われ思う ゆえに人生あり

われ思う ゆえに人生あり

人生は一度きり。せっかくこの時代に生きているのだから、自分なりの毎日を楽しもう。

 

「人生一度きり」

 

 

自分にぴったりの言葉です。

 

 

じゃなくって、誰にでも人生は一度きりですから、皆さんどんな一度きりの人生を楽しまれているのでしょうか?

 

 

 

思えば、自分たちの世代の青春時代なんて受験戦争真っただ中で、将来何をしたいかわからなくって、とりあえず大学まで行けば食いっぱぐれはないだろうと、わが家で大学なんて行った人間いなかったもんで勉強がんばりました。

 

机で講義を聞くのが苦手な自分はまさかの美術系を専攻、授業料免除と奨学金もらいまくりに加えて、バイトもコカ・コーラと宅配便と青果市場のセリなんかやって、週末は釣り三昧、バイク三昧のやりたい放題で卒業。

人と競争するのは苦じゃなかったので、採用試験も5倍の倍率をクリアして就職し、30年勤めてこのまま骨をうずめるかと周囲が思っていた頃に突然辞めて、今は別の世界にひたって10年近くなろうとしています。

 

 

決断と思い切りは必要ですが、ふりかえれば自分の人生はなかなか正解だったなって…………納得。

 

 

以前の同僚が退職を機に今後の身のふり方と老後の不安を口にしている今、自分はすでにこの先の人生設計までできてるわけですから。

あと20年間はよほどの健康不安がないかぎり今の生活を楽しめることでしょう。

 

 

まあ、その頃にはバイクは降りてるだろうし、船も年とっても扱いやすいもう少し小さいのに換えていることとは思いますけど。

 

 

 

中学の頃はBCLにはまってて、海外のラジオ放送を毎晩聴いてました。

イギリスBBCやドイチェベレ、モスクワ放送、朝鮮中央放送…………、それぞれのお国柄が出て世界の生の様子がわかることが楽しくて聴いてるうちに、当時アフリカ大陸にだけ海外日本語放送局がないことから、将来はアフリカに渡って日本語放送局をつくるんだと夢に描いてました。

 

 

しかし、時代の流れってどうなるもんかわかりません。

 

BCLのブームは去り、世界の情報はインターネットで簡単に手に入るようになって、もしあの時の夢を追ってたとしたら、今頃は食いっぱぐれて野垂れ死にしてたかもしれませんね。

 

 

 

若い頃の夢を追い続けるのも一つの人生。

 

挫折して新たな道を歩き出すのも人生。

 

常に流行を追いながらその時々のトレンドを渡り歩くのもまた一つの人生でしょう。

 

 

 

カタナ乗りのバイブル的な漫画で東本昌平の「キリン」があります。

 

30数巻まで出てたと思いますが、自分的には1~4巻の「POINT OF NO-RETURN」だけがよくて、あとはガキのバイク漫画としか…………。

 

主人公は30代後半くらいだろうけど、どの年齢にしても自分たちは過去には戻れない今現在の人生を歩んでいるのであって、それどころか戻れない上にこの先の保証もない…………それが人生なんですよね。

 

 

こんな世の中いやだから、生まれ変わってリセットしたいなんて考えてるあなた、

 

私たち人間も他の生き物も同じく、生まれて死ぬまでの間だけが命・人生であって、前世も来世もあるわけないんですよ。

 

 

今、自分が生きてること、自分が存在していると実感していること自体が自分の存在の証明なのですから。

 

 

もうちょっとましな人生だったらよかったのに………、もっと才能に恵まれてたらいい人生だったかも………、いい家に生まれてたら人生変わってたかも(親ガチャ?)………。

 

もしはたくさんあるけれど、これまで自分が生きてきた時代と自分の生き方・人生の選択は変えようはないし、役職や名誉があってもそれがこの先何になる?って疑問だし、今さら家族や嫁さんを変えるわけにもいかないし…………

 

 

 

とりあえず、まだしばらく人生残ってると思うから、…………楽しみましょうよ。