タイの呪術ホラー「アート・オブ・デビル」 | berobe 映画雑感

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「アート・オブ・デビル」 (タイ・2005)

タイ の 呪術ホラー作品。

 

 

資産家の プラタン・シワヒラン に足蹴にされた 愛人が、“呪い” を

依頼したことにより 家族全員が 死亡する。

 

先妻・カマラ は、屋敷と 資産を 継いだが、“呪い” は続くのだった・・・。

 

 

 

冒頭で 先妻の娘、主人公・ナン が、長男の嫁・ブン に 拘束されるので、

呪いをかけた( 依頼した ) 人物は すぐわかります。

 

なので、展開は 予想通り に進むので、話自体は チョット退屈かも。

 

 

元凶の プラタン は、妊娠した 愛人・ブン に 手切れ金を 渡すのですが、

しばらくして 男たちに 襲わせ、動画に撮るという ゲス野郎。

 

 

前半の プラタン たちの 変死は、

幻覚 を見せたり、 クギ を吐いたり、 頭から 金属?が出たりと、

楽しいけど、

クギ は吐くところが 無いのが残念。

 

その後、呪いを依頼した ブン が、事故に遭うのが 因果だな~。

 

 

屋敷に越してきた カマラ家族 にも 変死が起き、“白髪少女の霊”

出ます。

 

次男は 大量の “ウナギ” に囲まれ( 全部 口から出た? )死ぬのですが、“ウナギ” というのが なんか タイっぽいな~。

 

 

長男も 口から 血と共に、大量の “カミソリ” を吐き 亡くなります。

『 ジョジョ 』 の、“メタリカ” を思い出しますね。

 

 

“呪い” に 気づいた 記者・ダナイナン に忠告しますが、ダナイ も“呪い” を掛けられ、被害に。

 

その場面も、足の傷から 皮下に 入り込んだ “ガラス片” が、

体を登ってきて殺す “呪い” で、

 

『 ジョジョ 』 の “ビーチ・ボーイ” や “ストレイ・キャット” を 彷彿させ、

特殊効果、演出ともに 頑張っていて、見応えがあり 楽しいですね。

 

 

気になるのが、“少女の霊” ですが、

 

最後に、その “元” がわかり、

そこから ブン“復讐心” の強さと “罪” の大きさも わかります。

 

ここは ちゃんと 示唆して いるのですが、意識していなかったので

気づかなかったな~。

 

この “元” 捜しは ミステリー要素 といえるかも?

 

 

終盤、“少女の霊” が、ブン に向け 顔を横に振ります。

それを見た ブン は、自身の “欲深さ”“過ち”“背負う業” の大きさに 気づくんだよな~。

 

もっと早く 教えてやれよ とは思うけど、子供なので ナンの弟と 遊んじゃったんだね。 ( チョット切ない )

 

 

この話は ゲス野郎への 復讐( と金 )に 執着する あまり、

ゲス野郎 よりも “大きな業” を背負う、切なくも 愚かな 女性の話なんだよな。

 

“呪い” も怖いが、“呪い” に頼るほどの “執着心” が怖いのだ。

 

 

その “呪い” を掛ける 普通の オッサンの、土着な儀式の 雰囲気は

なかなか いい感じ。

 

特に “死体” を 使うのが 興味深かったな~。 ( 伏線なのかな? )

 

 

ホラー映画本 『 21世紀ホラームービー年代記 』 によると、

作中の “呪術” は、

 

イサーン地方の クメール語・黒魔術で、 タイ語では 「 ローン・コーン 」 と呼ばれている みたいです。

 

 

タイ の映画なので、仏教的要素が 強く、そこを ある程度 意識しないと、 普通の ホラー作品になり、物足りないかも。

 

予算が 少ないからか、日本の 90年代 ホラー映画のようでしたが、

結構 楽しめました。

 

 

 

簡単に ネタバレ。

 

 

ブン の身ごもった子は、事故の時に 亡くなってしまい、

ブン は その子を “呪物?” として カマラ家 に隠します。

“少女の霊” はその子供でした。

 

ダナイ呪術師 と相打ち?で死亡。( ダナイ は 呪いで 火だるま )

ブン は墜落死、ナン は無事。