私が同人誌を読んでウハウハ爆  笑している間に、平成は終わり、令和になり、GWも終わっていた。

まるで時間が止まっていたかのようですが、時間は止まってくれないどころか、気付くと5月。

 

今年の1月12日に『王様のブランチ』内で放送された西加奈子さん、島本理生さん、村田沙耶香さん、朝井リョウさんによる座談会『今注目している本』について書くことも忘れていました。

自分のために残しておきます。

 

 

因みにこの4作家さんの共通点が何かお分かりですかはてなマーク

 

 

全員が芥川賞、直木賞の受賞者です。

 

 

さて、直木賞を受賞した朝井リョウさんが言っていましたが、受賞前と後である変化があったそうです。

 

受賞前の仕事の依頼。

『女の子が主人公、恋愛もの7つ』

 

それが受賞後には

『何に興味があるのか』『あなたから湧き出るものを待っています』

 

露骨と言えば露骨ですなゲラゲラ

当たり前ですが原稿料も変わったそうですビックリマーク

 

 

島本理生さんが注目している本

『本と鍵の季節』米澤穂信

 

本と鍵の季節 本と鍵の季節
1,512円
Amazon

 

「戻れるものなら高校生に戻って読みたい」

「青春ミステリーとして素晴らしい」

 

因みに島本理生さんは『ニムロット』上田岳弘も押してて、その作品が芥川賞を穫った時に「さすが、見る目があるな」と思いましたチュー

 

 

 

西加奈子さんが注目している本

『両方になる』アリ・スミス

 

 

とにかく興奮したそうです。

現代のイギリスに生きる少女と、15世紀のイタリアの画家がそれぞれ主人公で、どちらから読んでもネタバレせず、最後は一つに交わっていくそう。

思わず「軽いビックリマーク」と言ってしまうくらいコミカルだとか。

 

 

村田沙耶香さんが注目している本

『最初の悪い男』

 

 

村田さんがこの本をあげたら、「みんな好きな本」と言う声が飛んだので、万人受けする本なのかもしれません。このメンバーで万人受けを求めてはいけないかもしれませんがびっくり

「出て来る人がみんな変だけど、みんな好き」になる感じの作品のようです。

 

 

朝井リョウさんが注目している本

『じっと手を見る』窪美澄

 

じっと手を見る じっと手を見る
1,512円
Amazon

 

よく人にプレゼントするようです。

「面白いから読んでみて」と言うよりは「私のズルい部分、人に見せたくない部分、誰にも教えたくない部分。それを知ってもらった上で関わって行きたい」と言う意思表示の本だそうです。

 

どれもこれも興味ありますね。

同人誌ばかり読んでいないで、たまには文学にも触れていきたい、と思います。

皆さんもどうぞ。

 

お友達ズからの借り物。

七尾与史『山手線探偵2: まわる各駅停車と消えた初恋の謎』


『内容(「BOOK」データベースより)

神出鬼没の山手線探偵・霧村雨。小学生助手のシホと自称ミステリ作家のミキミキさんと一緒に、今日も難事件に挑む!メイドカフェで依頼された今回の調査内容は『初恋の想い人』捜し。しかし山手線探偵のニセモノ出現により、思いもよらない未解決殺人事件に繋がっていく…。 』

 

山手線をオフィス代わりに使う探偵・霧村雨、その友人でなんちゃってミステリー作家のミキミキ、しっかり者の小学生で雨の助手兼広報担当のシホ。

人気シリーズ第2弾。

 

今回の依頼は老女による初恋の人にそっくりな小学生探し。

戦時中の混乱に紛れて未解決だった事件も絡んで来て……。

老女が疎開していた村で起きた殺人事件とそれにまつわる消えた凶器の謎。

本格的なミステリーをお求めの方には向かない本です。

気軽に読めて、それ程頭を使わなくても済む本をお求めの方にこそおススメの1冊。

 

 

なぜ山手線探偵(やまたん)なのか、と言いますと、オフィスの家賃を払えないため、山手線の中で依頼を受けているからです。

広報担当のシホがネットで定期的にやまたんにまつわる噂を拡散して、依頼主に見つけてもらう、と言うのがパターン。

だから当然客がほぼ来ない。

 

タイトル通りに山手線の駅を拠点に事件は動いて行くのですが、今回はやや脱線気味。

別に山手線でなくてもよくねはてなマーク みたいな状態でした。

 

でも相変わらずキャラは立っているので、そちら方面で楽しめました。

小学生なのにハードボイルドを気取る偽やまたんのボギー。

彼はこれからも出て来そうな予感。

 

民俗学とかシャーマニズムとか少し出て来るのですが、私は嫌いではないのでその辺は大変興味深く読めました。

 

がしかし、

事件そのものは想像の範囲内だったなぁ。

 

 

(2019年04月 読了)

 

お友達ズからの借り物。

 

7本の短編からなるところどころ連作集。
なぜか続編の『終電の神様 始発のアフターファイブ』の方から読んだ私。
順番に読んでいたら、間違いなく続編は読まなかった。


続編の『終電の神様 始発のアフターファイブ』は普通に面白かったので、順番が逆になって正解。
それくらい「はてなマーク」な一冊でした。

 

阿川大樹『終電の神様』

シリーズの第1弾。

因みに帯に

「希望と感動のミステリー」

とありましたが、この本にミステリー要素なんて1ミリもなかったよ。

少なくとも私には感じ取れなかった。

 

 

『内容紹介

第9回 エキナカ書店大賞 第1位!
10万部突破!

通勤電車は謎と奇跡を乗せて――

父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、
背後から痴漢の手が忍び寄る美人――
それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。
この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、
そして……。

あたたかな涙と希望が湧いてくる、傑作ミステリー! 』


いつものように、短編一本ずつに簡単に感想をつけたいのですが、私の読解力が足りないせいで、何が言いたいのか分からないお話が数本ありませす。

 

『化粧ポーチ』……突然、電車が止まって車内に閉じ込められる話。

 

主人公の趣味をバラしてしまうと、思いきりネタバレ。それが分かってしまうと面白さ半減。流石に控えます。元から意味が分かりにくい話なのに……。

 

『ブレークポイント』……IT企業で休みもなく、蟻のように働く社員たちの話。

 

テーマは現実逃避はてなマーク

 

『スポーツばか』……競輪選手の恋人の元へ行くのを渋っていたら、電車が止まり、ある事情からもっと早く行けば良かった〜と後悔するOLの話。

 

何だろう。この主人公とは友達になれない、と思った。

 

『閉じない鋏』……父親が危篤になり駆けつける途中に電車が止まってしまう話。

 

唯一深読みせずに理解出来た話。

 

『高架下のタツ子』……恋人を待っている間に、突然現れたタツ子さんと親睦を深める話。

 

タツ子さんの立ち位置がよく分からなかった。

 

『赤い絵の具』……いじめにあっていた女子高生が衝動的に手首を切って……みたいな話。

 

とにかく後味の悪い話だった。

 

『ホームドア』……昔、ホームに転落した時に助けてくれた人をある場所で待っている中年女性?の話。

 

う〜ん。何と言っていいのか……。

 

この本、物凄く売れた、という触れ込みだが、私には合わなかったあせる

何度も言いますが、続編は普通に面白いので、興味のある方は続編だけ読んだらどうだろう、と思う。

そんなわけでこの本自体はおすすめしません。

 

 

 

 

 

(201904月 読了)

 

お友達ズからの借り物。

ドラマを鑑賞したので正直読まなくてもいいかな、と思ったけど、ドラマにするにあたって、原作を弄るのは当たり前のようになっているので、一応読んでおくか、くらいのテンションで読み始めました。

湊かなえ『リバース』

 

『内容紹介

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所 といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うように なる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。 何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。』

 

大学生活最後の夏。

ゼミ仲間で訪れた別荘。

楽しい思い出を作るはずだったのに、仲間の一人だった広沢が車で転落死した。

それから2年が経ち、その時のメンバー全員の元へ「人殺し」と罵る告発文が届く。

犯人はあの夏の日に何が起こったかを知っているのかはてなマーク

そしてそれは誰が送って寄越したのかはてなマーク

 

ドラマ……。

良く言えば原作を元に膨らませた……だけど、私の個人的な意見は設定盛り過ぎ。

ゼミ仲間の青年たちの話だから、女性キャラが必然的に少ないわけですが、だからといって、結婚してたり、不倫してたり、とちょっとやり過ぎなイメージ。

過去の事件を探る武田鉄矢もいなかった。お陰で事件の本質がブレるブレるあせるあせる

 

キャラのイメージも違ったなぁ。

原作では気が優しくて力持ちなイメージの広沢ですが、ドラマは繊細で神経質なイメージだったな。

キャストありきだろうから仕方ないのか。

 

自分たちのせいで事故死したかもしれない広沢。

彼の一番の親友は自分だと信じて疑わなかった深瀬。

しかし広沢には深瀬の知らない顔が幾つもあった。

一体本当の彼はどんな人間だったのか。

「人殺し」と罵る手紙が届いたことで、深瀬は自分の知らない広沢を探す旅に出る……。

 

原作の方が設定も登場人物のキャラたちの背景もシンプルで、その分ミステリー要素が際立っているんだよね。

他の3人比べると罪が軽い、と思い込んでいる深瀬が事故の理由に気付いた時の最後の一文に驚愕。

ラストで深瀬は新たな罪を背負うことになるわけですが、そういう大事なことは教えておいてよ、広沢、と思わずにいられない(あとは何か分からないものは無闇に○○)。

 

ドラマとは別物と思って読むといいかも。

 

 

(2019年03月 読了)

お友達ズからの借り物。初読み作家。

 

阿川大樹『終電の神様 始発のアフターファイブ』

因みに前作の『終電の神様』は未読。

こちらはシリーズの第2弾。

 

『内容紹介

この夜は、神様からの贈り物かもしれない――

シンガーを夢見て上京した女の子(「スタンド・バイ・ミー」)、終電でラブホテルに出勤する元商社マン(「始発のアフターファイブ」)、深夜の電車で寝過ごした彼女(「終電の女王」)……。終電が去り始発を待つ夜の街で起きる、ささやかだけれど、かけがえのない5つの奇跡。読めばホロリ、やがて希望が湧いてくるベストセラー『終電の神様』、待望の書き下ろし続編! 』


第1話『始発のアフターファイブ』……家族も作らず、会社に忠実で、あちこちで海外勤務をしていた元商社マン。日本に帰ったはいいが居場所はなく、仕事ではトラブルに巻き込まれ……。そんな生活に疲れて始めたのは歌舞伎町のラブホテルでの清掃の仕事だった。


若くて仕事が順調の時は、一人でも生きていけるような気がするけど、年齢を重ねて生活の軸になるものが揺らいだ時に、家族を持たなかったこととか後悔するのかな。私は特別若くもなく、仕事も全く順調ではないが、今のところ自分の家族を作る気も全くなく……。うん、いつか後悔するかもしれないな。


第2話『スタンド・バイ・ミー』……シンガーを夢見て、地方からギター持参で上京して来た一人の女性。新宿でストリートミュージシャンとしてデビューするつもりがいまいち勇気が出ない。そんな時、ギターを弾けるホームレスと出会い……。

 

最初の一歩を踏み出すのも誰でもきっと勇気がいる。それが日本屈指の大都市新宿なら尚更かも。それでも最初の一歩を踏み出した人にだけ見える景色があるのだろう。


第3話『初心者歓迎、経験一切不問』……東日本大震災で被災した茜が新宿に流れ着く話。行きつけの定食屋で最初茜は自分の多くを語らず……。でもこの街はそう言う街だからと誰も詮索しなかったのだが、ある日突然茜は街から消えて、みんなが探し始める。

 

丁度3/11に読んだので感慨深い気持ちで読んだ。今年は震災から8年目。小説は震災から7年目の話。

「がんばってね」と言われ「大丈夫です、がんばりますって、そう言うんです」「本当はがんばる気力なんかないんです」が印象的。

私も若い頃は「がんばってね」と言われるのが苦手だった。「私はがんばってるからちゃんと見ててよビックリマーク」ってそんな気持ち。今も苦手だが人の好意として受け入れられるようになった。私はともかく本当にがんばっている人に「がんばって」は酷だったりする。今はなるべく「負けないでね」と言うようにしている。


第4話『終電の女王』……終電を乗り過ごした、と元カノから連絡が来て、その電話が途中で切れてしまい、思わず何時間も掛けて迎えにいく元研究者の話。

 

お互い夢を追いかけていた時に別れた二人が、夢に破れ新しい生活を築いた時に再会する。

環境や立場が違えば、また新しい関係が築けるかもしれない……みたいな話はてなマーク


第5話『夜の家族』……運転免許を取って、それを生かしたくてデリヘルドライバーの職についた青年の話。第1話に出て来るある登場人物とリンクしている。

 

デリヘルドライバーと言えば、女の子の扱い方がめちゃくちゃ上手い印象チュー

機嫌良く仕事してもらうための術が身に付いている、みたいな。ドラマ『フルーツ宅配便』好きですチュー

 

 

要するに、終電が終わった新宿を舞台にした1冊です。

どの話の登場人物も愛おしいけど、最後の話が一番好きだった。

 

新宿は私が一番好きな街。

かつて西口にある某高層ビルが仕事場だった。

展望台で新宿の街を見下ろしていると、自分の悩みなんかちっぽけなものに思えて救われた(実際にちっぽけだったがゲラゲラ)。

 

本当に色んな人がいる街。

芸能人も、カリスマホストも、外国人観光客も、ゲイも、893も、セレブも、売人も、ストリートミュージシャンも、ホームレスも、サラリーマも、OLも、そして私も――。

 

誰のことも拒まない雑多感に救われる。

その代わり、去っていく人を追ったりもしないけどプンプン

 

田舎者とも言えず、都会人とも言えない中途半端な私でも気後れしないでいられる街。

将来、独りになって野垂れ死にそうになったら、この街に流れ着こう、と密かに思ってる爆  笑

 

5話のデリヘル嬢のセリフ。

 

「この街にいると、お前もそうやって生きていていいんだよって、神様が言ってくれているように感じる。わたしの生き方だって、だめじゃないんだって思える」

「どんなときでも、自分で人生を切り開ける人になりたいんだ」

 

に激しく共感。

 

前作未読でも読めます。

優しい気持ちになりたい人。

新宿が好きな人におススメの1冊。

 

 

(2019年03月 読了)

「いいね!」が再読込みになったまま、色々やってみたがどうにもならない。

自分のだけではなく、人様のブログの「いいね!」も再読込みになったまま、うんともすんとも言わず。

と、言うわけで頂いた「いいね!」はペタで返すように致しますので、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、本日は姫川玲子シリーズ第6弾。

誉田哲也『ブルーマーダー』

 

『内容(「BOOK」データベースより)

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不 良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の形事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく―。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人 鬼の正体とその目的とは?超弩級のスリルと興奮!大ヒットシリーズ第六弾。』

 

姫川玲子と言えば、また映像化はてなマーク しかもキャストチェンジはてなマーク

新しくやる人がどうこうではなく、私の中の姫川玲子はやっぱり竹内結子さんで、菊田は西島秀俊さん、ガンテツは武田鉄矢さんなのよね。小説を読んでいても元祖のメンバーが目に浮かぶ。早い者勝ちみたいなはてなマーク

映像化する前は作者がモデルだと言っていた松嶋菜々子さんで読んでましたけどww

 

多分、1冊か2冊抜けがあるのですが、かつてバンバン垂れ流されていた映画の予告や宣伝の雰囲気などで人間関係の変化などは把握しているつもりなので違和感なく読めました。

警視庁から池袋署に移動になった玲子。かつての仲間たちとはバラバラになっていた。

池袋の暗黒街を支配する怪物ブルーマーダーによる連続殺人。893も半グレも不良中国人も正体不明の敵に襲撃される。それも見たこともないような謎の手口で。

 

見えそうで見えない敵に震え上がる池袋の暗黒街

ブルーマーダーの正体とは……はてなマーク

 

凶器がよくわからなくて、ググったが、あれであんなんなっちゃうのはてなマーク

今度ホームセンターで本物を確認して来ようと思うチュー

グロさは……どうかな。

グロいと思う人もいるだろうけど、私はそうでもなかった。

何せ、死体の様子が余り想像出来なかったからチュー

 

ガンテツと玲子が良いコンビだった。

菊田は意外と普通の男だったな。

玲子に傷心した心につけ込んでグイグイ来た同僚・梓とあっさり結婚。未練はタラタラだけど、玲子に当たって砕けるよりは癒し系の梓を選んだらしい。

 

未練があるのは玲子も同じか。

物語終盤、菊田の前で自らのレイプ事件について、心情を吐露するシーンは良かった。

秘密って、結局は一番知られたくない人に自ら告白することが、一番いいんだと思います。そうすることが最も傷を広げない唯一の方法。

レイプ犯を受け入れた自分を一生赦すことが出来ない、と告白する場面が印象的だった。

 

あとは過去に『潜入捜査官』の手記を読んだが、警察はSを切る時は情けも何も掛けずにバッサリ行く……とか。それが例え仲間である警察官であっても。

この本を読んでそのことを思い出した。

 

でもあれだよね。

牧田じゃないけど、玲子は菊田には無理だった、と思う。

牧田にも無理だったかもしれない。

要するに玲子はたった独りで立っているのが一番似合うのだ。

荒野でたった独り。

それが玲子の強さだから。

 

このシリーズ、読んだ中で一番面白かった。

 

 

 

(201903月 読了)

 

皆さん、あけましておめでとうございます!!(←ぶっゲラゲラ)

今更ですが一応ご挨拶させて下さい。

去年は怒濤の『BANANA FISH祭』にお付き合い頂きありがとうございます。

これからは『BANANA FISH』のことは別で語ることにしました。

ここでは今まで通り本の感想を。

小説版『BANANA FISH』の感想はいずれ書くかもしれませんが。

 

今回は新年一発目に相応しい重めの作品をご紹介します。

東野圭吾『虚ろな十字架』


『内容(「BOOK」データベースより)

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。数年後、今度は小夜子が刺殺されるが、すぐに犯 人・町村が出頭する。中原は、死刑を望む小夜子の両親の相談に乗るうち、彼女が犯罪被害者遺族の立場から死刑廃止反対を訴えていたと知る。一方、町村の娘婿である仁科史也は、離婚して町村たちと縁を切るよう母親から迫られていた―。』


皆さんは被害者遺族になったことはありますかはてなマーク

私はあります……と言っていいのかな。自分でもよく分からない。

被害者遺族のような、そうでないような、微妙な立ち位置にならなったことがあります。

 

母方の遠い親戚の女の子のことです。

私はまだほんの子供だった上に、彼女には一度も会ったことはありません。

母親でさえ、一度会ったか会わないか程度の距離の親戚です。

その女の子が殺されました。22歳でした。随分昔の話です。

詳細を書くと特定されてしまうので、詳細は控えます。

当時、ちょっと騒ぎになったらしく、今でも覚えておられる方がいるからです。

名前を検索するとウィキペディア等で事件の詳細が見られるようになっていますが、私は若い頃一度見て、それ以来は見ていません。

自分が遺族とまでは言えませんが、全くの無関係でもない人間なので、この本はとても重い気持ちで読みました。

 

 

動物の葬儀屋で働く中原は、過去に幼い娘を殺されていた。

犯人は死刑になったが、それを機にお互いの顔を見ていると事件を思い出してしまって辛い、と言う理由で、妻の小夜子とは離婚した。

それ以来、お互いがどんな生活を送っているのかも知らなかった。そんな時、小夜子が殺されたとの知らせを受ける。

事件を受け、中原は小夜子がフリーのライターとして、死刑廃止反対を訴えていたことを知る。

犯人が早々に自首したため、ただの強盗殺人に見えた小夜子の事件だったが、その裏には別の事件が隠されていた……。

そんな感じの話。

 

人を一人殺しただけでは死刑にはならないのが、この国の法律です。

それでも遺族は罪の重さを訴え、無理だと分かっていても死刑を望むのです。そうでなければ救われないのです。

でも死刑になったところで遺族は救われることはありません。死んだ人が戻って来るわけではないのだから。

その上で、遺族が死刑を望む理由が分かりますか?

 

本文にこんな一文がありました。

 

『もし犯人が生きていれば、「なぜ生きているのか、生きる権利が与えられているのか」という疑問が、遺族たちの心をさらに蝕むのだ』

『死刑を廃止にして終身刑を導入せよとの意見もあるが、遺族たちの感情を全く理解していない。終身刑では犯人は生きている』

 

私も大事な人が殺されたら、死刑を望みます。

犯人だけが人生をやり直すチャンスを与えられるなんて許せないからです。

 

しかし、

 

『遺族にしてみれば犯人の死など「償い」でも何でもない』(本文より)

 

それもまた確かなことなのです。

 

終盤に花恵と言うキャラが、中原に自分の言い分を訴えるシーンがあるのですが、本当に自分勝手で不快だった。

殺人を犯しても ○○してるから償ってることになるでしょ、って。

殺めた命を別の命で償えるわけではない。

命は平等に一つなのだから。

 

私は個人的に遺族の求める結末を望みます。

生きて償えという遺族もいるかもしれないし、死んで償えという遺族もいるかもしれない。

判例ではなく遺族に寄り添った判決を切に願います。

 

「死刑は無力だ」

東野圭吾先生は答えを読み手に委ねました。

興味のある人はぜひ。

 

 

虚ろな十字架 虚ろな十字架
1,330円
Amazon

 

(2019年02月 読了)

最後の数分の感想が書けずにずるずる一週間。

単に年末だから野暮用が多くて更新出来なかった、と言いたいところですが、それだけではないのが本音。

この感想を上げれば終わりだな、と思うと寂しい。

 

「最終回を読まなければアッシュは死なない」と言って、二十数年経つのに原作を最後まで読んでいない強者もいるようですが、それはそれで勿体ないような気もします。

私はオタクですので、物語が終わってからが本領発揮ww

 

 

さて、今回は白おじとアッシュの別れのシーンから。

白おじ、読んでいた本が『武器よ、さらば』だった。

 

英二への想いを切々と白おじに語るアッシュ……。

 

「もう二度と会わない」

「でもあいつはオレの友達だ。例え一生会えなくても。想うことくらい許されるだろう」

 

この言葉からも分かるように、英二が撃たれた時点でアッシュは二度と英二に会うつもりはなかったのが分かる。

例え二度と会えなくても、同じ空の下に生きている。

そう思えた方が幸せだった。

でも私はアッシュの終わり方は正解だと思っている。

 

正確に言うと、長い時間掛かったけど、そう思えるようになった。

そりゃ、はじめて読んだ時は茫然自失ですよ。

ひと月やふた月、軽く引き摺ったことを昨日のことのように覚えている(二十数年前のことですが)

でも生きていたとしても、アッシュは日本へは行かなかったと思う。

例え行っても、英二との「違い」を思い知るだけだったのではないだろうか。

そんな残酷なことはない。

しかし、最も残酷なのは、アッシュの死を知らないまま、日本へ帰った英二だと言う……。

 

アッシュは自殺だ、と解釈されている方が多くて普通に驚くんですが、確かにアニメではラオの「お互いに助からねぇ」というセリフがないから、不死身なアッシュが刺されたくらいで死ぬもんか、みたいな感じになるのは分かるけど、自殺ではないよな、と私は思う。

急所は外されたけど助からない。

残った時間は誰かに助けを求めるより、英二からもらったラブレターを読んで、英二の想いに包まれて人生を終えよう、と思ったのかな、って。

 

ラオの立場から言うと、シンを守りたかっただけ(ぜってー許さねーけどパンチ!)

アッシュに隙があったことに驚いているから、この人は捨て身でアッシュを襲っているんだよね。

ラオも一種のアマデウス症候群。

自分に成し遂げられないことを、シンに託して夢見てるんだよね。

ボスになるのはラオの夢であって、シンの夢ではないのではないか、と。

勝手に夢見るくらいなら許されるけど、ラオの場合、質が悪く、自分の夢をごりごりシンに押し付けている。

私がシンだったらウザくて仕方ないわww

 

多くの人間(シン、若、オーサー)はアッシュに憧れ夢見て、自覚がなくても潜在意識で、彼のようになりたい、と思ってる。

でもアッシュと伊部は英二のようになりたいんだよね。

ある意味BANANA FISHはアマデウス症候群を抱える人たちの巣窟ww

 

がしかし、英二は誰かになりたい、とは思っていない。

そんなふうには考えない。

自分は自分だ、という強さを持っている。

清々しいくらいに。

そういうところをアッシュは愛したドキドキ

 

戻れなかった豹の話。

アッシュもまた戻れないことを知っていたに違いない。

そう思うと切ないし、英二が「人間は運命を変えることが出来る」と言った時、どんな気持ちで聞いていたのだろうか、と思うと涙が出そうになるわ。

でもあの一瞬だけはアッシュも「運命を変えることが出来る」と信じることが出来たのかもしれないね。

そうだといいなぁ。

 

英二の言葉はアッシュにとってはどれも殺し文句。

あの手紙さえあれば、アッシュは二度と英二に会えなくても生きていけたのではないだろうか。

 

特に

「ぼくは運命から君を守りたかった

君を連れ去り 押し流す運命から」

 

「君は一人じゃない

ぼくがそばにいる

ぼくの魂はいつも君とともにある」

 

の部分が私は好き。

 

シンが「アッシュがまた会おうって」と咄嗟に優しい嘘をついたが、英二は嘘だと見抜いてただろうな。

大体、伝言を頼むくらいなら自分で空港に来るよね、アッシュは。

 

そして英二の泣き顔が終始美しかったね。

未亡人感が漂っていたww

 

最期。

アッシュが選んだ場所はかつて英二が座った席。

それだけで泣けて来る。

そして上を見上げる。

英二がいる空を見てるんだよね。

私は空を見上げる時、毎回必ずこの最期のアッシュのシーンを思い出し、なりきりアッシュごっこをしますwww

もう二十数年前からwww

 

まだこの先も原画展やら(オンリーイベやら)企画が色々控えているようなので、まだまだBANANA FISHを楽しみたいと思います。

それでは皆様、良いお年を!!

 

 

 

↑初期単行本、文庫版、電子と全て持っているのに、とうとう復刻にまで手を出してしまったあせる

 

 

 

あぁ……。

終わってしまった……アセアセ

 

20年前から決してオーバーなどではなく、原作を100回以上読んでるし、それと同じ回数だけアッシュを見送って来たけど、今回はそれとはまた違った喪失感がある……。

 

逝ってしまった……。

アッシュが。

誰も手の届かないところへ。

英二でさえ触れることが出来ない場所へ。

 

そう思うと例えようもない空虚に襲われる。

その反面、もうアッシュは誰に汚されることも、踏みにじられることも、傷つけられることも、すり減らされることもないんだ、という安堵感がわいてきたのもまた事実。

 

漸く長い戦いが終わったね。

アッシュ。

お疲れさま。

 

そんな最終回♯24はJ.D.サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』

 

あらすじ

ゴルちゃんを盾に人質の捕虜の解放を求めたアッシュだったが、フォックソはためらいもなくゴルちゃんに拳銃をぶっ放した。

予想外の展開にアッシュはフォックソの手に落ちてしまうが、ケインたちは人質の捕虜を助けに向かい、「まだギャラを貰ってないんでね」という白おじはシンを連れてアッシュ奪還に動き出す。

一方、病院のベットの上で英二はアッシュの無事だけを祈っていた……みたいなお話。

 

 

最終回にも恒例の和みシーンを入れて来ましたね。

さすがにアッシュと英二ではなく、白おじとシンだったけど。

でこぼこコンビ過ぎて微笑ましいほっこり

白おじが屈んでスマホの画面をシンに見せてあげたり、白おじのおしりが抜けなくて引っ張るシンとか。

シリアスシーンにぶっ込んで来るから、ちょっと戸惑う場面もあったけど癒された。

 

こんなコミカルな白おじですが、アッシュ救済のため、本領発揮でスナイパーに豹変するんだよ!!

「あんた一体……」

シンもただのコミカルおじさんではない、と気付く!!

白おじの見せ場で前期のOP主題歌『found&lost』が流れるところ好き!!

超テンション上がった!!!!

 

アッシュvsフォックソの死闘が本当に凄まじく、手に汗握るとはまさにこのことビックリマーク

アッシュの肩の下あたりに工具はてなマークみたいなのをさしてぐりぐりした時には、「フォックソめ!!」と怒りで震えたけど、アッシュが電ドルでフォックソのお腹をぐりぐりやり出した時には「ひぃーーぃい!!」と思いました。

 

で、ゴルちゃんですよビックリマーク

最後の最期までアッシュを見つめていたよ……アセアセ

火の海に落ちて行く瞬間も、ただアッシュだけを――。

撃とうと思えばアッシュを撃てたと思うの。

でも撃たなかった。

それとも撃てなかったのかな。

愛し方は間違えていたけど、ゴルちゃんがアッシュを想っていたのもまた事実なのだろう、と。

 

アッシュにやられた若の部下・イケメンのウーさんは死んでしまったのかしらはてなマーク 入院中はてなマーク

シンが押し掛けて行った時、取り巻きの中にいなかったね。

シンに拳銃を向けられ、「…いいよ。当然の権利だ」と微笑む若。

 

この人はずっと死に場所を探していたんだろうね。

願わくば、勝手に自分と境遇が似ている、と思っていたアッシュに殺して欲しかった。

でもアッシュにとって若は仕掛けて来なければ、わざわざ殺すまでもない人。

だからアッシュの視界に入ろうと、あれこれ足掻いていた印象。

好きな人に好かれない場合、「どうでもいい」と思われるより、嫌われてでも心に残りたい、と思う人もいるからね。

 

「あんたはアッシュが英二に心を許すのが許せないんだビックリマーク 自分の得ることのできないものを アッシュが得たから… あんたはただ嫉妬してただけだ」

 

このシンのセリフは原作では「それががまんならないんだビックリマークなんだけど、「嫉妬してただけだビックリマークに変わって、より直接的な表現になっている。

ズバリ嫉妬と言い換えてしまった方が、視聴者には分かりやすいかもね。

 

「あんたはケガ人だ… あんたの心は血を流してる――今でも… そういうところは――アッシュと同じだ」

 

良かったね。シンも認めるアッシュとの共通点があって。

 

「もうっ メソメソ泣くなよビックリマーク 女みたいに」

「どうせぼくは女みたいだよビックリマーク

 

ホントにな。

 

シンは良いコ。

気遣いも出来るし、頭もよく回る。

だからこそ、解せない。

なぜ『光の庭』

 

「満足だろう 永遠に英二を手に入れた」

 

とか

 

「もういいだろう アッシュ あいつを解放してやってくれ」

 

なんて言葉が出て来たのだろう。

アッシュは英二の幸せだけ祈ってたじゃん。

英二を永遠に手に入れてやったぜ。ぐふふ、なんて絶対に思うような人じゃなかったじゃん。

アッシュと最後まで一緒に戦っていたシンがそれを知らないわけないじゃん。

 

それなのに――。

とても酷いこと言ってる、と20年経った今でもこのセリフにもやもやしている。

嫉妬の一言で片付けらんない。

心のせまーーーーい私。

 

あ……ぁ。

ここまで感想を打ったが、まだまだ長くなりそうなので一度切るか。

OPの「石塚運昇氏に感謝を込めて――」

あれ、ぐっと来たな。

途中で変わることなく最後までゴルちゃんを演じて下さった。

ゴルちゃんの最後と石塚さんがダブってしまった。

ご冥福をお祈り致します。

 

おまけ。

匿名さんからのマックスへのメール。

豚さんブタマークにdad。

ほっこりした。

 

ではまたすぐにお目にかかれますよう。

バイバイきーんグッド!

 

 

 

 

『僕は君の中に生きてる

さよならじゃないんだよ』

 

ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』の中のセリフ。

まるでアッシュの心の声やんけ。

23はそんな小説のタイトルから。

 

反ファシスト軍としてスペイン内戦に参加する話。

仲間を逃がして自分は死に臨む……。

 

これじゃまるで……。

イヤ、やめておこう。

 

ハーイビックリマーク

このブログは普通にネタバレしてますよ。

ネタバレ厳禁の方はそっと移動して下さい!!

分かりましたかはてなマーク

 

それではあらすじなど。

若の息のかかった者に撃たれた英二に同行しようとするアッシュを止めたのは、一足遅かった白おじさんだった。

英二をジェシカ姉さんに託し、アッシュの傷の手当をしようとした白おじさんにアッシュは銃を向ける。

一方、自分の仲間が英二を傷つけたことを、アッシュは決して許さないだろう、と思ったシンはチャイナのボスとして、ある決意をする……みたいな話。

 

 

今週はあの人の言葉をテーマに。

 

自分がどんな状況にあっても心配なのはアッシュのこと。

そんな英二の天使のような一言から。

 

「…伊部さん…アッシュは…彼は…無事はてなマーク

 

自分のことよりアッシュビックリマーク

三度の飯よりアッシュビックリマーク

アッシュビックリマークビックリマーク アッシュビックリマーク アーッシュ!!(ドヤッチュー)

 

 

図星過ぎてアッシュが堪えた白おじさんの言葉。

 

「守りとおすこともできんくせに!!

ただ自分の孤独さを埋めたくてそばにおいたんだろうビックリマーク

 

いいじゃん。お互い求めあってるんだからさ。

いいじゃん。

いいじゃんか……。ぐすん笑い泣き

 

「彼はおまえが救われるために

存在してるわけじゃないぞビックリマーク

 

……う、迂闊だったあせる

てっきりそうなのかと思っていた。

だからこんな展開になって、心が痛いの、私……えーん

 

 

バカ異母兄貴や舎弟に足を引っ張られ、アッシュとの仲に亀裂が入った、と思い込んでしまったシンの苦悩のお言葉。

 

「おれは――アッシュとだけは争いたくなかったんだ

 ショーターのいた頃みたいに

 あの頃のようになれたらどんなにいいだろうって……」

 

「ほんっとにボスなんかなるんじゃなかったなぁ」

 

お空のショーターに話しかけてるのかしらんはてなマーク

それともバカ兄がまだそばにいるはてなマーク

ショーターとアッシュはショーターとアッシュの絆だから同じようにはなれない。

でも、シンならショーターとは違う絆を築けたかもしれんね。

あのバカ兄がいなければね。

デスノートにラオの名前書きたい……プンプン

 

 

そんなバカ兄ラオの一言。

 

「こいつにとっちゃ あの日本人以外 人間じゃねぇんだよビックリマーク

 

す、鋭い……ビックリマーク

と、言いたいところだが、それは間違い。

アッシュにとっては英二とそれ以外なの。

わかりるはてなマーク

 

 

英二を傷つけられ傷心中のリンクスくんの言葉。

 

「…あいつには見えるんだろう 醜い化け物のおれの本当の姿が」

 

いいや。君は薔薇ブーケ1キラキラより美しい。

そんな懐メロ曲があった気がする。

 

 

「英二… すまない …そばにいてやれなくて」

 

「お願いだ… あいつを連れていかないで下さい

 神様 おれをかわりに……ビックリマーク

 

BANANA FISHの世界に神様はいる。

だってアッシュの願いを叶えてくれたんだもの。

アッシュの一番の願いは英二を元の世界に戻すことだった、と思うから。

 

 

「おまえはアッシュのストーカーか、何かか!?」と突っ込まずにいられない若の言葉。

 

「アッシュはどうだったのはてなマーク 嬲られてふみつけにされて

彼は憎まなかったのはてなマーク 呪わなかったの」

 

ぼくちん、何でもアッシュとお揃いがいいの、ってはてなマーク

 

「ぼくには見える――彼の怒りが

あの冷たい美しい顔の下に魔が棲むことをぼくは知ってる」

 

分かった、分かった。

 

「ずるいよ 一人で救われようなんてさ」

 

結局言いたいことはコレ。

アッシュはずるいってことね。

同情なんかするな、と言ったが、同情じゃない。

哀れみだよ。

 

次、白おじさんから、もう一丁!!

 

「あいつは憎んで覇者となるよりも

愛して滅びる道を選んだんです」

 

何でかな。改めて言葉で聞くと、アッシュが滅びるのは決まっていることのように聴こえるわ……。

 

「愛さなければ 愛してもらうことも またできません」

「アッシュは… あいつは少なくとも 愛することを知っています」

 

白おじさんも愛を知ってる。

ちゃんとアッシュを愛している。

嫁のナターシャは原作を読んだ時も思ったけど、アニメで見るとより一層アッシュに似てる気が……。

だからかはてなマーク だからなのか!?

 

アッシュと英二の病院のシーンは…。もう…。ねぇ。

何も言えねぇ。

キャラが動いていることもあるし、演出もあるし、原作よりやや見せ方がドラマティックだった印象。

しかし、お互いが最後に見た顔が泣き顔って……。

二人の手が届かなかった瞬間に、運命は決まった感はある。

あの手がほんの少しでも届いていたら、二人に違う未来があったのだろうか。

 

アッシュにそばにいて欲しい。

アッシュのそばにいたい。

でもアッシュがやり遂げなければならないことがあることも知っている。

好きだから。

大事だから。

アッシュの気持ちを尊重したいから。

こその英二の「行けー!!」だよね。

 

 

アッシュとケインの好きなやり取りがカットされてたのは残念。

 

「…お前でも取り乱すことがあるんだな」

「…幻滅したろ」

「まさか 安心したぜ お前も人間だって」

 

動く二人で見てみたかったな。

 

こんなシリアス続きでも、ちょっと笑ってしまうシーンを入れるのはお約束。

白おじさんに「5000万ドルでどうだはてなマーク(雇わないかはてなマーク)」と言われた時のアッシュの顎が外れたような顔が可愛い。唯一の和みだった。素敵な師弟関係。

 

素敵と言えば、昨日のLove musicに主題歌を歌っている(いた)2つのバンドが出てましたね。

King Gun 『Prayer X』

BLUE ENCOUNT 『FREEDOM』

両方ぐっと来て、鬼リピしたわ。

 

 

残り1回ですね。

泣いても笑ってもあと1回。

 

笑う自分は到底想像出来ないけどえーんアセアセ笑い泣きあせる

今更バナナ垢とか作ってしまいそうな自分が怖いの……。

取りあえず「もう卒業キラキラ」と言っていたオタクの祭典に行ってしまいそうですチュー

 

 

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