残念ながら、ジュースやスポーツドリンクなどの
飲料水によって、むし歯が多く発生していることが
問題になっています。
いま、お子さんにどんな清涼飲料水を飲ませて
いますか?
運動後の水分補給に飲ませているのはジュースですか、
それともスポーツドリンクですか?
ジュースや炭酸飲料水などには1缶当たり
28~42グラムの砂糖が入っています。ちなみに、
成人の1日の砂糖許容量は30グラムです。
むし歯の原因として砂糖も心配ですが、問題は飲料水の
酸性度にもあります。
しかも、このような飲料水の多飲によるむし歯は
若者にも多くなっており、さらには生活習慣病の要因に
なることにも注意が必要です。
2) スポーツドリンクは酸性度も強い
歯が溶け始める限界の「臨界PH」は5.5~5.7で
(中性は7.0)それ以下になるとエナメル質の
カルシウムなどのミネラル分は溶け出していきます。
市販の清涼飲料水の平均PHは炭酸飲料水が最も低く
3.03で、果汁飲料は3.47となっています。
ちなみにPHは数字が小さいほど酸性度が強くなります。
スポーツドリンクの砂糖含有量は18グラムとやや多め
です。しかもPHは3.0と酸性度も強く、
頻繁に飲ませると歯を溶かし、むし歯をつくる原因に
なってしまいます。
以前、来院した大学生で、講義を聴きながら
スポーツドリンクを少しずつ飲んでいてむし歯ができた人
がいました。
また、中年の方で健康のために、朝晩ウォーキングを
していて、その際スポーツドリンクを持ち歩いて
飲んでいてむし歯ができた人もいました。
この様に、少しずつでも頻繁に飲んでいると簡単に
むし歯になってしまいます。
お二人には、水かお茶に変える様にアドバイス
しました。
子供の場合、だ液の分泌量は成人より少なく、
酸を薄める能力(緩衝能力)も低いので、口の中の
酸性度はますます上昇し、むし歯になりやすくなります。
就寝中は、だ液の分泌量がさらに低くなるので、
寝る前の清涼飲料水の摂取は特に控えるように
しましょう。
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