ベンゾバディで、レディガガで検索して出てきた線維筋痛症に関する記事。

 

 

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痛み/不眠症/倦怠感/痒みの仕組み ― グルタミン酸とヒスタミン ②

2017年12月14日投稿

 

 

中枢感作

 

刺激に対して増幅され反応することを中枢感作といいます。通常であれば痛みとは感作されない刺激(たとえばマッサージ、ちょっとした接触、衣服のスレ)に対しても増幅され痛みとなって感じてしまいます。

高ストレスが続くと、自律神経系に影響を及ぼし結果、線維筋痛症になると考えられています。

 

交感神経系(行動・戦闘)のアップレギュレーションと副交感神経系(休息・消化)のダウンレギュレーションが起きた、と考えられるこの神経学的機能不全は、酸化と炎症促進化学物質の増加によって、最終的には固定化された痛みになってしまうのです。

そのような状態が続くと、痛みの処理、ストレス耐性、睡眠、およびエネルギー産生に悪影響となる脳内変化が起きます。

 

 

脳疲労

 

脳疲労、ブレインフォグ、認知機能障害といった線維筋痛症にみられる症状は困難な問題です。現代の医療技術で脳内変化をとらえることで、なぜこういった症状が起きるか検証できます。最近ですと、2017年7月に発表された研究ではEEG(electroencephalograph activity)によって脳波と神経活動の変化を検証できたとしています。

 

研究者は、線維筋痛症患者において通常よりも大きな“神経ノイズ”が生じていることをつきとめました。神経ノイズが高い患者は認知機能に大きな問題がありました。神経ノイズはニューロンの伝達エネルギーが弱まり神経細胞間で同期がうまくいってないとも考えられています。つまり、ラジオを聴こうとしても、ラジオ信号が弱く品質が良くないために音がザーザーといってうまく聞けない状態に似ています。

 

別のEEGによる研究では、脳の痛みを管理する分野が良くない状態、まるで道路にかけられた橋が壊れている状態、だとしています。これは痛みを抑制する能力を低下させます。

その他の研究では灰白質の喪失、脳の収縮などが示されています。これによって脳内化学変化が起き、酸化ストレスや組織機能不全が起こりえます。

 

 

つ づ く ~

 

 

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