 」 霞流一

アクション・ミステリー 作品。

 

 

霞流一 作品は 『 落日のコンドル 』 が 結構 面白かった( 騙された )ので、

似た感じの 作品を 選んでみました。

 

 

「 影(えい)ジェント 」( 殺し屋 ) の “カエル” が 殺された。

 

“カエル”息子 から 真相解明を 依頼された、

同じく 「 影ジェント 」の 瀬見塚 は調査を 開始するが、

 

“カエル” が 亡くなったことで 宙に浮いた案件を 巡り、

「 影ジェント 」 たち の争いも 勃発する。

 

 

“カエル” の死体の状況から、「 かなりの バカ・トリック 」 の予感 が

して 不安に…。

 

しかし 中盤に 普通の?“密室殺人” が起こり、チョット 安心しました。

 

 

殺し屋たち が多数出て、戦闘場面も 多いのですが、

キャラ や 戦い は マンガチックです。

 

殺し屋の武器も 「 表の職業 」 で使う道具を 変形組み立てたり と、

昭和の アクション漫画 のようです。

 

そんな 殺し屋同士の 戦いに、

映画 『 殺しの烙印 』鈴木清順 監督 )を 思い出しましたが、

“あとがき” を読むと 著者の好きな作品 のようですね。

 

 

ミステリー としては “カエル殺人” は 「 方法 」 より、「 犯人 」 が

一捻りあり 意外で 良かったですね。

 

( 「 方法 」 は かなり トンデモ でした…)

 

 

“密室殺人” の方は

マンガチック な設定 を活かした 「 トンデモ・トリック 」 で、個人的には かなり 好きです。

でも、もう少し 伏線が ほしかったな~。

 

 

世界観も 好き嫌い がはっきり分かれそうです。

 

トンデモ系・トリック が 好きなら 楽しめるかな。

 

 

 

 

「 モザイク事件帳 」 小林泰三

ミステリー 短編集。

 

前に 読んだ 『 記憶破断者 』 に出ていた 人物が 気になっていたので読んでみました。

 

全7編 あり、それぞれ タイトルの後に ミステリーの “ジャンル” が示されています。

 

 

『 大きな森の小さな密室 』 ――― 犯人当て

 

『 記憶破断者 』徳さん が登場する、

シンプルな 密室殺人 で、クイズ感覚で 楽しめました。

 

 

『 氷橋 』 ――― 倒叙ミステリ

 

ひと手間かけた トリックは 良かったのですが、

あっさり と 犯人が “罠” に ハマり、物足りなさも ありました。

 

でも トリックが 完璧だった という事でも あるのかな?

 

 

犯人に 話を聞きに来た 弁護士に イライラ & 楽しくもありました。

 

興味深かったのは 「 SPring-8 」 という 大型放射線施設 で、

弁護士の ハッタリ だと思っていましたが 施設自体は 実在するんですね。

 

強力な “Ⅹ線” で 成分分析が 出来るようです。

 

 

『 自らの伝言 』 ――― 安楽椅子探偵

 

ミステリー としては 普通でしたが、“馬鹿嫌い” の 新藤 礼都(れつ) が痛快でしたね。

『 氷橋 』 の 弁護士 も 後半 ちょっとだけ登場。

 

 

『 更新世の殺人 』 ――― バカミス

 

発掘現場で 見つかった 150万年前 “更新世”( 地質時代の区分 )

の死体は とても新鮮だった・・・という、バカ・ミステリー。

 

探偵Σ(シグマ)と “わたし” と、警部 の会話に 脱力しっぱなし…。

 

でも、さらに 斜め上を行く くだらない トリック(?) は かなり好き!

 

 

『 正直者の逆説 』 ――― ??ミステリ

 

初めに、

 

「 犯人以外の 人物は 決して故意に 嘘を吐くことはない 」

 

と明言していて、

終盤は それを 踏まえての “質問” による 「 犯人当て 」 の展開に。

 

でも 犯人が判明しても よくわからなからず、

解説サイト を読んで なんとなくは わかりました。

 

 

別荘に 着くまでの ドタバタ・コメディ も 楽しめましたが、

チョット長いですね。

 

 

 

『 遺体の代弁者 』 ――― SFミステリ

 

『 記憶破断者 』主人公 で、“前向性健忘”田村二吉 が、

 

「 被害者の 最後の記憶 」 を 証言するため、“被害者の海馬”

移植される 話です。

 

その 「 記憶 」 から導き出した 犯人当て の ロジック が とても 良く

出来ていて、

さらに もう一つ “仕掛け” があり、ブラックな オチ も好みで

1番 面白かったです。

 

 

『 路上に放置されたパン屑の研究 』 ――― 日常の謎

 

“前向性健忘”田村二吉徳さん が 「 パン屑 」 の謎に迫る話

ですが、

謎自体は すぐわかるので、2人の 掛け合いを 楽しむ作品かな?

 

 

 

『 記憶破断者 』 に出ていた もう1人の 人物が出ておらず、それが

気になるし、

作品世界が 繋がっているので、他の短編も 興味が湧きました。