飯塚毅先生は、平成2(1990)年10月にニューヨーク大学で、

「監査の新時代と日本の会計制度」と題した講演を行いました。

戦争に負けた日本を、飯塚先生はどう見ていたか。それを知ることができます。

「日本は第二次世界大戦に敗れ、アメリカ合衆国のマッカーサー元帥の率いるGHQの支配下に立つことになった。これは日本国及び日本人にとっては、非常に幸せなことであった。その理由は説明するまでもあるまい。日本はGHQに支配され、非常に多くのことをアメリカ合衆国から学ぶことによって、今日世界の経済他国となり得たのである。」

『TKC基本講座』462頁

いま時の元気の良い声から聞こえて来る国家観とは少し違うことがわかります。

この思考と事実を踏まえなければ、

今とこれからを正しく思い描くことはできません。

 

先生は、こうした大前提から、監査の新時代とは何かを、

先進国に向けて展開していくわけですが、

その内容については、また別の機会に譲りたいと思います。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

『TKC基本講座』では「孤立性の排斥」という感が方がとられています、

(第5班 394頁)

「一人は全員のために、全員は一人のために、との理念を実践する集団」

(基本理念5)なのですから、当然といえば当然です。

では「孤立性を排斥」するためには、どうしたらよいのでしょう。

「第1に、支部の先輩から「TKCシステムと事務所経営について学ぶ」

「第2に、(株)TKCの設立とTKC全国会結成の経緯を資料で調べ先輩に聞く」

「第3に、SCG(TKCの営業担当)に第1、第2を同じく訊ねよ」とあります。

すると、どうなるか。純粋な人であればTKCの進む方向がわかってくのです。

わかるようになることで、自分の描いている事務所とのギャップに気がづきます。

純粋であれば、そのギャップはなぜ生まれるのか、という点に想い至ります。

そしてまた先輩やSCGに聞く。やがてその違いは、

TKC創業者でありTKC全国会初代会長であられた飯塚毅先生の自己探求と、

自分の人生観の差であることに気づくわけです。

この瞬間の感動は、今でも鮮明に残っています。

幸いにも雑念に侵されることなく、一直線に進むことができました。

先輩方には「彼はミスターTKCだ!」などと励ましていただきました。

 

 

さて、人生観の差に気づいたら、道はここから3つに分かれます。

Aコース)ギャップの無い人は次のステップへ進んでください。

Bコース)ギャップがある人はそれを埋めてください。

Cコース)どうしても埋められなければ、

      あわてずに長期計画で自己探求の生活にお入りください。

 

要するに、TKC会員には、この3通りがいるということですね。面白いです。

同じように、事務所経営でいえば職員さんにもこの3通りがいるということです。

ただこの3通りは純粋な意思を持った人がたどり着く分かれ道ですね。

求めていないい人に、この別れ道はやってきません。

それをお釈迦様は「ただし痴迷無智(ちめいむち)の者を除く」と仰ったそうです。

飯塚毅先生は、この言葉を研修等で盛んに使っておられました。

 

事務所の願いは、『自己探求』を関与先と読めるようになることです。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

波長が合うって、理屈ではできないことですね。

波長を出す側がいて、それをキャッチする側がいる。

キャッチする側が優秀だと、波長は直ぐにキャッチされて音声が届く。

波長を出す側は、四方八方に同じ波長を出しています。

ですから、その音をキャッチできるか否かは、受信者にかかっているのです。
 

そんなこと言わなくても、短波の受信を楽しんでいた人たちには常識でした。

いまは(とっくの昔から)、自ら周波数を合わせなくてもラジオは聞けます。

努力がいらなくなったわけですね…それしても短波の受信は刺激的でした。

「こちらは、モスクワ放送です。」

通る声で正確な日本語をモスクワのアナウンサー話す。

この音をキャッチしただけで、大感動!大興奮!転げまわって感動しました。

 

努力がいらなくなることが、 いかに不幸か…
(短波放送の受信が努力になるのかわかりませんが(笑))

いま、日本にいる私たちは、いかに努力しないか、そんな環境にいます。

電波をキャッチしなければならない側が、

キャッチしろよ、させろよと主張する社会になりました。

宇宙の法則からはずれた思想が、社会を混乱させているといえそうです。

さまざまな社会の混乱が起きていますが、

波長をあわせることで繋がる喜びも無くなっているように感じられます。

「合わせらないのは受信者の問題だ…」が常識だった時代から、

「音が聞こえてこないのは、発信者の問題だ!と変わってしまった社会。

 

アナログ時代を生きて来た人から見ると、世の中、相当変わってしまいました。

この有り様を捉えると、これまでこちらが合わせることが当たり前だったのに、

便利になった今では、こちらに合わせろでよいことになったわけです。

便利というのは、そういう価値観を造っていくわけです。

 

個の都合ですべてが決まっていく。

1億の人がいたら、1億の意思決定が実現する社会。1億の都合が成り立つ社会。

どんな社会でしょう。聞こえはよいですが、想像ができません。

その昔、カオスという言葉が流行りました。

社会の混乱はどんどん激しくなり、いまではVUCAなどといいます。

80億の民がいて、80億の意思決定が成り立つ社会?

そんな社会を目指しているのがVOCAの正体かもしれません。

予測不能な社会を生み出しているのは、私たち自身であるという仕掛けです。

なんだか罠にハマっているかのような導きです。いったい誰の導きでしょう。

 

そうした社会にあって、中小企業においては、
バランスシートを軸に経営してくことが、ますます重要になっていくでしょう。

指標がなくなる社会が来ているからです。何が本当かわからない。

不透明、アンバランスな社会で、如何に経営と心身のバランスを保つか。

容易なことではありません。しかし、であるがゆえに、

これからの中小企業は、社会の安定性を維持する砦になるでしょう。

大きな組織を安定させて社会を維持させるのではなく、

小さな組織が、折り重なって社会を安定させる社会の幕開けです。

 

たとえば政治の舞台も、昨年の衆議院選挙から、その流れははじまりました。

とはいえ政治が安定するかは別の話しです。

国内経済の主役は、政治家でも官僚でもなく、

中小企業経営者だと位置づけているのが、山下明宏税理士事務所です。

 

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いつもお読みいただきありがとうございます。

 

経営支援セミナー2025まで、あと2か月余りとなりました。

ここからの2か月はあっという間。気を入れて準備を進めてまいります。

 

中小企業経営の今後の最大の課題は、時代の速度に遅れない経営力です。

そのためには、自らの経営観を一変させなければなりません。

今、上手くいっていない経営ばかりが問題先なのではありません。

いま良い経営、上手くいっている経営も変化させなければならないのです。

 

例えば今年の春、弊社は30周年を迎えましたが、

「これまでの30年とこれからの30年」をかかげ、節目の日を目指しました。

意識できた人と、できなかった人。

まだこれからだと心している人、まあこの程度でよいだろうと考えた人。

それぞれの思いで、節目の日は飾られました。

満開の花を観たいというのは人情です。

しかし自分も世の中という樹木に咲く一輪の花だと思える人は稀です。

 

関与先の経営をご支援する立場をいただいている私たちです。

自分がその花の一輪だと思えるか、思えないかが勝負でした。

人に見られる美しさ、人が見たくなる輝きをはなってこそ、

支援業務は成り立ちます。

 

30周年の行事を無事に終え、次の30年への船出を開始しました。

そのとき、振るいをかけて変化を意識していただきました。

こうした鍛錬が、組織を浄化させます。

「目に見えない貸方が目に見える借方をつくる」

これを教えてくれるのがバランスシートです。

何度も伝えていることですが、個人レベルで理解するのは至難のようです。

目に見えない心が、目に見える容姿を造るんだよ。

人に言っていることは、自分に言っていることなのだ。

つまりお客さまは自分の鏡なのだ!

そうした境涯に辿り着くために、事務所では基本講座の輪読を実践します。

 

今回の「経営支援セミナー2025」

事務所が次の時代に向かっていることを、例年以上に感じていただます。

参加された方は、同じ波に乗ることが容易になることでしょう。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

山下明宏 先生
 

こんにちは。
7月は過去最高の暑さでしたが、

8月に入って今度は大雨被害が出ております。

先日「稼ぐ力は会計で決まる」を読み終えました。
いくつか印象に残った文章等をお伝えします。

1 利益が出たら節税より内部留保
  当事務所でも、節税ばかり言ってくる社長さんがかなりいます。

  それを言わなくて 納税も仕方ない、と言う関与先は

  発展し良い業績が出ております。
  節税するため資金を流出させてしまうことは、内部留保がたまりません。
  自己資本比率を50%以上にする、という目標は大切と思います。
    事務所は、7年6月末で45.5%です。

2 借入金が多すぎ
  「借金も実力の内」、確かに私も以前は使っていた言葉です。

  コロナで借入に対する抵抗がなく、

  借りるだけ借りる、という社長が急激に増えてきました。
  借金して設備投資することは、B/Sの横回転になっているのですね。

  設立5年目ぐらいまでは仕方ないかもしれません。
  自己資本比率を高めて「縦回転」に持っていく、
というのは

  説得力があって面白い表現だと感じました。

  当事務所もそこを目指していきたいと思います。     

3 中小企業は「三方よし」のスタンスが大切だ
  これはTKCの「自利利他」と同じなのかなと思います。

  社会的責任を果たすことが求められており、

  経営者もそこを自覚して経営していくことが大切と強く感じております。 
  従業員を雇い、給与を払い続ける、従業員の家族の暮らしを支える、

  つまり会社を潰さないで継続すること、ということには、

  私も全く同感でございます。

4 上記1,2,3の根本には「会計力」があるので、会計力をつけることが大切
  P/LよりB/Sにより重点を置いて経営していくことが大切ですね。

  巡回監査等で企業の会計力を高めることが、

  我々TKC会計人が求められているということですね。
  企業の、過去の蓄積を表すのはB/Sですので

  「美しいB/S」になるよう頑張っていきたいと思います。

5 最後に、井原西鶴の「日本永代蔵」の話しも読みました。

  良かったです。
  そして「得」から「徳」に転じる経営 → 

  利益から税金を払った後に「徳」となる。

  この言葉は最高でした。
  目先の事でなく10年、20年の戦略を立てて

  経営していくことが大切と思います。
    
  先生の深い知識とNMフォーラムの時に感じた

  「先生の情熱」を感じて感動しました。ありがとうございました。
  私も頑張っていきたいと思います。今後もご指導よろしくお願いします。
  
  先生の事務所の益々のご発展と先生のご健勝を心から祈念申し上げます。

 

仲間のありがたさを感じます。

先日も、あの頃の勢いで事務所経営をやっているか?!

それを確認しに来られた会員が2名おられました。

「何も変わっていない!」

「ということは進化しているってことですよね!!」と、

大変喜んでお帰りになりました。

当時の姿を皆さん覚えていらっしゃいます。

あの頃の仲間がいる。それが希望です。

長文の感想をくださる方、事務所に確認しに来られる方。

ともに進化しているから、アクションが起こせるのです。

原点を持っているもの同士の強み。

この出版で確認することができました。

 

巡回監査を何十年もやり続けてきた事務所が掴んだ会計の極意です。

中小企業経営者の方は、どうぞ、きっとお手にお取りください。

会計の極意は経営の極意。

 

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

『大事に臨んでは落ち着け』

 

「消極的に思考すればするほど、
精神は統一を失ってとうてい正確な判断を得られない。
『大事に臨んだ時はまず落ちつけ』」という諺(ことわざ)がある。

否、大事に直面した時はもちろん、
どんな小事細事にも、常に虚心平気の心的態度で
物事を考察すべきが絶対の真理である。

関係のないことだと、
自分でも感心するような名案や工夫が出るが、
わが身に直接に降りかかった問題だと、
よい分別が出にくいのも、
その時の心的状態が
すこぶる大きい関係をもっている証拠である。

 

― 中村天風 ―  思想家 

            1876年7月20日 ‐ 1968年12月1日  

 

ピンと来ない人は、そうした環境に身を置いていない人だ。

毎日、緊張感のある場に身を置くこと。

今日は、どこが戦いの場所なのか。

朝その確認をする習慣をつけよう。

 

― 経営マインド 311  ―

 

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お電話によるご相談は 03-5925-2205
担当 : 総務 山下がお受けいたします。
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柳広司作『シートン探偵記』(文春文庫)を土台にした芝居に、

中学時代の同級生が出演するというので、応援にいきました。

シートン動物記といえば『狼王ロボ』を国語の教科書で読んだ人もいるでしょう。

今回、取り上げられた作品は以下の4作。

 

・「三人の秘書官」

・「密室の牛小屋事件」

・「高級猫失踪事件」

・「カランボーの悪魔・殺人事件」

 

芝居と映画は、短編小説に限る。

そんな持論がいつの間にかできてしまいましたが、

ここに挙げた4作品も、もちろん短編。

だから台詞が丁寧に織り込まれていました。

これだけ深い作品を演じているのに、あっという間に興行は終わります。

役者という家業の厳しさを感じます。

しかし役者は食えないことを理由に廃業しません。

細々とでも、いつオファーが来るかわからなくても、

仕事があり続ける限り、役者です。仕事への愛で一杯です。

わが職業を生き甲斐にしている人の強さを彼から教わっています。

 

「野生動物は、嘘をつかない。だが人間は…」

自然に対する畏敬と人間の愚かさを、巧みに描いた原作を、

みごとに芝居に仕上げた今回の作品。

次回上演の際は、ぜひご覧になっていください。

 

今週もお読みいただきありがとうございました。

 

プレー前に、感性を研ぎ澄ますひととき。

この時間を持つところからゴルファーの進化がはじまります。

早めに着いて、パットやドライバ-。バンカーにアプローチ…

そんな練習をしてもよいのですが、それより大事なのは心のメンテナンスです。

 

ドライバーで気持ちよく250ヤード飛ばすのも1打ですが、

1ヤードのパターを外したら2打になってしまいます。

いうまでもありませんが、それがゴルフ。

ですから年齢によるプレーの変化だけでなく、

その日の体調、コースのコンディションなども観察して戦略を練る…

そんな楽しみを繰り返せるのがゴルフゲームの面白さです。

 

先輩のそんな教えに従い、今回は、スタートホールへ向かう前に、

ラウンジで、ゆっくりとコーヒーを楽しんでみました。

おかげさまでゴルフ場の空気を目一杯に吸い込みました。

そしてこのゴルフクラブの文化を共有した気分になれました。

なるほど、何に時間を使ってスタートホールに向かうか…

このゆとりが大事だなと、感じました。

 

経営者がゴルフを愛好する理由がまた一つ分かったみたいな気がしました。

考えてから動く。感じてから動く。経営に重なる思考と心。

慌てない。時間に余裕を持つ。そしてゆったりと今日の一日を準備する。

ゴルフで性格がわかる?といいますが、同伴者のプレースタイルで、

P/L思考か、B/S思考かが感じられるようになりました。

ということは、ゴルフを一緒に続けることで、

思考を転換する機会を持っていただけるかもしれません。

楽しく遊びながら、いつの間にか思考が転換していく。

これができたら最高ですね。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

法事に参列できなかった叔父と伯母から電話が入りました。

「帰って来たら、必ず寄ってください」と。

父のすぐ下の弟です。今年87歳になりました。

まだ歩けますが、足が効かなくなりました。

足が弱ると頭にも影響がでるようです。

入歯のかみ合わせも合わないようで食事も難儀しています。

「年は取りたくない…」を繰り返していました。

気は確かですが、体が効かない。その苛立ちとの戦いです。

医者からは、奥さんがおおらかになることですよと指導されているとか。

年を取ることは、そこまでどんな心を作ってきたかが試される場のようです。

「年を取らないという気持ちで若い時を過ごしてはダメですね。」

叔母がそんなことを教えてくれました。

峠を越えて、これからの30年。坂を下り続ける心構えをいただきました。

 

叔父叔母に会う前に、離島から戻ってきた従弟家族と、

上海から戻ってきた従弟にも会いました。

それぞれの道で、出世街道を歩んでいる二人の充実した会話。

社会で勝っている人の着眼や思考を共有させていただきました。

兄弟の仲の良さが源だなと感じました。

お子さんたちが、新宿、渋谷のエリアにいることも判明。

ご縁が深まることを祈り、前の日の飲みすぎを忘れて盛り上がりました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

「事実を追うだけの歴史家には、人間の心は描けません。」

「小説家だからこそ、描ける歴史があるわけです。」

ある哲人の言葉です。本当にそうだな…

今、そんな小説に出会い、読み込んでいます。

早く読めない、斜めに読めない、流して読めない。

ピンセットで活字を一つひとつ拾うように読んでいます。

今日はここまで。本を閉じて翌日になると、数頁戻ってからまた読み進める。
前日までのおさらいをしてから、新たな行に入っていく。
久しぶりにそんな読書を楽しんでいます。
税理士の世界では、とにかく証拠が重んじられます。
「事実の認定は証拠による。」刑事訴訟法第317条の文言です。
この文言に従い、証拠集めにどこまで集中するか。
これが事務所の存在価値を決めていくという紛れもない前提です。
しかし関与先の証拠をどれだけ積み上げたとしても、
その経営の実態に迫ることはできません。誰の主観なのか。
そこを捉えていかなければ、証拠を本当の証拠にしていくことはできません。
そこに巡回監査の本質があるのです。

証票は単なる事実を表しているに過ぎません。
その証拠から真実をひも解くのが、税理士の使命です。
税理士だからこそ描けるのが、当該企業の経営像なのです。

すべては中小企業の「存続と成長と発展」のため!
いつもお読みいただきありがとうございます。