闇バイト | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。

闇バイトとは、オレオレ詐欺や架空請求の「受け子」(受け取り役)、「出し子」(現金をATMから引き出す役)、違法薬物・銃器などの運搬・密輸、強盗、銀行口座の譲渡、などの犯罪行為をバイト感覚ですることです。

刑事弁護をしていると、オレオレ詐欺の受け子や違法薬物の受取人として逮捕され起訴されるたくさんの人に接します。多くが若者です。

メール・SNSを通じて不特定多数を勧誘し、割のよい「バイト料」につられて犯罪行為に加担していきます。やらされる役割は、オレオレ詐欺の受け子や違法薬物の受取人という、捕まりやすい「下っ端役」です。彼らが捕まっても、それより上部の人間は捕まらないので、また別のバイトを雇って犯罪行為が繰り返されます。

闇バイトを始めるのは、最初から分かって犯罪に加担する人もいますが、多くは、普通のバイトだと思って始めるようです。手口は巧妙になり、SNSでも、普通の求人サイトに「平日昼間の仕事、時間は自由に選べます」みたいにホワイト企業を装っているケースもあります。応募するときに免許証などをネット送信するので、それが人質になってなかば脅迫されて「バイト」を続けさせられるという話も聞きます。おかしいと思ったときには抜けられなくなっている・・・怖い話です。

刑事事件でもありますが、消費者被害のような側面もあります。

ヨノナカには甘い話はないということをきちんと理解してもらわなければ、このような被害や犯罪は根絶はできません。