残り 2冊は ミステリー 。
「 ○○○○○○○○殺人事件 」 早坂吝
話題になった?本格・ミステリー で、前から 気になっていました。
アウトドア派の 主人公・沖 は、ブログで知り合った 同好の士と
夏恒例の 孤島での オフ会に 参加する。
しかし、島で 「 失踪騒ぎ 」 が起き、次いで 「 殺人事件 」も 起きる。
冒頭に “タイトルを当てよ” と、「 読者への挑戦 」 があります。
「 ○… 」 に入る 文字数は 8文字、
全て ひらがな だと 13文字 で、“ことわざ” が入ることが 示されます。
著者としては、“救済処置” のようで、
“タイトルを 当てる事” で、トリック と 犯人( 真相 ) がわかり、
“真相解明された後” も、そこから タイトルを当てる 事が
出来るように しています。 ( タイトルは 最後に出る )
私は 犯人 は わかりませんでした。
“真相解明後” は 簡単に タイトルが わかりましたが、それでも 少し
嬉しい。
「 バカ・ミステリー 」 ですが、個人的には 騙された衝撃 は強く、
気になる描写も 多々あったし、“描写の無さ” にも気づかず、
チョット 悔しい…。
「 仮面の男 」、「 意味のない 密室 」 と、ミステリーの趣向 と 使い方
も ( バカバカ しくて )良かったし、
島に 着いてからの 主人公 の 「 南国モード 」 も 愉快で楽しい。
注意点(?)としては、エロ系の 描写が 多いことかな。
明るい 作品なのですが 最後は 「 パラダイス・ロスト 」 で、
物悲しく 終わり、チョット しんみり。
文庫版を 読んだのですが、“あとがき” によれば ノベルズ版 に
かなりの 加筆修正を 加えている ようなので、
読むのならば 文庫版 の方がいいと 思います。
あと、麻耶雄嵩 の解説も面白いですよ。
「 サナキの森 」 彩藤アザミ
第1回 新潮ミステリー大賞 受賞作。
仕事を辞め、引きこもっていた 荊庭紅( いばらば こう )は、
亡くなった 小説家の祖父、零 の 「 帯留めを 探してほしい 」 との手紙をみつけ、
遠野市の かつて 「 死後結婚 」( 冥婚 ) があった 佐代村を 訪れる。
そこで 中学生・東条泪子 と出会い、 昔 東条家で 起きた
「 密室殺人事件 」 と、 祖父・零 の 怪奇小説 「 サナキの森 」 の
リンクを 知る…。
素人探偵モノ で、 ホラー要素は 低いです。
紅 の調査と、小説 「 サナキの森 」 が 交互に 進んでいきます。
ミステリー 以外 でも、
紅 の “生き辛さ” や “心情”、陣野せんせー との 微妙な関係も
少しずつ描かれ、
紅 と 泪子 の 事件の考察や、やり取り も微笑ましく、かなり 一般向けな 内容に 感じました。
でも、作中小説 「 サナキの森 」 は エロ・グロ・幻想小説 ですが。
その 「 サナキの森 」 の後半、
狂気の執着を みせる 義兄 と 亡き夫 によって
左右?に “引き裂かれる 娘” は、陰惨なのに 幻想的 で、
左右の娘 それぞれ が、長年彷徨った 末の 再会も、妖艶 かつ 感動的
でしたね~。
トリック も シンプル だし、ページ数も ほどほどで 読みやすい
作品でした。