含んでいてねばねばしています。
健康な成人1日当たりの総分泌量は1~1.5リットルで、
何もしないとき(安静時)の量は1時間に約30ミリリットルです。
睡眠中は、8時間に20ミリリットルぐらいしか
分泌されません。ですから睡眠中は、だ液の洗浄作用が
働きにくくなります。睡眠前のブラッシングが不十分だと
むし歯や歯周病にかかりやすいのは、この為です。
食べたりおしゃべりをしたりして、だ液の分泌を刺激
すると、反射だ液といって500ミリリットルほど出ます。
成分はおよそ99.2~99.5%を水分が占めます。
残り0.5%の固形成分には、アミラーゼやリゾチーム
などが含まれています。
だ液の機能
◎ 潤滑作用
・粘膜の表面を滑らかにして、飲み込みや
発音機能を円滑にする。
・砕かれた食べ物を集めて塊にし、飲み込み
やすくする。
◎ 溶媒作用
・味を感じさせる物質は、だ液に一度溶けてから
味蕾と反応する。
・精神的ショックなどで、だ液の分泌量が減れば
特に固形物の味が分かりにくくなり、食事は
砂をかんでいる様に思える。
◎ 洗浄作用
・だ液の流れによって口腔内の食べ物のかすや
細菌、異物などを洗い流す。
◎ pHの緩衝作用
・だ液は食べ物の表面でpH(ペーハー)を調整し
口腔や食道粘膜を保護する。
◎ 歯・粘膜保護作用
・エナメル質表層の耐酸性を上昇させる。
また、カルシウムとリンの働きでエナメル質を
だ液に溶けにくくしたり、生えて間もない歯の
エナメル質を成熟させ、むし歯になりかけた
部分を再石灰化させる。
◎ 口腔粘膜表面に吸着して防水膜として働く。
・物質の浸透性を調節する。
・乾燥や化学物質の刺激、細菌の酵素などから
保護する。
全身に関係するだ液の機能
◎ 化学的消化作用
だ液アミラーゼ(プチアリン)は、でんぷんを
デキストリンや麦芽糖の状態にまで分解する。
◎ 抗菌作用
ペルオキシダーゼやリゾチーム、ラクトフェリン
分泌型抗体などのだ液中の抗菌物質が
抗菌作用を発揮する。
◎ 内分泌作用
だ液腺ホルモンのパロチンは、歯や骨の
発育を促進させる。
◎ その他
発がん物質の働きを抑える。
だ液には多くの働きがあります。病気や高齢の方で
だ液の分泌量が少なくなった場合は、人工だ液とか
ありますので、歯科医院で相談してみましょう。
鼻から呼吸しないで、口を開けて呼吸すると(口呼吸)
口の中が乾燥して、むし歯や歯周病にかかりやすく
なります。気をつけましょう。
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診療時間:9:00~18:30(詳細)
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