実話怪異談、 SF、 ミステリー の3冊。
「 山怪 弐 山人が語る不思議な話 」 田中康弘
山里に まつわる 怪異体験談 を取材し、集めた 実話作品の続編。
( 怪異 じゃないのもあるが… )
1作目も 読んでます。
私は 怪異や 不思議な話は 好きですが、科学的に考えたい タイプ です。
今作も、似たような 怪異談が 多く 紹介されている のですが、
発生場所、地域、人、によって 怪異や、その解釈が、異なっているのが 面白いですね。
興味深いのは 複数人で、見たり、体験する 怪異。
森で聞こえる “大きな笑い声” なんかは、ダイナミック。
あと、「 森や道で 迷う 」話は 眩惑的 だし、
山小屋 の話は ホラー映画っぽい雰囲気で、好きです。
多いのは “光球”、“火の玉” 系。
大きさも 大小さまざまで 見てみたいな~。
( これも 大人数での目撃があり、興味深い )
怪異の解釈は、狐 が多いです。 やはり “神の眷属” は 強い。
一応、狸 解釈もあるけど、少ないんですね。
京極夏彦 『 豆腐小僧 』 の、「 妖怪総狸化計画 」 を思い出しました。
普通に面白かったです。
「 虐殺器官 」 伊藤計劃
SF(・ミステリー?)作品。
9.11以降、先進国は 厳格な 個人情報認証 を構築していたが、
後進国では 内戦・虐殺が 増加していた。
米軍の 情報軍・暗殺部隊の シェパード大尉は、内戦・虐殺 に関わっているとみられる 米国人、ジョン・ポール を追うが・・・。
映画が放送されるので、読んでみました。
ポール の 内戦・虐殺 を起こす “虐殺の文法” が、
SF・ミステリー らしく?大掛かりで、動機( 目的 )も デカい。
その “~文法” の仕組みは、何となく 予想は付きましたが、
動機の方は シンプル だけど、思い至らなかったな。
「 生存 」 の安定のため、“利己”より、“利他” の方が 長期的に
有利との説明に、
「 人間は 両方の面を 持ってるよね 」 と思いましたが・・・、
“虐殺の文法” を 活かすため、と一応は納得。
シェパード は母の死の “罪” を背負っているんだけど、
任務で 赴いた地 も、“地獄” の様相で、
彼は そこで 多くの殺しの “罪” を背負う事にもなり 苦しみます。
でも、殺した人( 死人 )からは “赦し” は もらえないんだよな~。
最後、“母の死” から 解き放たれるため、「 母の詳細なデータ 」 を
見るけど、母の想い はわからない。
人の気持ちは わからないのだ。
結局 シェパード は、自分を “罰する” 方法を選びます。
その “罰” は、大勢の人たちを 巻き込むもの だけど、
その人たち も無自覚なだけで、“罪人” といえるのかも。
SF設定では、「 人工筋肉 」が、飛行機や、ポッド に利用されているけど、
筋肉の維持( 栄養とか )が 気になり そこは ノレなかったですね。
でも、結末が 好みで、結構おもしろかったです。
「片眼の猿」 道尾秀介
ミステリー小説。
道尾 作品は、『 カラスの親指 』、『 鬼の跫音 』 を読んでます。
“盗聴” を専門にしている 探偵が 殺人事件を 聞いてしまう話です。
殺人事件 自体は シンプル ですが、「 トランプ 」 を使った 謎かけ は
面白く、
思い込み を利用した 仕掛けには 騙されました。
けど、イイ話系なので、好みじゃないんだよな。
でも、つまらなくは なかったです。