糸魚川ジオパークの紹介312 西海谷3 真光寺と耕文寺 | 糸魚川ジオパークのおじさんのブログ

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日本で最初に世界ジオパークに認定された糸魚川ジオパークの魅力や出来事などを紹介します。

羽生の東側に位置する丘に真光寺集落がありここには銀杏の大木が知られています。真光寺と言う寺はありません。蓮台寺と共に寺名が地名になっているのは、昔は光明山真光寺と言う伽藍があったからのようです。

 現在は阿弥陀堂があり本尊の阿弥陀像は僧行基(668-749)の作。銀杏の大木は阿弥陀堂の脇にある白山神社境内にあり、樹齢600年と言われる大樹、目通り9m、高さ20mあり約6mの高さの所に大きな気根(乳根)が出来ていましたが雪害で欠落しました。それでも僅かの乳がでるそうです。イチョウという木は雄雌がありどちらもオッパイを出すのですから不思議な木です。

真光寺の白山社↑ 石仏やお墓が並んでいる↓

 曹洞宗龍雲山耕文寺

要害の不動山城で城主の上杉伊予守(山本寺氏)により明応3年開基、開山は層嶺玄岱和尚。不動山落城の際に焼失し、江戸初期にこの地に落ち着きました。

本堂は安永5年(1776)年の建築で、間口12間、奥行10間半総ケヤキ造りです。この地方屈指の大伽藍。

本尊は(釈迦牟尼佛)木造釈迦如来座像41.5cm 寄木造り玉眼嵌入で室町時代の作、昭和47年3月市の文化財指定されました。他に伊豫守寄贈の菊一文字刀・伝狩野探幽作金地花鳥の屏風が残っています。(西頸城郡志及び西海ふるさと保存会による案内資料)

境内にある「やすらぎ観音」↑ 墓所には石仏群がみられます。↓

 ご住職によると昔は「耕文寺越え」と言う路があったそうです。大野の最明寺越えと同じような感じですが、確かに現在は早川への近道農道が開拓され近くを通っています。

本堂には御住職の写真が展示されている。海外の仏像から海中の写真まで。御住職の幅広いご活躍のほどが窺われます。

↑御住職が外地訪門時の写真の一例(ボロブドール)

 タブの巨木や竹林、仏像が並ぶ耕文寺の入り口。↑

酒くさい者は入れませんぞ。曹洞宗の寺院には必ずある門柱↓

            「不許葷酒入山門」