臨時便バスの運転は西山君、太平洋御殿場に勤務して30年くらいになるはず・・・色々な事件があったが大古参のコース名脇役である。
毎度の箱根口でなく「はや川」直行の富士山口・・・バンカー恐怖を打ち消す恵比寿顔を拝んできた。
出し巻玉子と一緒に出てきたのは「のれそれ」・・・春を感じる一小鉢です。
小肌に青柳、駿河湾の鯵はポン酢風味で頂きます。
赤貝に帆立、雲丹は軍艦で握ってもらう・・・俵っぽい江戸前に握り方、寿司屋はこうでなくっちゃ。
赤烏賊に蟹足、中トロが最近の大好み・・・これで終わらないで、仕上げは絶対にこの一巻。
お決まりの如くの煮穴子の握り、これに勝る仕上げの一品は無い・・・町中が新種の寿司屋ばかりだが、寿司屋はこうでなくっちゃと云う私の好みの「はや川」。
「のれそれ」穴子の稚魚とは思えない神秘的で海の妖精っぽい、5月頃まで旬だろうが数が少ないので珍重される・・・季節の旬とネタ話、これが出来なければ寿司屋ではないような。
4か月ぶりの御殿場だったが、この「はや川」も1~2月は一ヶ月位休んだそうだ・・・コロナ休業ではなく心臓の手術だ、病名は違うが、病の話で酒が飲めるとはイイ時代だ。
のれそれ出花に煮穴子で〆。
病は悩むより飲んで楽しもう。
