
「補助金とか、助成金とか、何かもらえるものはありませか。」
スタートアップの時だからこうした制度を有効に使いたい。
そう思うのは人情です。制度としてあるのですから思って当然です。
しかし…心の中で思います。「もらう」という発想はいかがなものでしょう。
30年の事務所経営で、さまざまなスタートアップをご支援してきました。
親・兄弟から借り入れをして立派なスタートを切った会社もありました。
しかしどうでしょう。それらの会社はその後、どうなったか…
成長した、成功した、という言葉を掴むことは悉くできませんでした。
逆に、当てにしていた何方からも出資してもらえなかった、
金融機関からも借入れできなかったというスタートアップがありました。
むしろこの例が一般的です。その中で経営を始める人たちは、どうなるか。
すべてではありませんが、金融機関が貸したくなる存在へと成長します。
しかしそうなったとき、実際に借入を起こす経営者は稀です。
歯を食いしばって借入れしなくてよい経営体質を作り上げるからです。
スタートで美味しい思いをするか、悔しい思いをするか。
後にはその反対になるのですから、足して2で割ればどちらも同じこと?
数式ではそうなりますが、心持ちはそうとはなりません。
人間は、常に今生きている、いまこの時の心の状態がすべてです。
設立して何年も経ってから、心が委縮するような経営は、
決して選択してはいけないと断言できます。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
かつての日本にはそういう哲学がありました。
スタートアップも同じことです。
ところが世の中は不思議なもので、
「出してあげるよ」という親兄弟が一定数存在します。
お祖父さんお祖母さんの時代に、日本は豊かになったので、
今後もこのような資金援助は続くでしょう。
援助を受けた方は、算式による法則に陥る恐れがあることを意識して、
経営に当たりましょう。
甘い汁を吸えない環境にいる人は、スタートアップしてよい人です。
今は苦しくとも、大きなチャンスが待っています。
そのように信じる力を鍛えつつ、人生を事業にとことん掛けてみましょう!
また、同じ「出してあげるよ」なら他人に言わせて、お力を借りましょう。
「ある時払いの出世払いでいいよ。」そんな言葉もありました。
出資する側も、タダであげるつもりなどありません。
自らの眼力を試すのです。その期待に何としても応えなければ…
受取る側にも責任感が芽生えます。よし!この方の期待に応えよう。
絶対にガッカリさせるものか!その誓いが経営力に転化します。
そんなことで、補助金、助成金は、親兄弟のお金のようなものだと、
山下事務所は考えます。そう思えば国家というのは実にありがたい存在です。
小さく弱い存在だからと言って、子どもを甘やかしてもろくなことになりません。
本気で獅子を育てるなら、
千尋の谷に突き落とすくらいの制度があってもよいのかな。
ちょっと厳しめですが、そんなことも思います。
輝く未来を創るには、企業経営者を育てることが最も有効な道です。
どうしたら未来の扉を開く経営が掴めるか。
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