弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
今年の夏、地域別最低賃金が大幅に引き上げになることにいなりました。
早ければ10月くらいから実施される予定です。
最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者はその最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないとする制度です。
最低賃金額より低い賃金を定めても無効であり、強制的に最低賃金額と同額を支払わなければなりません。
最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合には、罰則(罰金)が適用されます。
最低賃金は地域ごと、産業ごとに異なります。
最も高い都道府県は東京都で1072円
最も低い都道府県では853円
今年は、地域別最低賃金は平均荷重で30円以上あがりました。各都道府県で過去最大の上げ幅となっています。
この背景には、急激な「物価上昇」による影響があります。
最低賃金とは、労働者の最低限の生活を保障するために定められているので、物価上昇による家計への影響を踏まえれば当然です。
もっとも、まだまだ低いという声や、1,500円が最低賃金として妥当だという研究報告もあります。