私が同人誌を読んでウハウハしている間に、平成は終わり、令和になり、GWも終わっていた。
まるで時間が止まっていたかのようですが、時間は止まってくれないどころか、気付くと5月。
今年の1月12日に『王様のブランチ』内で放送された西加奈子さん、島本理生さん、村田沙耶香さん、朝井リョウさんによる座談会『今注目している本』について書くことも忘れていました。
自分のために残しておきます。
因みにこの4作家さんの共通点が何かお分かりですか
全員が芥川賞、直木賞の受賞者です。
さて、直木賞を受賞した朝井リョウさんが言っていましたが、受賞前と後である変化があったそうです。
受賞前の仕事の依頼。
『女の子が主人公、恋愛もの7つ』
それが受賞後には
『何に興味があるのか』『あなたから湧き出るものを待っています』
露骨と言えば露骨ですな
当たり前ですが原稿料も変わったそうです
島本理生さんが注目している本
『本と鍵の季節』米澤穂信
本と鍵の季節
1,512円
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「戻れるものなら高校生に戻って読みたい」
「青春ミステリーとして素晴らしい」
因みに島本理生さんは『ニムロット』上田岳弘も押してて、その作品が芥川賞を穫った時に「さすが、見る目があるな」と思いました
第160回芥川賞受賞 ニムロッド
1,620円
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西加奈子さんが注目している本
『両方になる』アリ・スミス
両方になる (新潮クレスト・ブックス)
2,592円
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とにかく興奮したそうです。
現代のイギリスに生きる少女と、15世紀のイタリアの画家がそれぞれ主人公で、どちらから読んでもネタバレせず、最後は一つに交わっていくそう。
思わず「軽い」と言ってしまうくらいコミカルだとか。
村田沙耶香さんが注目している本
『最初の悪い男』
最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス)
2,376円
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村田さんがこの本をあげたら、「みんな好きな本」と言う声が飛んだので、万人受けする本なのかもしれません。このメンバーで万人受けを求めてはいけないかもしれませんが
「出て来る人がみんな変だけど、みんな好き」になる感じの作品のようです。
朝井リョウさんが注目している本
『じっと手を見る』窪美澄
じっと手を見る
1,512円
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よく人にプレゼントするようです。
「面白いから読んでみて」と言うよりは「私のズルい部分、人に見せたくない部分、誰にも教えたくない部分。それを知ってもらった上で関わって行きたい」と言う意思表示の本だそうです。
どれもこれも興味ありますね。
同人誌ばかり読んでいないで、たまには文学にも触れていきたい、と思います。
皆さんもどうぞ。