初期の “カルビン” は 可愛かった 「 ライフ 」 | berobe 映画雑感

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「 映画 」と「 本 」の感想

「 ライフ 」 (米・2017)

宇宙・ステーション を 舞台にした エイリアン・ホラー 作品。

 

監督は ダニエル・エスピノーサ

 

 

久しぶりの 大作・ジャンル 映画。

 

他の方の ブログ記事 でも ( ジャンル映画 好きには?) 評判も

良さそうで、 期待して 観ました。

 

 

 

国際宇宙・ステーション ( ISS )。

 

乗組員は 火星の土壌から 採取した 細胞を 培養、分析 するが、

成長した 生命体 ( “カルビン” と命名 ) が、乗組員に 襲いかかり…。

 

 

デビッド 役、ジェイク・ギレンホール

ミランダ 役、レベッカ・ファーガソン

ショウ 役、真田広之

 

ローリー 役、ライアン・レイノルズ

ヒュー 役、アリヨン・バカレ

エカテリーナ “キャット” 役、オルガ・ディホヴィチナヤ

 

 

 

ネタバレ あり。

 

 

序盤、「 探査機・ピルグリム 」 回収を、

6分 少し の( 疑似 )1カット で撮っていて 緊張感があり、楽しかったな~。

 

『 ゼロ・グラビティ 』(13年) と 似た 手法だけど。

 

 

ホラー映画は 往々にして 「 教訓 」 の話ですが、

今作は “調子に乗った” 生物学者の 油断から エライ目に 遭う

展開です。

 

 

逃げ出した 火星生物 “カルビン”乗組員たち

 

“閉じ込める”、“出さない” と、いろいろ 対処するのですが、

やれること が少なく、リスク も高めで、なかなかの 緊迫感。

 

 

面白いのが 事態が ほとんど 好転 しない事 で、

“対処” が 後々 裏目に出て ( 運も無く ) 追い込まれていきます。

 

なので “カルビン” に 主導権を ほぼ握られっぱなし。( に感じる )

 

 

“カルビン” は、宇宙空間でも 平気なようだし、素早く、力もあり、

アグレッシブ なので 尚更ですよ。

 

 

そんな中、検疫官・ミランダ が 1番冷静でしたが、

他の乗組員「 非情になれない 」 のが 敗因でしたね。

 

 

最後、人間( 地球 )を 嫌っていた デビッド“カルビン” と共に

地球に。

逆に 宇宙を さまようこと になった ミランダ の 絶望の叫び も切ない。

 

( 両方とも 笑ったけど )

 

でも、地球は たいして 変わらないだろうな~。

 

人間同士の争い が、人間 と “カルビン” の争い になるだけだから。

 

( 人間同士の 争いも 相変わらず 続くと思うけど… )

 

 

エンドロール で 少しだけ 流れる曲 は、結末と 正反対な? 歌詞の、


『 SPIRIT IN THE SKY 』 ( ノーマン・グリーンバウム )。

 

曲の感じと、歌詞から クリスチャン・ポップ( ロック )?みたいです。

 

 

「 僕が死んだら 聖霊に 会いに 天 に昇る 」 みたいな 歌 で、

 

天( 宇宙 ) を “さまよう” ミランダ と、

 

デビッド“自己犠牲” と、“その失敗”揶揄する 曲 の使い方

から、

( 凶暴生物と、嫌いな 地球に 落ちた = 地獄に 堕ちた ともいえる )

 

「 天国なんて無いし、あったとしても 行ける ヤツ はいない 」

 

という、監督の “人類(※)への皮肉” が 感じられます。

 

( ※ 選曲から 特に アブラハム宗教 の信徒 )

 

 

そもそも 脚本家 レット・リース と ポール・ワーニック も、

“人類の驕り” ( 人類の繁栄は 一時のもの ) と、

“人類の愚かさ” を 描きたかったんでしょうね。

 

なので 乗組員の 対応に イライラ するのは ある意味 正解。

 

それは 問題を 解決 出来ない 人類への 制作側の “苛立ち” であり、

名ゼリフ、

 

「 バカな80億人 が いる所へ 戻りたくない 」 からも わかります。

 

 

その 脚本家 2人は、

『 ゾンビランド 』(09年)、『 デットプール 』(16年)と、その続編も 書いているんで、シニカルな 作家性 なのかも。

 

 

 

見所の 火星生物 “カルビン” は、

 

前半の 手のひらサイズ の 「 薄い ヒトデ 形態 」

「 半透明 」「 平たい触手 」 で キュート でしたね~。

 

培養器 で 生物学者の 手に 「 平たい触手 」( というか 体全体 ) で

巻き付き、

ジワジワ と 握り潰す ところは なかなか 痛い場面。

 

しかも、“指を折る” おまけ付き なのも 嬉しい。

 

この “手を握り潰す” 場面 が 1番 面白かったな~。

 

しかし、“カルビン” が 大きくなるにつれ 普通の触手?が メイン に

なり、

体も 「 半透明 」 ではなくなり、黒っぽく なるのが 残念。

 

( デザイン も よくある感じに・・・ まあ、暴れっぷりは 良かったが )

 

 

あと、無重力 での 移動なのに、水中のような 移動があり、

そこも 残念かな。

 

 

大作・ジャンル 映画 だし、シニカルな 結末も 好きなので 個人的には

面白かったですね。

 

しかし、一般的には バッド・エンド なので、ちょっと ススメ辛い…。

 

でも 『 エイリアン 』、『 遊星からの物体X 』 が好きなら 楽しめるかな?