ベンゾバディで、レディガガで検索して出てきた線維筋痛症に関する記事。

 

 

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痛み/不眠症/倦怠感/痒みの仕組み ― グルタミン酸とヒスタミン ④

2017年12月14日投稿

 

 

ヒスタミンレベルの上昇

 

 

ヒスタミンもまた、グルタミン酸と同じようにストレスによって放出され、線維筋痛および慢性疲労症候群/筋萎縮性脳脊髄炎患者において上昇が見られる興奮性神経伝達物質です。ヒスタミンは免疫系、皮膚、消化管に関与していて、覚醒、血圧、満腹感などの脳機能に大きな役割を果たします。

 

 

ヒスタミンはマスト細胞と呼ばれる免疫細胞に含まれています。マスト細胞は、アレルゲンまたは免疫系ストレッサーのような様々なシグナルに応答してヒスタミンを放出します。マスト細胞は主に視床下部(hypothalamus)のとなり、視床(thalamus)に多く存在し、この領域は睡眠 - 覚醒の中枢センターです。

 

 

マスト細胞が脳内で高レベルのヒスタミンを放出すると、そのシグナルを視床下部が受け取り睡眠障害を引き起こします。視床/視床下部内のヒスタミンの過剰な放出が、線維筋痛症および慢性疲労症候群に見られる睡眠障害につながると考えられています。

ヒスタミンはまた中枢感作に作用し、慢性的な広範囲の疼痛を引き起こします。というのも、ヒスタミンは酸化ストレス、慢性炎症ストレスの原因となる物質Pおよびグルタミン酸を放出させるからです。

 

 

ある人はDAO遺伝子変異のためにヒスタミンをうまく処理できていないのかもしれません。またある人は食事の中のヒスタミン量が多すぎるのかもしれません。ヒスタミンの原料となるものには、たとえばワイン、シャンパン、ビール、酢、ヨーグルトなど発酵飲食品が含まれます。

 

 

マスト細胞は皮膚にも多く存在します。したがって、痒み症状は皮膚にあるマスト細胞からのヒスタミン放出によるものです。線維筋痛患者は、通常より皮膚に5〜14倍多くのヒスタミンを有することが判明しています。

皮膚のマスト細胞は、本来ならば外部の病原体から体を守る免疫防御システムです。

 

 

 

つ づ く ~

 

 

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