前回から、モロッコの家庭風「鶏肉と野菜のクスクス」の作り方を」紹介しています。
 
初めての方にもわかりやすいよう、大事なポイントをおさえて書いています。
 
現地で食べた味をもう一度!という方は、是非トライしてみてくださいニコニコ
 
 
さて、下準備ができたら、いよいよスープをつくっていきましょう。
 
ちなみに、クスクスのおいしさのポイント合格は、
 
①ダシのきいたスープ 
②くたくたに煮込んだ野菜 
③クスクスの程よいつぶつぶ感 
 
だと思うのですが、中でもスープは、特においしさを大きく左右する気がします。
 
といっても熟練のテクニックはいりません。
ダシの元となる調味料と具をよく炒め、じっくり時間をかけて煮込めば大丈夫ビックリマーク必ずおいしいスープになりますよ。
 
そして、ここで登場するのが、オリーブオイル。
 
スパイスと同じ、いやおそらくスパイス以上に?モロッコ料理に欠かせない調味料です。
 
 
こちらはモロッコ産のもの。
見たとおり、この上なく質素極まりないペットボトル(割と薄手笑い泣き)にボトリングされております。
でも風味と味は最高。
個人的に、モロッコ産のオリーブオイルは世界一お気に入りです。
 
完熟オリーブで作られているので、まろやかな旨味があります。
モロッコ産が日本で手に入らなくても、スペイン産やイタリア産のオリーブオイルで十分です。
 
大事なのは、サラダ油などではなく、オリーブオイルを使うこと。
オリーブオイルの旨味のおかげで、おいしいスープになります。
 
そのオリーブオイルで、まずは中火で玉ねぎを炒めていきます。
 

 

 

 
 
玉ねぎが透き通って、しんなりし始めてきたら、鶏肉を加えて皮目から焼きます。
 
このあと煮込むので、ここでは表面の色が変わればOK!

 

 

 
鶏肉にオイルが回ったら、肉にまぶすようにして、準備していたスパイスを加えます。
 
オイルでしっかり、スパイスの香りを引き出します。
 

 

 

 

スパイスを油でよく炒めて、鶏肉の表面が焼けたら、ひよこ豆、かぶるくらいの水を加えて煮立たせます。

 
 
 
ここまでくれば、ひと息入れます。ふー!(笑)
 
そうそう、ひよこ豆は、乾燥のものを洗って一晩水につけておいたものです。
 
浸水させたひよこ豆が余ったら、密閉できるビニール袋に入れて冷凍もできます。
 
煮えるのも早いので、ひよこ豆を水に浸けるときは多めに浸けておき、半分を使って半分は保存してます。
 
 
 
ちょっと水分補給などして、サイドメニューはどうしようかな〜など考えたりしながら、野菜たちを水にドボンと放り込みます。
 
 
 
このやり方は、モロッコだけでなく他の国地域でも見かけました。
 
乾燥地域で採れる野菜は水分が少ないので、料理する前に水に浸けておくことでみずみずしくなるみたいです。
 
日本の野菜はもともと水分が豊富だからあまり変化ないかもしれないですが、使いかけの野菜などは乾燥が進んで水分が抜けているので、この方法が有効な気がします。
 
さあさあ、お鍋からいい香りがしてきました。
 
でも、そういえばまだ、あの子たちが登場してないですよね?
 
主役級のはずですが、どこにいるんでしょうね?
 
そう、この時点で、まだクスクスを袋から出してもいないのですね。
 
クスクスは、一つの工程が終わって次へ進む間の時間に、次に使うのはこれ、次はこれ、と出していっても十分間に合います。
 
そのかわり時間は必要ですけどね。
 
こういう料理中の時間の過ごし方から、自然と心のゆとりも生まれる気がします。
 
次回はいよいよ、主役のつぶつぶちゃんが登場します!