バイクのページなんですけど、今回は4輪ネタで。
バイクはいろいろ乗り継いできましたが、4輪は生活の足でしたのであまりこだわることもなく…………
なんて大ウソです。
若い頃は金がなくて、30~40万円の中古車を3~4年乗っては買い替えてました。
(そのくらいがコスパがよかったもので)
しかし、30才を過ぎたら、ちょっと車にも見栄を張りたくなって、アコード・インスパイアを購入。
その後、モデルチェンジしたばかりのステップワゴンに換えて、BMWも乗ったし、2人乗りの軽自動車スズキのツインにも乗ったらあまりの軽さに感動。
しかし、頑丈な車に乗りたくなってランドクルーザー・プラドのディーゼルターボにしばらく乗ってから、今のアコード・ハイブリッドに換えました。
アコードハイブリッドとしては最初期型のCR6です。
一番の魅力は(当時ですけど)秀逸のヨーロッパ車的なボディライン。
購入する際の比較対象は、BMWの323d(クリーンディーゼルのやつ)でこちらのデザインもよくできてましたので、迷いましたが、いくらディーゼルが静かになったとはいえ、夏場の駐車場なんかでエンジンかけっぱなしの時なんか、ハイブリッド車に明らかに分があるためこっちを選びました。
アコードのエンジンはほぼ9割以上発電機でして、車輪を駆動するのは高速道路を走行する際の一部のシチュエーション以外は基本的にモーターのみ。
それでも、ボンネットを開けると大半を占拠しているのはエンジンでして、エンジンの写真右側に見えるシルバーのカバーのしたにあるのが発電用と駆動用の2つのモーター。
こうして比べると、がたいの大きさといい、部品点数の多さといい、維持管理の簡単さも含めて、歴史の長いレシプロエンジンとはいってもモーター相手では分が悪いのは明らかです。
日産のe-POWERと似たようなものですけど、
違いは、ホンダのシステムでは高速走行になるとモーターの効率が悪いため、エンジン直結で駆動するところ。(変速機はなし)
ハイブリッド車、とくにモーター駆動は初めて乗りましたけれど、発進からの3L並みのトルクの強さは大変気持ちよく、追い越し加速も直線的な車速の伸び感が味わえます。
シートの硬さと内装の質感は良くも悪くもホンダのそれで、ホンダ車を4台乗り継いだ自分としては気に入ってます。
唯一のウィークポイントはでかすぎること。
全幅1850mmはプラドのワイドボディや当時のクラウンよりも大きく、街中のやや狭い道だと離合に気を遣う場合もあります。
駐車場によっては白線の枠の中にぎりぎり入らないこともあって、北米向け輸出用のサイズをそのまま国内販売しているため仕方ないことではあります。(それでも、アメリカじゃこのサイズは普通のファミリーカーみたい)
標準装備が充実しており、中でも気に入っているのはリヤの電動サンシェード。上級グレードのEXのみの装備ですけど、これならスモークガラスはいりません。
とくにカスタムはしてませんが、リヤのトランクにスポイラーだけ付けました。
本来ならボディ同色の白でまとめるところですけど、80年代に青春を過ごした世代としては白のボディに艶消し黒の小ぶりなリヤスポはこだわりだったりします。
(さすがにホイールまで艶消しのスポークでまとめるほどの年でもないので)
燃費はリッター24~25kmほど。
この車格で軽自動車並みの燃費というのはありがたいことです。(もちろん、高速に乗れば19~21kmに落ちます)
メーターパネルは視認性優先で、でかいスピードメーターが1つのみ。
タコメーターありの方が高級感もあり、スポーティさも際立つみたいですけど、所有してみたらこれだけで十分。
そもそも、AT車やスクーターにタコメーターなんて無駄な装備ではあります。
メーターの針が中央に中心がなく、針だけが円を描くように回るように見える工夫はセンスいいなと感じます。
8万kmを超えてもリチウムイオンバッテリーはまだまだ大丈夫ですし、エンジン自体は発電機として動くばかりですから消耗も激しくないようですから、騒音も静かで、レギュラーガソリン指定というのもありがたいことです。
ホンダはアトキンソンサイクルと銘打ってますが、実際はミラーサイクルでして、点火タイミングの変更で燃焼効率を上げているものです。
エンジンの出力自体は突出するものではないものの、さすがは技術のホンダだけあって、走行中に充電のためにエンジンが勝手にかかっても音や振動では気がつかないほどよくできてます。
故障や不具合もこれまでまったくなし。(しかし、ホンダの車は10万km過ぎてからが厳しいよ、という声も聞きますので)
レクサスに乗るほど上流階級でもない、かといってプリウスやアクアに乗るほど庶民でもない…………という自分みたいな偏屈にはぴったりの車です。
というか、この車、巷の話ではホンダのセールスマンもあまり売り込みに熱心ではないらしく、ほとんど売れてない。
一日、お出かけしても、同じ車種にすれ違うのは1台か2台。
つまり、人と違う車に乗りたい人には自信をもってお勧めします。