難しい仕事は後回しにしない | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。

GWに小野アルプス(兵庫県小野市)に行きました。
最高峰は惣山(199m)で、その展望台で撮った写真です。
後ろに見える岩稜が紅山で、大変良い眺めです。

小野アルプスを西から東に縦走すると、その頭にくるのが、この紅山の岩稜下りです。
紅山の頂上から岩稜を見下ろすと、急勾配で本当にこの岩場を下れるか怖くなります。しかし、実際には六甲山縦走で通過する須磨アルプスの岩場よりは急ではありません。

同行者が言うには「下りは怖いから、岩場を登るルートの方がいい」
しかし、紅山の岩稜を登るルートをとろうとすれば、小野アルプスを東から西に縦走し紅山の岩稜を最後に回すことになります。

登山経験でいえば、あまり良い道筋ではありません。
なぜかといえば、長く歩いて疲れている最後の場面で一番危険な岩稜を歩けば事故が起こりやすい。それに対して、一番危険なルートを最初の方に持っていけば、まだ疲れていないので、安全に歩くことができます。
したがって、縦走する場合は西から東への縦走にして紅山の岩稜は最初にもっていくべきなのです。

同じように、六甲山を縦走する場合は西から東にむかって歩き、須磨アルプスの岩場・馬の背を早めに踏破するのが最善ルートです。

弁護士の仕事や裁判も同じようなものだと思います。
一番難しい問題・論点を最初に解決しておけば、その後の事件の処理の方向性も明瞭になり、ムリもなくなります。
面倒な問題を後回しにしていると、どこかで後で取り返しが付かなくなることもあるのです。