新年度がはじまると。別部署に異動が2人。雇用延長で定年すぎてる人たちが今年次々やめる予定で、人が足りないということで。
今まで単独作業をしてた場所から9人体制で作業する場所に配置替えになった。
実はこの時、大人数の中に入ってする作業に不安を覚えて、リーダーや係長に訴えたのだが。
リーダーさん:「あちらが人数が不足するから、◯◯さん(前々記事の箱折りの彼女)にぴぐれっとさんを連れて来るように言われたのよね」
ぴぐれっと:「いや、でも彼女は私を嫌っているんじゃ…?今まで冷たい態度とられてたし。…どういうつもりなんですかね?上手くいくと到底思えないんですが」
リーダーさん:「向こうから呼んでるから、大丈夫でしょ。やるしかないよね」


こわごわ皆の中に入って作業する。肉を整形していく作業だが。
材料の形を覚えられない。
手取り足取り教えてもらう。

◯◯さん:「ぴぐれっとさん、そうそう、うん、上手〜。」
ぴぐれっと(心の声):『つい3日前までこちらを睨みつけていたのに…何この変わり様。逆に怖いんだけど。』
ラインの一番最後にいたので、肉を冷やす氷の準備とか、容器の準備もしないといけなかった。
とにかく、言われたことは、その日にメモして。
肉の形とかも目に焼き付けて、図式化してメモした。空間感覚が弱いので、位置が変わると同じ形に見えなくて。なかなか咄嗟に捌くのが難しくなる。

雇用延長で働いている年配の女性には、細々と指導された。とにかく気が利かないと言われて。
容器の洗浄や備品の持ち出しなど、やるのが当たり前みたいな雰囲気で。
ちょっとでも、至らない点があれば、すぐ「ぴぐれっとさん!」と叫ばれ。

とにかく、皆の前で恥ずかしい思いをしたくなかった。
備品などは言われる前に事務所から貰い受けて。
容器の用意も朝早く出てしたり(サービス残業が慣例となっていた)

気づけば、本業を覚えるより雑用係のようになってしまい。皆も私が雑用するのが当たり前と思っているようだった。

今思えば、場の空気壊したくない、使えないと思われたくなくて。
変に女性に対して媚びへつらったことがいけなかった。格下に見られたのだ。
目を見てイヤなことは断れば良かった。