なるほど!
それは面白いですね。
おっしゃる通りです。
ただ、私は少し別の見方をしているんですよ”。
こうやって相手をかわす人がいます。とりあえずは相手に共感し、そのあとで持論を展開する人です。
相手の側にとって、こういう話し方が心地よいかといえば、そうではありません。とりあえずの面子は保たれたたとしても、反論されていることに変わりはないからです。
“要するに反対なんだろう?
だったらハッキリ言えよ”。
こう口にする人は少ないまでも、わだかまりだけが残ることも多い。
まずは相手の考えを理解することに全力を尽くしましょう。疑問点は即、相手に聞いてみる。こういうやり取りから新しいアイデアが生まれることもあるでしょう。
相手と自分の共通点に焦点を当ててみることも大切です。建設的な妥協点を見出すことができるかも知れません。反論はそれからでも遅くはないはず。
反論があるならば、正々堂々と反論すればいい。これが私の結論です。反論がネガティブな人間関係を導き出すのだとすれば、それは、相手を十分に理解していないことに原因があることが圧倒的に多い。だからこそ、反論をする前の対話は大切です。
似非(えせ)の共感に身を任せること、おたがいの対面だけを保とうとすること。こういうことから活発な議論は生まれてきません。残るのは希薄な人間関係だけなのです。