4月後半から新卒が入ってきて。
うちの部署に正式に配属になった。

リーダーさん:「そっちに新卒の子がいくから、ぴぐれっとさんが色々面倒みてあげて」
ぴぐれっと(心の声)『いや、そんなん言われても。私も皆と仕事したばっかしで。よくわかってないんだけど。』

とりあえず、彼女の分のロッカーや靴箱を確保してやる。

新卒:「ぴぐれっとさん、これはどうしたらいいんですかね。」
ぴぐれっと:「あ〜。私もこっちの仕事、来たてで良くわかってないんだよね。リーダーさんに聞いてきてみるわ」
というやり取りが多かった。

私の朝の早出はリーダーさんからの指示で別の課の応援にいくことはあったけど、自分の部署の早出にはまず呼ばれた事がなかった。

ぴぐれっと(心の声):『私が要領悪いから呼んでもらえないのかな。それとも、呼んでもシラけてしまうからかな。雑談にイマイチ乗り切れないからかな。』


部署での仕事は相変わらず緊迫していた。

箱折りの彼女が家庭の事情で度々仕事を休むことになり。
新卒の彼女が一緒に肉を捌く仕事に正式に入りだした。

新卒の彼女の指導は古参の雇用延長の女性がし、私は分かる範囲内で教えられる事は教えた。

新卒の彼女はゆっくりだが、確実に仕事を覚えてきているようだった。

私は私でいっぱいいっぱいで。落ち度がないように事前に要る容器を洗って用意したり。氷を用意したり。自分の捌いた肉に不備がないか真剣にみるように神経を使った。

自分の担当以外の箇所も覚えたかったが、まず人の作業を見てその通りにマネすることができない(ミラーニューロンの働きが弱い)
何度か教えてもらったこともあるが、1日の捌く頭数が多くて教える時間が取ってもらえなかったり。

そんな中、新卒の彼女は見込みあると思われたのか。
私より色んな仕事を教えてもらっていた。
何故か私は呼ばれない部署の早出の作業にも彼女は加わり。
夕方の検品・箱詰めの作業も、初めは私が彼女に教えるようリーダーさんから言われて分かる範囲で教えていたが。箱詰めの作業も彼女が入ったら必然的に人が足りている感じで。
私は容器洗い、冷蔵庫掃除などの雑用にまわるようになった。
部署内でアウェーになっている空気はひしひしと感じていた。


好きこのんで雑用をしていた訳ではないし、雑用でも確実にやっていたし、皆とする作業から逃げていた訳ではないのだが。
私が何もしてないように言われる(給料泥棒のごとく)のは心外だった。







新年度がはじまると。別部署に異動が2人。雇用延長で定年すぎてる人たちが今年次々やめる予定で、人が足りないということで。
今まで単独作業をしてた場所から9人体制で作業する場所に配置替えになった。
実はこの時、大人数の中に入ってする作業に不安を覚えて、リーダーや係長に訴えたのだが。
リーダーさん:「あちらが人数が不足するから、◯◯さん(前々記事の箱折りの彼女)にぴぐれっとさんを連れて来るように言われたのよね」
ぴぐれっと:「いや、でも彼女は私を嫌っているんじゃ…?今まで冷たい態度とられてたし。…どういうつもりなんですかね?上手くいくと到底思えないんですが」
リーダーさん:「向こうから呼んでるから、大丈夫でしょ。やるしかないよね」


こわごわ皆の中に入って作業する。肉を整形していく作業だが。
材料の形を覚えられない。
手取り足取り教えてもらう。

◯◯さん:「ぴぐれっとさん、そうそう、うん、上手〜。」
ぴぐれっと(心の声):『つい3日前までこちらを睨みつけていたのに…何この変わり様。逆に怖いんだけど。』
ラインの一番最後にいたので、肉を冷やす氷の準備とか、容器の準備もしないといけなかった。
とにかく、言われたことは、その日にメモして。
肉の形とかも目に焼き付けて、図式化してメモした。空間感覚が弱いので、位置が変わると同じ形に見えなくて。なかなか咄嗟に捌くのが難しくなる。

雇用延長で働いている年配の女性には、細々と指導された。とにかく気が利かないと言われて。
容器の洗浄や備品の持ち出しなど、やるのが当たり前みたいな雰囲気で。
ちょっとでも、至らない点があれば、すぐ「ぴぐれっとさん!」と叫ばれ。

とにかく、皆の前で恥ずかしい思いをしたくなかった。
備品などは言われる前に事務所から貰い受けて。
容器の用意も朝早く出てしたり(サービス残業が慣例となっていた)

気づけば、本業を覚えるより雑用係のようになってしまい。皆も私が雑用するのが当たり前と思っているようだった。

今思えば、場の空気壊したくない、使えないと思われたくなくて。
変に女性に対して媚びへつらったことがいけなかった。格下に見られたのだ。
目を見てイヤなことは断れば良かった。


そんなわけで部署3でも少し浮いた状態になってしまっていた。

丁度その前後、社員食堂の女性が声を掛けてきた。
私が親しみやすそう(挨拶をきちんとする?)とかで声を掛けてきたみたいだが。
ライン交換したその日の夜ゴハン食べに行こうと言われ。流石にビックリして断った。

ライン交換したら、食堂の人間関係の事で色々話してきて。
社員のプライベートな事も色々聞かれたりしたけど、そもそも知らないし。
正直、ちょっと距離が近すぎて警戒した。

別の日にファミレスにゴハンに行く事になった。
そこで彼女から、食堂での仕事が8月いっぱいで会社都合で打ち切りになる、こちらの会社に移りたいんだけど。と言う話を切り出された。

人脈を作る為に私に近づいてきたのかと、利用された感じでガッカリした。

イラっときたので
①見た目皆と仲よさそうに見えてるかも知れないが、色々ある←実際そうだったし
②私自身発達障害を持っていて、人との意志の疎通が難しい
③いったいどういうつもりで声掛けてきたのか?人脈を作る為に私に近寄ってきたのか?
だとしたら①、②の理由で見当違いである

ということを言った。

彼女は、そういうつもりはない、ぴぐれっとさんをダシにして会社に入るつもりはないと言ったが。

その後、私から休日に夕飯に誘ったが、当日の昼に彼女の子供が熱を出したとかでドタキャンになった。

それから3日後、ある出来事→〔現〕つくづくありえんわ が起き。

食堂の新しい委託会社が9月からだったのでそれまで行かなかった。

それから彼女とも何の音沙汰もなく。

9月に入った委託会社に前の食堂にいた女性2人がいて。
「ぴぐれっとさん、例の彼女、10月からそっちに働きに来るってよ。…気をつけなさいね。私達も他所で色々悪い噂流されていたから。」とクギを刺されたが。

そもそも、私が怒っていたのは彼女だけじゃなく。食堂の従業員さん全員に怒っていたし。
自分の予約していた定食がなくて、他の定食で安直に賄おうとしていたけど、私がそれを取ると、別の人が食べれない可能性があったから。
それと、ゴハンが炊けてなかったということが一度だけではなかったこと。店長さんがヘラヘラしてたこと。早く仕事に行かないといけなくて、待ってられなかったこと。

それで。上記の旨を伝えるとともに。
「彼女とは8月後半から全く音沙汰ないし、そちらのことも何も聞いていない。利用されたのかな?と思うが。もう関係ないし、そういう情報ももう入れてもらわなくていい。私は今まで通りゴハン食べに来るので」と言ったら黙った。

実際、10月から彼女が入社してきたが一度も話すことはなかった。