糸魚川石物語73塩の道の野の仏 根知地区 | 糸魚川ジオパークのおじさんのブログ

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日本で最初に世界ジオパークに認定された糸魚川ジオパークの魅力や出来事などを紹介します。

 糸魚川市の根知地区はほぼ糸魚川静岡構造線に沿って昔の路があります。東廻り塩の道には山口に関所がありました。大網や横川経由で信州との交通の要衝でありました。


          山口の関所跡

 山寺には寺院が多くありました。この付近には地蔵さんの集積しているところでいたる所に地蔵・仏像を拝むことができます。

 山寺地区には平安時代には日吉神社を守護神とする天台宗の寺院が多くあり金蔵院・千手院・弥勒院など12坊がありましたが江戸期に衰退し、明治維新の改革で金蔵院だけが残りました。現在、金蔵院・観音堂・日吉神社が一体となってお祭りが行われています。(延年の舞)


金蔵院付近には最近大きな観音像が建立されています。


    根知山寺延年観音 最近できたものです。

 山口より少し下がって和泉には青面金剛童子や仏堂があります。昔は別所・大神堂・山口(横江)三村が金剛童子村とされています。庚申信仰の名残りです。


 上 青面金剛童子  下 和泉の公会堂の木造



山口には白池地蔵があります


 1824年文政7年に白池畔にあったポッカ宿2軒が雪崩に遭い21人が犠牲になりました。その碑が現在は山口に移転され
ています。
 
山口から白池にいたる間にも野の仏や庚申塔がたくさんみられます。